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実店舗としての本屋の役割

皆様いかがお過ごしでしょうか。イガなおです。

実はこのnoteは毎日更新を謳っているのですが、昨日は体調が優れず書き込みすることができませんでした。

わざわざこんなことを書く必要もないのですが、「なに甘いこと言ってるんだ!バカ!メイのバカ!もう知らない!」という自分の気持ちがあって、踏ん張りきれない弱い自分という膿を出してから次に進みたいなと思い、白状しました(習慣化のためには自分を責めないことも重要らしいよ。結局どっちやねん!わたしと仕事どっちが大事やねん!)

勝手ですみません。



前回のnoteでは本屋から着想を得て「コンテンツの内容から設計する広告戦略」的な話書いていたのだが、この繋がりで「実店舗としての本屋の役割」というテーマで記述する。

コンテンツのデジタル化が進む中で、実店舗及びアナログ商品の役割とはなんだろうか、という文脈で着想したものである。


結論から言うと、本屋の役割は以下3点だと考えている。

 ①本と人のマッチングサービス(店頭陳列)
 ②立ち読みOKによる販促効果
 ③パーソナルな空間体験によるヒーリング効果


まず、①に関してだが、前提として本屋の役割は「小売店」なので、商品と顧客をマッチングすることだ。著者や編集社が売りたいと思っている本と、「こんな本を読みたい」と思っているエンドユーザーのギャップを埋めることとも言える。

例えば、
店頭陳列の仕方で、「この本面白そう!」と顧客が初めてその本の存在に気づくこともあるだろうし、
「この本屋が特集で入荷しているならきっと面白い」というパターンもあると思う。

これは、どちらも本と人のマッチングの適正化の話であり、前者は「魅せ方」で後者は「誰が見せるか」の切り口だ。


②については、本を購入する前の客の行動パターンを考えると、著者の経歴なり、目次なりを立ち読みでパラパラ確認してから購入を決心すると思われる。これは、電子書籍サービスでは「スクリーンショットでタダでコピーされるかもしれないからできない」となるので、実店舗ならではのサービスだ。

これを支えている別の要因としては、コミュニティもあると思う。「一回も本を買ったことがない本屋に毎日立ち読みしに行く」のってめっちゃ気まずい。これは極端な例だが、「こちらはギブされているのにお金を落とさないのは悪い気がする」、という「コミュニティによる販促効果」がじわじわと湧いているのを感じる。


ここまで、①、②に関しては、「具体的に読みたい本は決まってないけど、なんか新しい情報を入れたい」と顧客が考えている場合に本屋が与えられる価値だ。


③については、特に本が好きな人にとっては共感頂けると思うが、シンプルに、

本屋って良くない?

という話で、偉人達が残した知識に囲まれる充足感や、紙の匂い、店舗に流れる静かでゆっくりとした時間を満喫できる実店舗が好きだという人は多いだろう(多いよね?)。

あの安心感が本好きにはたまらないのだ。

おそらくこれは、本という商品が一人で読むことの多いものだから、本自体にパーソナルなイメージを僕らは持っていることに起因するのだと思う。パーソナルな商品に囲まれているために、実際はガヤガヤとした駅前の本屋であっても、私的な安心感とある種のヒーリング効果を得るのだろう。

このように、本屋の実店舗には空間自体に体験価値があると言える。

結論としては、擦られ倒している内容になったが、「コンテンツのデジタル化社会においては、商品、サービスの実店舗は、実空間でしか与えられない価値を提供すれば生き残れる」、ということを本屋の例から考えてみた。


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