ここにあなたがいないのが寂しいのじゃなくて、ここにあなたがいないと思うことが寂しい の本当の意味

空が1番青かった日

いつも通りの駅まで徒歩10分を歩く。
27度目の元旦は、肌寒いが雲一つ無い空でそれはそれは気持ちがよかった。
しかし今日は何かが違う、なんだろうこの清々しさは、足取りのスムースが違っている。
いつも通りのメトロポリタニズムに沈むはずなのだが。
具体的な何かはわからないまま5分が経過するころに、唐突に、爽やかさの原因に気づいた。
それは晴天の霹靂だった!!!
軽い正体はこれ、いま俺はなんんんんんにも準備をしていないことだった。
誰かに会うのに何の用意もしていない!鞄すら持っていない!
それはそうだ、高校時代の旧友に会ってべしゃくるだけなのだから。
ただ、その刹那に、世界の真実に、ジャンポールサルトルが言っていたことに、大事マンブラザーズの言っていたことに、このコロナ禍を闊歩する最も重要な世界の真実に気がついたのだ。

僕は友達が少ない。
2020年元旦、とても痛烈に、とてもポジティブにひとりを体感したお話。

僕は友達が少ない

僕はやりたいことを自営業にしている生活スタイル故、24時間が仕事であり、パソコンとボールを持って家を出ない日は無い。苦楽全ての時間がキャリアと幸福のためだ。 
安いだけでもダメ、栄養があるだけでもダメ。美味しくてヘルシー!じゃなかったら人生を勿体なく感じていた。

そしてありがたいことに周囲の人間には本当に恵まれている。
バスケするぞー!うまいもん食わしてください!こんな企画やりたいっす!
と後輩、先輩、仕事の仲間、みんなが集まってくれる。
週末に試合が終われば打ち上げをし、打ち合わせと称してワインを飲んだりもする。

そんな僕がなぜ、友達が少ないというのか。
そして少なくていいと思っているのか。

グラデーション of 人間関係

ここで言う友達とはなんだろうか。趣味が合うこと?
友達とは相手に社会的な地位を求めないことだ。そして友達の機能性は低くていい、ただ共通言語を多く持つ。共通言語とは、一足飛びで意味を伝えられることだ。言葉の摩擦が少なくコンテクストを共有していること。
学生時代の思い出、それはキーワードだけで思わず笑いが吹き出すような。趣味ならば言葉裏に示すメッセージもウィットも瞬時に理解する。
コンテクストを共有すれば、他人に説明する一から10を省ける。説明って面倒くさい。
役に立たなくてよい、心地よければ。

仲間とはなんだろうか。それぞれ違う目的を持って海賊船に乗り込むこと?
仲間とは共に達成せんとする「目標」がある。
高いレベルを目指して切磋琢磨して、役割が生まれて、チームになって、お互いに求めるものが少しずつ増えていく。
それは友達では無いだろう、共に高めあえる仲間だ。

心の充足のためにはこの「友達」を確保し、「仲間」を増やすことが肝要になる。

機能性xとコンテクストの共有yをxとy軸においた四象限があるとすると
友達とは、xが低く、yが高い
仲間とは、xが高く、yも高い
xが高く、yが高い場所は先生とでもしよう
xが低く、yも低い場所は他人かな

ここにあなたがいないのが寂しいのじゃなくてここにあなたがいないと思うことが寂しいの本当の意味

仲間と友達の定義はわかった。じゃあなぜ友達が少なくて良いかを説明する。
簡単な話、量より質だからだ。

もうすぐ死ぬとわかった友達がいたら心配ですぐに会いにいくだろう。
それでは逆に、いつでも会えると確信している友達に心配は無い、すぐに会いに行く必要は無いだろう。
そこに心配は存在せず、信頼が存在している。

社会的な地位を要求していないため、自分がどんな姿になっても一緒に喫茶店でコーヒーを飲めば3時間笑っていられる。
であらば仕事でどんな失敗をしたって、名誉を失ったって、そんな帰る場所が存在していると思えることが心を強くするじゃないか。

それが 

ここにあなたがいないのが寂しいのじゃなくてここにあなたがいないと思うことが寂しい 

の本当の意味である。

サルトルは言った

ひとりの時間を寂しいと思うのならば、それは人間関係に恵まれていない。

つまり、人間関係に恵まれていないからひとりなのではない。確かなキズナが存在していることを理解しているから、ひとりが寂しくないのだ

さあ好きなことをして、コンテクストを共有できる友達を探そう。そして大事にしよう。

PERFECT BLUE

セーフティネットの話をした。
最低限があれば、あとの余地を上昇に使っても快楽に使っても構わない。
ただここで「仲間」を増やす上昇も書いておきたい。
人生を充実に向かわせるには1人の友達と沢山の仲間がいたほうがいい。
なぜならあなたが求められる数が増えるからだ。そしてそれは仕事の成功に関わるからだ。

友達を少なくていいとする理由は、この有限の人生の中で、なるべく仲間の本懐に寄り添い協力する時間を増やすためだ。
payfirst。仲間の成功を増やせば増やすほど恩が循環し、自然な形で己に返ってくる。
その贈り物は、充実感という人生で最も大事なものを満たしてくれるだろう。

1人の時間に向き合い、自分の好きなこと、適職を探し、時間を費やしてみよう。
好きなことに集中すれば少しずつ上達する。上達すれば人に求められる。求められた数だけ収入も増え、自信に満ち、自尊心も満たされる。

1人を愛し、友達を愛すことからよき人生は始まり、

こんなにも青空の下、気持ちよいのだ。

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