ブレイキングダウンとプロレス
こういう記事を目にした。
ブレイキングダウンの記事なら自分は全く興味がないから気にはしないのだが、
そうなると、最も割を食いそうなのがプロレスだ。前座試合でも5分以内で終わるのは稀で、タイトルマッチともなれば「時間無制限1本勝負」や「60分1本勝負」で白熱した長期戦が繰り広げられることもザラだ。
そうした中、米国のプロレス団体「WWE」はSNSに特化した新たなブランド『WWE Speed』を設立。試合時間は3分もしくは5分。入場シーンはなく、試合はXのタイムライン上で完結する仕組みだ。
案の定、プロレスファンからは
「こんなものは認めない」
という声も上がっているが、若い世代には総じて好評だという。
「すべてのスポーツはファン層が時間とともに入れ替わっていきます。プロレスの60分1本勝負を耐えられる世代が減少し、ダイジェスト版のように数分で終わる試合を好む世代がこれからの主流になっていくことも考えられます。WWEの新たな取り組みはいずれ日本のプロレス界でも検討せざるを得ないでしょう」
と見たものから疑問に思った。
ブレイキングダウンは良くも悪くもプロレスより話題になっているのも事実、だがプロレスにはプロレスの良さがあるわけで、そんなことをわかってないで書いたに過ぎない。自分からしてみればブレイキングダウンは朝倉未来がプロデュースして、ABEMAで配信されたから話題になったに過ぎないと思う。
NOAH所属となった佐々木憂流迦もMMA出身だが、最初からプロレスで通用したわけでなく、プレデビュー戦で征矢学と対戦した際に、憂流迦は様々な技を仕掛けていったが、征矢は出したのは基本技だけ、それだけで憂流迦をねじ伏せられ、憂流迦もプロレスにはプロレスの難しさがあることを思い知らされた。
WWE Speedがを設立したが、新日本プロレスにも15分以内で決着をつけないといけないNJPW WORLD TV王座もある。だが15分間でいかに決着をつけることが難しいか、WWEは5分かもしれないけど、簡単に考えないでほしい。それを考えるとこれを書いたライターもプロレスどころか格闘技のことをわかっているのか怪しいものである。
「プロレスには全てがある、殴ったり蹴ったり、極めたり、跳んだり、また相手を転がしてフォールを取るという面もある。プロレスにはいろんなものが混ざっているし、底が深いんだよ、それに耐えられる体を作ってやるのがプロレスなんですよ」
自分にとってブレイキングダウンは格闘技の一つのスタイルに過ぎない、けど朝倉未来がプロデュースして、ABEMAで配信したから話題にしたに過ぎない。時短ブームだからってうかつにブームに乗って、プロレス本来の良さを失ってはいけないと思う。
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