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脱炭素アジアに向けた日本の貢献 ステークホルダーによる重層的な取り組み

こんにちは。持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP)で事務局を担当している津高です。今日は12月1日に行われるISAPのテーマ別会合7について見どころを紹介したいと思います。

皆さん、1.5度目標2度目標といった言葉を聞いたことがありますか? 世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて1.5℃以内、あるいは2℃以内に抑えようとする目標のことです。

すでに人間は温室効果ガスを排出してきて、温暖化を招いてしまっているので、それを抑制しなければなりません。そのため、皆さんも最近新聞などで見かけるようになった「脱炭素社会」を目指すことが世界の潮流となりました。

今回このセッションでは「脱炭素アジア」について議論します。脱炭素社会の実現はそもそも大きなチャレンジですが、アジアは世界の人口の半分以上を占め、また、多くの途上国が含まれています。エネルギッシュに成長し続けるアジアにおいて、「脱炭素化」を目指す、この大きな挑戦について取り上げます。

日本はかねてから、アジアの低炭素・脱炭素化に向けて様々な支援を行ってきました。ただ、その実、同じ環境畑にいるにもかかわらず、日本のそれぞれの機関がどんなことをしているのか、あまりよくわかっていないこともありました。IGESの研究員たちもアジアの国のカウンターパートを訪れるたびに、この間〇〇の△△さんが来たよ、といわれることもたびたびです。そのたびに、もっと国内で、アジア支援についてオープンに意見交換できる場があったらよいのにと思ってきました。

今回は、環境省海外環境協力センター(OECC)IGESが共同で、脱炭素アジアに向けたセッションを行います。それぞれが行っている取り組みについて紹介し、今後どうやって連携できるのか、また、お互いの取り組みにシナジーを生み出すことができるのかを議論します。本当はもっとたくさん関係者がいることを承知で、まずこの3者でのセッションとしました。

いつか、ここに来ればアジアの脱炭素がわかる、といったプラットフォームができるとよいですね。そして、やや理想論かもしれませんし、かなり高い目標ではありますが、ISAPがそんな機能を提供できるとよいな、と思います。


「ISAP Now!」では、地球環境戦略研究機関(IGES)内のISAP事務局担当者が、ISAPのセッションに関する情報を紹介します。(このマガジンの詳細はこちら)。


文責:津高 政志 IGES戦略マネージメントオフィス シニアプログラムコーディネーター(プロフィール

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