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吹き上がる動き

9月28,29日、ダンスボックス神戸で松岡大さん(山海塾舞踏手)のワークショップがあり参加しました。

うはー。

やはりいがらっしは山海塾系の動きが好きで好きで好きでたまりません。(ここでは「動き」と書いていますが、じつは山海塾系の動きに通底している思想というか世界観が好きなのだと思います。)

石井組組長から以前に習った動きもありましたが、松岡さんのデモや説明を受けると、同じ動きにまた別のライトがあたり、学びのdimensionが増えるのを感じます。動きの学びは3次元以上のものだと思います。

山海塾舞踏手さん方が行うと、静謐で美しく、辛さなど全く感じていないように見える山海塾の動き。
とんでもない!だまされてはいけません。
山海塾の動きは非常に難しいし、痛いし、the 筋トレと言っても過言ではありません。
踊っていて、正直、まったく、これっぽっちも気持ちよくありません。むしろ拷問を受けている感じすらします。(←少なくともいがらっしレベルでは。)

それが素晴らしいのです。

2日間のワークショップの中で特に気に入った――型の名前を失念しましたが――両腕が高い位置から風に吹かれるように両脚の間(片足脱臼)に吹き込み、左右の反対側に吹き上がる型を、土曜日曜に練習しておりました。
体重移動も、脱臼のタイミングも、腕が上がりから下がりに反転するタイミングも、身体のそれぞれの部位の角度や位置関係も、すべてすべて難しい。同期というか協働が非常に難しい。
一つ一つに注意を配っているととてもじゃないが実現不可能です。

練習と同時に身体のメンテナンスの時間を大幅に増やし、からだのいたるところ、特に側面などを緩め、さらに練習を続けます。

先程、月曜の朝、ですね、ちょっとわかったことがあります。

タイミング、位置関係、角度などすべてが正解の状態にない限りうまくいかない。上手くいかないどころが、そのような時は身体のあちこちが痛い。
頭で探るのではなく、身体が本来持つ機能が前面に出てこれるようにし、タイミング・位置関係・角度をそれに委ねる。すると、なめらかにするっと実現できることが稀にある。そういう時にはおそらく、(当社比では)美しく見えているのだろうと思います。

これはもうextended野口体操ですね。
うまくなるというものではなく、正解が出る確率を上げていくしかない感じです。

組長が1ミリ単位で指導してくれるのは、その型を1ミリ単位で守るためというよりも、1ミリ狂うと実現できないからかもしれません。

うはーたのしいー。

いがらっし、きょうも吹き上がったり、波打ったりしております。

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