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インドのネット・ゼロ社会実現に向けた日本とインドの環境協力(「日本・インド環境ウィーク」に向けて)

こんにちは。持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP)で事務局を担当している津高です。今日は12月1日に行われるISAPのテーマ別会合8について見どころを紹介したいと思います。

アジアにおける脱炭素社会、いわゆるネット・ゼロ社会を実現するためにとても重要な国となるのが、インド。巨大な人口を抱え、かつ経済成長も著しい大国です。特に南アジアにおいてネット・ゼロを実現できるか否かは、インドがカギを握っていると言え、むしろ、インドが脱炭素に向かわないと、アジア全体での実現は非常に厳しいと言わざるを得ません。

そのためにはインド一国の努力だけでなく、他の国々がインドと協力関係を結び、技術や政策の面でサポートすることも重要です。日本はその点、すでにインドと友好的な関係を築いており、二国間で環境に関する政策の共有や、より野心的な取り組みの後押しができるよう関係の強化に努めてきました。

また、対話やセミナーなどを通じた共通認識や課題共有を進めながらも、実際にどのようにインドの脱炭素化を推進するのか、という段階になると、活動に落とし込んでいくことも重要です。IGESではJITMAPを通じでそういった活動に貢献してきました。

*JITMAPとは
日本・インド技術マッチメイキング・プラットフォーム(JITMAP)は、日本の環境技術(低炭素技術・省エネ技術含む)メーカーとインドの企業をマッチングし、インドにおける日本の環境技術とその効率的な運用手法の普及を促進するためのプラットフォームです。
より詳細な情報はこちら→ https://www.iges.or.jp/jp/projects/jitmap

このセッションではJITMAPの活動成果を紹介すると共に今後の日本とインドの環境協力についても議論します。果たしてインドおよびアジア全体のネット・ゼロは実現できるのか。どのような道筋で行くのが効果的かつ最速なのか。研究や政策の真価が問われる課題です。


「ISAP Now!」では、地球環境戦略研究機関(IGES)内のISAP事務局担当者が、ISAPのセッションに関する情報を紹介します。(このマガジンの詳細はこちら)。


文責:津高 政志 IGES戦略マネージメントオフィス シニアプログラムコーディネーター(プロフィール

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