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伊賀プロレス通信 note版

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伊賀プロレス通信のnote版、普段のHPの更新と違って思ったことを書きます
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#プロレス

ブレイキングダウンとプロレス

こういう記事を目にした。 ブレイキングダウンの記事なら自分は全く興味がないから気にはしないのだが、 そうなると、最も割を食いそうなのがプロレスだ。前座試合でも5分以内で終わるのは稀で、タイトルマッチともなれば「時間無制限1本勝負」や「60分1本勝負」で白熱した長期戦が繰り広げられることもザラだ。 そうした中、米国のプロレス団体「WWE」はSNSに特化した新たなブランド『WWE Speed』を設立。試合時間は3分もしくは5分。入場シーンはなく、試合はXのタイムライン上で完結

演じているだけでは伝わらない

日本の実業家で論客と言われているひろゆき(西村博之)氏がXでこういう投稿をして話題(炎上)となった、 それに元WWEスーパースターでJUST TAP OUTを主宰しているTAKAみちのくが噛みついたが、こう反論した。 ひろゆき氏がアブドーラ・ザ・ブッチャーの本を参考にしているが、天龍源一郎は「ベビーフェースは技を浅く知っているだけで試合は成り立つ、でも観客の空気を理解して、試合の流れをいろんな方向へ持っていくのはバットガイ(ヒール)だから」と力説している通り、ベビーフェー

本物のプロレスって何?

元の投稿は何なのかわからないが、「今の新日本プロレスはニセモノのプロレスでそれを作ったブシロードは罪」という文章を見かけた。 おそらくアントニオ猪木の新日本プロレスこそ本物のプロレスで、現在の新日本プロレスがやっているプロレスは偽物と言いたいのであろうか? 思い出すのは1980年代に新UWFが一大ムーブメントとなった時に、UWFのプロレスこそが本当のプロレスだと言われたことがあった。 だが、それに異を唱えたのは全日本プロレスのジャイアント馬場さんだった、「プロレスには全

リアルとエンターテイメントのカクテル

NEW JAPAN CUP2024優勝決定戦の辻陽太vs後藤洋央紀戦のことで、こういう書き込みがあった 「全てブック通り」 なぜそういうことを聞くのかと尋ねたら 「選手がブック通りに試合をするんだからさ。とは言え、プロレスにブックが有るとは言えないでしょうよ。 場外へ飛ぶ時、何故下にいる選手は両手を広げて受け止めるの?本気の勝負なら、ギリギリまでその場に留まり、ぶつかるチョイ手前で避けるでしょうよ?」 と返事がきた。 そもそもブックなんて業界用語はなく、台本通りにして

視点

『Number』で、スターダムのマッチメークを担当していたロッシー小川氏が解任したことを受け、スターダムの社長である岡田太郎氏がマッチメーク引き継ぐことになったことで、ある業界関係者が 「いきなりロッシー小川氏の代わりにマッチメイカーって、プロレスを舐めていると思う。」「スターダムのマッチメイクが出来る人… ロッシー小川 氏の代わりが務まる人は誰もいない。だけどいいものを作り上げたいのなら、プロレスの外部から最近入った人がやるのはどうかと思う。プロレスを舐めている気がして気

カッコ悪さも、カッコ良さである

日刊スポーツが、飯伏幸太が丸藤正道戦前に自身のYoutubeチャンネルで左足くるぶし、右手甲骨折していたことを明かしていたことを報じた この記事を見て気になったので自分は飯伏のYoutubeチャンネルを見たが、飯伏が訴えていたことは「ありのままの飯伏幸太を見て欲しい」だった。 飯伏は丸藤戦を通じて何を表現したかったのか、手足を骨折し満身創痍な身体を引きずってまでプロレスをすることだったのだろうか、だがファンが求めていたのは破天荒で華麗で狂気が入り混じっている飯伏で、調整不

2023年、本当に振り返りたかったこと(有料です)

これは初めての試みになりますが、有料とさせていただきます。 なぜかというと、これを見たら怒る人もいるんじゃないかと思う内容だから、けどこれだけはどうしても言いたかった。グチみたいなものです。それでも見ていただいたのなら、本当にありがとうございます。

¥300

プロレス多事争論2023「身勝手」

2023年度のプロレス界も、間もなく幕を閉じようとしているが、今年は「身勝手」が目立った年だった。 その身勝手とはファンの身勝手で、以前にもある団体を観戦した時にリングサイドでファンが立っていけないという注意喚起がされていたにもかかわらず、立って撮影しているファンもいて、スタッフが注意したにもかかわらず「自分はファンクラブに入っているからいいだろう」と反発していた。 ファンクラブだから何をしていいのか、それは勝手な方便で周りの迷惑を考えてない、 そして、今年のその象徴が

¥300

新日本プロレスの格闘技路線とは何だったのか…

昨日PRIDEの事を触れたので、アントニオ猪木が新日本プロレスで提唱していた格闘技路線というものは何だったのかを考えてみた。 K-1やPRIDEの時代、プロレスは最強の格闘技だという概念にとらわれていて、内容よりも勝つことを求められていた 特に新日本プロレスの場合はアントニオ猪木が異種格闘技の先駆者であり、「プロレスは最強の格闘技」と訴えてきたことから、必勝というものに囚われていた。 当の猪木はどう考えていたのかというとK-1ルールに挑む中西学に対して「反則にされてもい

「プロレスから逃げた」って何?

プロレスリングNOAHでプロレスデビューを果たすことになった佐々木憂流迦に対して、一部格闘技ファンからSNSなどで「MMAから逃げるのか」「通用しなくなってプロレスに行くのか」と否定的な意見があったという。 格闘技は殴る、蹴る、極めるという要素があるが、プロレスの場合はそれに加えて飛んだり投げたりもあるし、相手をカバーしてフォールを奪って3カウントを奪うという要素もあって、場外乱闘はカウント20まで(全日本プロレスはカウント10)、反則もカウント5までとされ、またレフェリー

業界団体って何?

プロレス業界団体『日本プロレスリング連盟』を設立することが発表された。 『日本プロレスリング連盟』はコミッションと混同するファンもいるだろうが、そもそも業界団体とは、ある特定の産業や業種に携わる企業そのものや経営者の個人を会員として構成される団体であり、「同業者によって組織された団体で当該業界の親睦、地位・技術の向上から発展などに寄与するための活動を行う事業所」というものから。コミッションとは全く違うものである。 設立のきっかけはコロナ渦で、プロレス団体が一致団結して行政

スターダム様との弊社所属選手ブッキングミスに関する詳細

まずはじめに、本件に関しては株式会社ブシロードファイト(スターダム)岡田社長より直接の謝罪と説明を頂戴しております。 両団体にて合意の上、今後は双方発展に向けて精進して参りますのでご理解、応援の程よろしくお願い申し上げます。 ※本件に関する内容は両者で文言や表現をすり合わせた上で文書化しております。 その旨ご理解の程よろしくお願い申し上げます。 その上で今後プロレス業界にて同様の事案が起きぬよう、再発防止の意味も込めて時系列にて詳細を明記いたします。 《経緯》 ■10

なぜプロレスヒストリアを更新するのか

現在HPである「伊賀プロレス通信」ではこんなものを連載している なぜこんなものをやっているのかというと、きっかけはコロナ渦、コロナで軒並みプロレス興行がなくなってしまい、無観客大会は配信しても、伊賀プロレス通信の更新するネタが減ってしまうからだ。 それにテレビを見ても、ニュースやワイドショーではコロナのことでネガティブなニュースばかり、見るだけでも気が滅入ってしまう。 そこで自分が数少ない資料を使って何かしようと始めたのが「プロレスヒストリア」だった。だから本当に伊賀プ

プロレス中継開始70年目

11日に日本テレビが会見を開き、プロレス中継開始70年目ということで、全日本プロレスとNOAHによる合同興行を2月9日後楽園で開催されることが発表され、当日は70年の歴史をテーマ分けして秘蔵VTRを上映。その後に実際の試合が行われ、それをCS放送である日テレプラスが放送し、地上波でも放送されることになった。 自分がプロレスファンを始めたのは昭和56年、当時の新日本プロレスは金曜夜8時に放送していたのに対し、全日本プロレスは土曜夕方5時半から放送されており、なぜこんな時間にプ