「#令和の就活ヘアをもっと自由に」をテーマに社長と対談
こんにちは。イグナイトアイ広報のMinakoです。
今まさに弊社では新卒・中途ともに採用活動真っただ中なのですが、
「 #令和の就活ヘアをもっと自由に プロジェクト 」への賛同企業として(ロゴ掲載には間に合っていませんが賛同の意思を表明しています)今回はこのテーマについて社長と話してみた内容が、イグナイトアイらしくてとても面白かったので、そのまま公開しちゃおうという記事です。
社会全体でひとりひとりの就活生の「個性」が尊重される前向きな就職活動が行えることを応援する
#令和の就活ヘアをもっと自由に プロジェクト
今の就活は「没個性の就活」なのかという話
Minako
社長!
黒髪・黒スーツなどで「没個性の就活」といわれていますが、ざっくりどう思いますか?(超ざっくりですみません。)
吉田
う~ん・・・
・・・
気にしたことないなぁ。。。笑
Minako
え、何をですか?どこについて気にしたことないんですか?
①学生の服装や髪型など
②「没個性の就活」であること
③「没個性の就活」を変えようという空気
吉田
それでいうと、、、②かな?
Minako
なんと!
今の就活が 「没個性の就活」であると感じないってことですか?
吉田
そうだね!
え、だって見た目だけじゃないでしょ。個性って。
Minako
まさにそうです。
今って就活コンサルだったり「必勝ES!」のような本を頼りに、見た目以外の表現も含めてテンプレ就活になってる全体像を 「没個性の就活」と指摘してると思うんですよね。
そういう文脈で、どう思いますか?
吉田
でも、見た目だけじゃないならなおさら、
みんな結局個性が現れてると思うんだけどな。
Minako
それは弊社に面接に来る人たちが個性爆発しているってことですか?
(そんな奇抜な感じの人達が面接に来ているイメージ無いけどなぁ・・・)
吉田
服装は、私服のカジュアルな人も多いし、スーツの人もいるよ。
でも社員もスニーカーやリュックの女性も多かったり、役員がジーンズだったりもするし髪の色もけっこう明るい人もいるし、、面接でもあまり気にしたことないかな。
そこじゃなくて、話すとその人の個性って感じると思うんだよね。
Minako
ほー。
それは、個性を表現できる面接が出来ているってことですか?
吉田
そういうことだね!!(ドヤっ)
いや、冗談は置いといて。
自分は面接していて、その人の個性を感じてると思うんだよなぁ・・・
Minako
それが、、、実際にこのキャンペーン上では、自分の個性を表現できてないっていう回答が就活生の81%だそうです。
なので、「没個性の就活」だよね今は!という前提でこの話をしたかったのに、まさかこんな展開になるとは。。。
企業に合わせて自分を偽ったことがある就活生:81%
https://www.onecareer.jp/lp/pantene/
そもそも"個性"って?という話
吉田
なるほどそんなデータも出てるのか。
ところで、個性ってそもそもなんだっけ?笑
Minako
そこからですか!!!!
「らしさ」とか「これが自分だ」と表現したいものですかね。
吉田
えっと、それならなおさら、このデータの
「企業に偽って回答したことがある」ということ自体は問題ではないんじゃないかと。
”偽って” 回答した。じゃなくて、
"ありのままの自分を表現せず"回答したと置きかえると、そもそも全員が「すべてありのまま」を見せる必要ってある?と自分は思うかな。
個性って、ありのままを見せることだけじゃないと思うので。
人って会社以外にも様々なコミュニティに所属しているものだし、そのコミュニティごとに見せる自分って違ったりすると思うし。
そもそもMinakoさんは職場で、ありのままの自分を全て出してる?
Minako
そう言われると・・・
ありのままの自分、全ては見せられてないですね~。
でも偽ってるのかというと、そうではないですね、、、
この面は見せなくてもいいかな、と思って見せていなかったり、
本当は見せてもいいかなと思いながら、まだ見せられていなかったりもします。
吉田
そういうことじゃない?
Minako
???
吉田
自分のなかで「見せたい」と思う自分を見せないまま会社に入って「やっぱり違う」となるくらいなら面接で見せてしまったほうがいいと思う。
でも、ありのままを見せる必要がないと思えば、自分の許容できる範囲で偽るというか見せないことを選択するのは別にいいんじゃないかな。
ありのままでなく「企業に合わせた回答をする」というのも間違ってないと思うんだよね。
その見せる見せないの”バランス”を、自分の納得のできる状態で選択できるかが重要なんじゃないかと。
Minako
なるほど!なんか理解してきました。
確かに。すべての人がありのままを表現する必要はない気がします。
でも、個性だ!個性だ!と言われる今、なんだかんだ多くの人は「やっぱり表現できたほうがいいのかな。ありのままで勝負できないとだめなのかな」と感じてしまいそうな気もしますが。
吉田
それは ”マーケットイン” と ”プロダクトアウト” という考え方で、「どちらも良いんだよ!」と説明できると思うよ。
マーケットイン:市場の求めるものに合わせてサービスを作っていくこと
プロダクトアウト:作り手の作りたいもの・良いと思うものをサービスとして市場に提示していくこと
就活に置き換えると、
企業の求める内容を回答出来ることも、それをくみ取れること自体が能力の一つだと思うし、企業の求める回答を選択することも個性だと思う。マーケットインだね。
もちろん「ありのままの自分」を表現したい人が表現出来て、企業に受け入れられればそれも良いよね。プロダクトアウトのように。
どちらもあっていいと思わない?
Minako
そうですね。バランスという意味も分かってきました。
「企業に合わせた回答」か「自分のありのままの表現」のどちらを選択するか、その"バランス"の【選択】も含めて、その人の個性ということですね。
・100%自分のありのままを表現したいと思って、100%出来る人
・100%自分のありのままを表現したいと思うけど、企業に合わせたほうが良さそうなときは企業に合わせて回答する人
・「ここだけはゆずれない自分」を表現したいと思って、それだけは表現できて、あとは企業に合わせる人
・そんなに自分を出さなくてもいいと思って、出来るだけ企業に合わせて回答する人
などなど、どれも個性でどれも良い!ってことですよね?!
企業も個人も対等に。自由に選択できる時代に!
吉田
ここで大事なのは、企業側が「ありのままを見せてください」と言っときながら、本当は求めていないとか。企業側も偽っちゃうことかなと思う。
企業も「学生に求められるために『ありのままでどうぞ!』と言わなきゃ」と思って、本当は求めてないのに「ありのままを表現したい人」が集まっちゃうとお互いにとって嬉しくない。
やっぱり「弊社はどこまではアリだと思ってます」という選択を企業側もしていいと思うし、そのバランスが合えばお互いに幸せだよね。
うちも自由だしTシャツでお客様訪問もするけど、さすがにお客様の前でビーサンは無しだよね、ってみんな思ってるじゃん。笑
▼社員愛用のSONARTシャツ
Minako
企業側も企業の個性はありますよね。
そうなると、「ありのままを出せるのが一番いい!」みたいな全体感もあまり良くないのかなと感じてきました。
「別にありのままを出せなくてもいい」
「ありのままを出せるのも良い」
どっちの選択でもいいんだ
と社会全体で思えると、企業も個人ももっと自由に選択できるような気がします。
ところで吉田さんは就活の時スーツでしたか?
吉田
うん。でも真っ黒じゃなかったような?
Minako
就活時や新入社員の時の写真見てみたいです。笑
吉田
・・・
(無視)
あとは、かつては学生が企業を選んでいた時代(バブル期)から、企業が学生を選ぶ時代に変わってきたなかで、立場に上下関係が生まれていたと思うけど、そうなると"偽らなきゃ採用/就職出来ない"っていうマインドになってしまっていたのかなとも思う。
Minako
そうですね。そういう文脈だと、今って企業と学生のどちらの立場が上というより”対等”な立場で向き合うことをお互いに求める企業や学生が多い時代だなとは感じますよね。
そういう意味で今回のキャンペーンは、企業の人事も学生も、「もっと個性をだしていい!」と思っていれば、それを表明できるきっかけという点でやっぱり良い企画だなと思いました。
吉田
ここまで話してみて自分が今一番感じているのは、今後こういう『没個性な就活』という話は、どんどん無くなっていくんじゃないかなということ。
これまで存在した『〇月から採用活動スタート!』という就活ルールが撤廃されて、これからはもっと自由に様々な時期から、企業も学生もお互いを知ることが出来るようになっていくので、接点を持つ時間も長くなる。
これまでのような、短期間で企業も学生もお互いを知るような就活から、もっと長期間にわたって、企業と学生が関係性を作っていくようになっていくと思う。
そうなると、お互いにそんな長期間にわたって自分を偽って見せ続けることは難しくなって、企業も学生も必然的に、「隠し続けるのが無理な自分」は、見せないとやっていけなくなるんじゃないかなと思う。
なので「昔は就活って『没個性』だったらしいよ。」と言われる時代がくるのもそんなに遠くないんじゃないかな。そうなると良いよね。
おわりに
ありのままの自分をそのまま出せる人も良い。
でも、企業に合わせられる人も良い。
どちらか100%でなく自分の納得いくバランスでいい。その自分を出すバランスも含めて、個性。
イグナイトアイの社内を見渡しても、自分をオープンに出している人も、そうではなさそうな人もいるなと思い、改めて多様性があって共存できていることがいいなと感じたのでした。