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“いざこざ”を抱えて生きる、田舎の人たち。

田舎の人は結束が固い。

移住者が入り込む余地はない。

みんなが家族のように仲良く、
他から来た人は疎外感さえある。

そう思われているかもしれませんが、現実は違います。

小さな世界で生きている分、ちょっと問題が起こると、
生涯にわたって、恨んだり、恨まれたり。

繋がりが強いからこそ、「裏切られた」という思いは、
なかなか消えないのです。

田舎でよく起こる“いざこざ”と言えば……。

何より人の噂話が好きなので、狭い地域なのに、
人の悪口を言ってしまいます。

狭いので、誰々が悪口を言っていたという話も
すぐに本人に伝わります。

そして、お互いが険悪なムードに。

すると、そこからは
あることないことを吹聴してまわります。

本人同士のみならず、家族・親戚をも巻き込み、
代々仲の悪い家として、受け継がれていくのです。

また、よく聞くのは土地の境界問題。

「自分の土地はここまでだ」という主張が、
隣の所有者と食い違うのです。

親などから聞いていた境界線を
ハッキリとさせるために、杭を立てたりするので、
隣から文句が出ます。

言ってもやめないので、隣も勝手に杭を移動させます。

ここで、かなり揉めることになります。

田舎の人は、先祖代々の土地に対する執着が強いので、
暴力沙汰になることもあります。

他に、田畑の水の使い方でトラブルになることも
多々あります。

農業用の水は、その地域で管理していることが多く、
使い方にもルールがあります。

使う順番だったり、許可制だったり。

ところが、自分勝手な人が自分の田畑に
無断で水を入れたりすることがあります。

これを見つけた人が怒って、揉めることになります。

歳を取った人が多いせいか、素直に謝らないので、
問題は大きくなるのです。

その後は、ことあるごとに、
「勝手にやるなよ!」と言われ続け、
それもまた揉め事の原因となります。

このような問題がたくさんありますが、
狭い地域にいるため、
相手を完全に避けて生活することはできません。

顔を合わせることも多いので、
恨みつらみが再燃しやすいのです。
忘れられないのです。

田舎の人同士でも、
すべてが仲良くしているわけではありません。

一度こじれると、一生のわだかまりができます。

そんな世界に飛び込む勇気が、あなたにはありますか。

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