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【ツールド福島】 福島復興ロードレース211km レースで勝つためにすべき3つのこと

レースで勝ちたいですか?

勝つことは、難しいです。

レースに出場する選手のレベル、コースレイアウト、天候などによってレースの難易度は変わりますが、小学生を相手にレースをするわけではありません。

年々レベルは上がっていますし、機材も進化しています。情報も多く、科学的根拠に基づいたトレーニングをみんなが実践しています。

「レースで勝つのは、チェスをしながらテーブルの下で針の穴に糸を通すようなもの」

と、誰かが表現していたのを思い出します。(宮澤崇選手だったかな…)

突然の雨、パンク、落車など不可抗力の影響も多分に受けるのがサイクル・ロードレースです。運も大きく左右します。とはいえ、勝つべき選手が勝つのもレースです。実力がなければ勝つことはできません。だからこそ、レースで勝つことには大きな意味があり、価値があるのです。…と、私は思ってます。

では、そんな勝つことが難しいとされるロードレース、勝つためには何をしなければいけないのでしょうか?

勝つためにすべきこと、その答えは意外にシンプルです。

国内外のアマチュア・レース、実業団レース、UCIレースまで300レース以上走ってきた経験のある私が、ロードレース、特に、ツールド福島211㎞で勝つためのロードマップを示します。

必要なトレーニングや機材のチョイスもあますことなくお伝えするので、ロードレースで勝ちたい!ツールド福島211㎞で勝ちたい!と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

これをすれば絶対に勝てるという正解はありませんし、そんなことは誰も言えません。ただ、勝つ可能性を限りなく高める努力は誰でもできます。ここで紹介することを実際に取り組んでみて、試行錯誤しながら自分なりの方法を見つけてください。

勝って表彰台の1番高いところから見る景色は格別です。1位と2位では雲泥の差です。努力の先にだけ見える世界をぜひ見てみてください。

1.ツールド福島211㎞で勝つために取り組むべきこと|取り組むべきはたった3つ

レースで勝つために必要なことはシンプルです。

  1. 無駄のない体をつくる

  2. フィジカルパフォーマンスを上げる

  3. 最高の機材を用意する

体脂肪率30%超えていても、ママチャリに乗っていても、レースで勝てれば何の問題もありません。しかし、実際にはそんなことは起こり得ません。

体をつくり、フィジカルと機材を極限まで高めて初めてスタートラインに立つと言ってもいいのではないかと思います。

特に、福島復興ロードレース211kmのように「長距離」で「登る」レースでは、良くも悪くも小さな差が時間・距離を追うごとに大きな差にとなって現れます。

とは言え、どんな体をつくればいいのか、どのくらいまでフィジカル・パフォーマンスをあげればいいのか?最高級の自転車だったらいいのでしょうか

①無駄のない体をつくる


極論、どんな体でも勝てればいいんです。どんなに体重が重くても、どんなに体脂肪率が高くても、峠の山頂を先頭で登ってくることができれば誰も文句は言いません。ただ、それは限りなく難しいのが現実です。

であるならば、極限まで脂肪を落とし余計なものを一切なくし、無駄のない体を作り上げる必要があります。

では、そんな無駄のない体をどうやって手に入れるか。それは、日々の生活の細部にまで気を配ることです。朝起きてから寝るまで、何を食べて何を飲むか。その1つ1つはどれくらいの量なのか、考えるんです。

面倒ですか?そう、面倒なんです。常に頭の中で考えることほど面倒なことはありません。なので、考えなくてもできるような仕組みづくりもまた重要になってきます。

そうして細心の注意を払って時間をかけて作り上げた体は、最強の武器になります。そして、大きな自信になるのです。

②フィジカルパフォーマンスを上げる

持久系スポーツの中でも中長距離の強度耐性が求められるサイクルロードレース。競技特性上、フィジカルが9割と言っていいと思います。

どんなにいい体、いい機材があっても、フィジカルパフォーマンスが劣っていてはレースで勝負することはできません。

最高級のロードバイクに跨ったボディービルダーがレースで勝てないのは簡単に想像できると思います。確かにいい体をもってはいるかもしれませんが自転車の乗り方は知らないのです。

でも、そもそもフィジカルパフォーマンスっていったい何なのでしょうか。筋持久力ですか?それとも最高出力?

FTPやvo2max、パワーウエイト・レシオなど数字で表されるものもあり、巷には情報が溢れかえっています。でも、もっとシンプルに考えてみたいと思います。

ツールド福島 福島復興ロードレース211㎞。レースで勝つためのフィジカルパフォーマンス、それはずばりスタミナとパワーです。

何よりもまず、211kmという距離、時間にして5時間を超えてサドルの上でペダルを漕ぎ続けられるだけのスタミナが必要です。3〜4時間も走り続けられない選手が5時間を超えるレースを走れるわけはありません。何をおいても、長時間の運動に耐えられるスタミナが必要です。

そして、次に重要なのがレース強度に耐えられるパワーです。5時間サイクリングをするわけではありません。序盤のアタック合戦に始まり、アップダウン、ヒルクライム、ペースアップ、終盤の駆け引き、ダメ押しのスプリントや登りのゴールなどなど。ロードレースでは要所要所で高い出力の発揮が求められます。その全てにおいてライバルと同等もしくは抜きん出ていなければ、レースで勝つことはできないのです。

③最高の機材を用意する


同じ体、同じフィジカルパフォーマンスなら、次に勝敗を左右するのは機材です。

それはつまり、マウンテンバイクではロードレースを勝てないのと同じ理屈です。自転車の重さや空力性能など、機材で大きく劣っていては勝ち目がないのが現実です。機材もしっかり準備しておく必要があります。

ただ、日本ではここ最近、原材料費高騰や物価高の影響で、とにかく自転車が高い!・・・のです。本格的なロードレーサーを買おうと思ったら100万円では到底足りません。

とは言え、フルタイムワーカーで家族もいる身では、自転車はあくまでも「趣味」。家族がどんなに応援してくれると言ったとしても(言ってたか?)、自分1人が楽しむためだけにお金をかけるのは後ろめたいものです。

レースで戦うためには、ある程度お金をかける必要があると思います。お金をかければいくらでもいい機材は手に入りますが、お金はいくらあってもキリがありません。フレーム、ホイール、コンポーネント全てがトップブランド、ハイエンドモデルである必要はないと考えます。最終的にはエンジンなので。(それを証明すべくイロイロやっているわけなんですけどね)

お金をかけるべきところ、むしろかけなくても良いところ、ちょっとの差しかないのに値段は大きく違うところなどなど、妥協できるポイントはあります。パフォーマンスを可能な限り最大限発揮するための機材チョイスを考えるのもまたロードレースのだいご味です。

2.勝つために必要な他の要素

他にも取り組むべきことはあります。レース勘や展開の読み、コーナリングやダウンヒルなどのテクニック、ここ一番で試されるメンタルの強化などです。

私の個人的な意見では、こうした要素はもともと持っている素質やセンスが大きく関わっていると思います。家庭環境や教育方針、性格すらも影響を与えているのではないかとも考えています。

では、どのように強化することができるのでしょうか。

レースに出ることで養われる感覚・テクニック

よく、「野生の勘が働いた」とか「鼻がきく」と言ったりします。何かを感じ取る力、雰囲気や空気を読み取る力というのは、教えられたり、トレーニングをしてできるようになるものではなく、レースにでて養われるものもあると思います。

トッププロのレースのように監督の指示があって走るわけではない市民レースの場合、秩序のない混沌とした集団の中でどう動くかが勝敗に直結します。そんな中では、「考えて動く」というより、「体が勝手に動く」ことが必要です。

高いスピード域で養われる感覚やテクニック、勝負勘などは、レースに出ることで研ぎ澄まされていきます。狙っているレースがあるとすれば、そのレースで勝つために、他のレースに出ることも必要なアプローチの1つです。

レースに出ない選択肢もある

もちろん、本番までにレースにたくさん出ることができればそれに越したことはありません。ただ、落車や怪我のリスクにも当然晒されますし、エントリー費や遠征費、機材が壊れればかなりの出費になります。

もし既にレース経験が豊富で、レース中の立ち回りに自信があるなら、狙っているレースにだけ出ることも選択肢の1つです。レースに出ることが仕事ではない社会人レーサーだからこそ「レースに出ない」という選択肢もアリだと思います。

その代わり。

よりリスクの少ない地元の練習会に参加し、レース強度の練習を取り入れることは必要です。集まる人数が少なく、顔見知りで実力もわかっている者同士が集まる練習会では、落車などのリスクはより少なくなります。レーススピードで走り続けることこそ難しいかもしれませんが、実践に近い形のトレーニングとしては十分だと思います。

3.取り組むべきことがわかったら

ツールド福島 福島復興ロードレース211kmで勝つためにすべきことを、大きく3つのテーマに分けてみました。

それぞれにおいて考えるべきことややるべきことは山ほどあって、とてもここで書き切れるものではありません。

だからと言って、なにも整理しないままでは、何に取り組んで良いのかもわかりませんよね。

あとは実践あるのみ。

と言いたいところですが、何をどう実践するのかもまた大事です。

つまり、目標とするレース、つまりはツールド福島、福島復興ロードレース211kmのレースがスタートするその日までに、どんな体でどれくらい走れていなければいけないのか、どんな機材を用意しないといけないのか、です。

目標到達点との距離を埋めるためには、現在地を確認する必要があります。言い換えれば、現状分析。

この現状分析から実際に自分が取り組んでいることについては、次回以降書きたいと思います。

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