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楽食探訪&エッセイ

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#定食

楽食探訪:印象と真逆の豚かつ屋さん。

どう見ても品の無い子ども連れ家族が、 ガチャガチャしながら食事をする光景。 そんな映像のコマーシャルがテレビから 流れてくる、豚かつ屋さん。 地元で長く営業していることは知っているけど、 このコマーシャルを見て、 行ってみたいと思ったことはなかった。 家族連れが利用する、やかましいファミレスの姿しか、 浮かんでこない。 なので、興味もなかった。 でも、頭の隅の方では、何かがずっと引っ掛かっていた。 その小さな思いは、 月日とともに少しずつ大きくなっていった。 そ

楽食探訪:腹ぺこ男子の満足食堂。

「やよい軒」。 噂に聞いて、行きたいとは思っていたけど、 いわゆる巷の食堂チェーンなので、 利用する機会がなかった。 しかし、ご飯と漬け物が食べ放題だと知ったので、 俄然興味が湧き、一度は行くべきだと決めた。 車で1時間半。遠い。 食堂に行くために、 これだけの時間を費やすことに躊躇していたのも 行かなかった理由のひとつ。 そこで、「視察」という仕事だと意を決し、 足を運んだ。 中に入ると、目の前に券売機がある。 食券方式らしい。 立ち食いそばならそれでもいいけ

楽食探訪:初めてじゃないのに、初めて味わう「牛たん」。

ショッピングセンター内のフードコートを歩いていた。 食べるお店を決めていなかったので、 面白そうな、珍しい食べ物はないかと、 キョロキョロと見ていたのだ。 最近のフードコートは、昔とは違う。 ラーメン、カレー、うどん、丼物といった、 どこにでもある、間に合わせ的なものじゃない。 お洒落な雰囲気で、ユニークなものが食べられる。 その中に、 私の心をギュギュッとつかんだお店があった。 まさかフードコートで 出逢えるとは思わなかった食べ物だ。 「牛たん」。 宮城県仙

楽食探訪:ありふれた焼肉屋で食事をする幸せ。

焼き肉が好きだ。 ステーキより好きだ。 雑念の入る隙がないほど、食べることに集中できる。 だけど、そうは財布が許さない。 残念ながら、たま〜〜〜〜にしか食べられない。 でも、食べたくなったら、食べ放題の店に行く。 1380円で時間無制限。 肉の種類も質もやや庶民的だけど、 私は大満足できるので、年に数回は利用していた。 そう、過去形。 なんと、その店のシステムが変わってしまった。 1000円程度に値下げしたけれど、 時間を「1時間程度でお願いします」 と注釈

楽食探訪:「大戸屋」初体験。看板メニューを食す!

食堂「大戸屋」。 そう、誰もが知っているチェーン店だ。 海外にも出店し、特に女性に人気がある。 野菜のメニューが多く、 彩り豊かな見ために女性が惹かれるのも無理はない。 多くの人にとって馴染みのあるこのお店を、 私は利用したことがなかった。 それは、近くにお店がないから。 山奥に住んでいるのだから当然だけど、 外食するなら、チェーン店ではなく、 それなりのお店に行きたいからでもある。 でも、どうしてこのお店が流行っているのかは知りたい。 知らなければ、 「大した