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非医家庭から私立医学部に行くことは無謀なのか?(本編)

note初日にも関わらず早速フォローくださった方、スキやコメントをくださった方、ありがとうございます。励みになります。

このタイトルを見るに「無謀です」「無理ですね、やめた方がいい」という意見の方が大半かと思います。ですが、ここにチャレンジして実際に医師として働いている一人の人間がここにいまして、好きなことを仕事にできて(もちろん日々の仕事はハードで、当直で眠れない夜が続いた時や、重症の患者さんの命を預かり緊張感で胃腸の調子がおかしくなりそうなことがあろうとも)やりがいの方が大きく、毎日とても幸せに暮らせています。
やってよかったな、こっち側に来られてよかったなと心底思っているので、
「地獄を見る覚悟」(今の朝ドラのセリフで聞いた)があって、なおそれでも挑戦したい方はぜひこちら側へどうぞ。

本編です。
極論、現在の日本でお金がなくても医師になる方法は、
勉強して偏差値を上げるか、お金を借りるか。この2点のみです。
(入りやすくて日本の私立医学部より安い東欧や北京の医学部に行く、とか別ルートもありますがそれは置いておいて、日本の医学部に行って日本の医師免許を取ることを前提に話をします。)
なぜこの2点のみなのか。
学費と偏差値は見事に相関するからです。
難関医学部は学費が安く、平易な医学部は学費が高いです。

そこで、だ。YahooやX(Twitter)にある、医学部受験を何も知らない人の声ですよ。
「私立医学部なんて金持ちのボンが行くところ。金積めば誰でも入れるだろ?」

はい、本当にそうでしょうか?誰でも入れるくらい簡単なの?
ここで大手予備校河合塾さんの偏差値表を見てみましょう。

私立医学部、私立理系の偏差値表(河合塾)

私立医学部と私立理系(医学部以外の理工学部など)を比較したく、
画像を加工しました。
慶應医学部は72.5 、言わずもがな頂点です。
慈恵、日本医科が70、
理工系では早稲田の先進理工が67.5に入ってきます。
再び医学部に目をやると東北医科薬科、国際医療福祉、杏林、提供、東海、日大が65。
理工系では慶應、早稲田の教育ー理、基礎理工などが65でこれらに並びます。
再び医学部に目をやると、岩手医科、獨協医科、埼玉医科、東京女子医、聖マリアンナが62.5です。
偏差値60が私立医学部bottom lineですが、川崎医科、岩手医科の地域枠がこれにあたります。理工系では上智理工と東京理科大と同列です。

まぁ何が言いたいかというと、
私立医大って金積めば誰でも入れるでしょ、はかなり昔の話。
「早慶上智の理工学部と同じかそれ以上は勉強しないと、
底辺医学部にも入れないよ」
ということです。
逆に言えば、「早慶の理工学部に入れるくらいの学力があるなら、医者になれる可能性は十分あるから、実はそんなに医学部って難しくないよ。
普通に真面目に勉強していれば、凡人でも手が届く範囲だよ。」と言えます。

でも、
「いやいや、私立医学部なんて何千万もするんでしょ、
お金払えないし、国立医学部しかうちはありえない。
国立医学部って地方であっても、東大行くより難しいじゃん、無理。」

という、「でも、だって、どーせむり」と諦めてしまいそうなそこのあなたへ。

国立医学部って、東大、東京医科歯科、横市、千葉だけって勝手に絞ってません?
特に「首都圏からは離れたくないよ」なんて思っている方。
学力ない、お金ない、地方は行きたくない?
そんなわがまま行ってたら医師になれるわけありませんよ、
自分の実力と全財産を洗いざらい勘定して、客観的に考えてみてください。
どこなら実現可能なのか。自分の立ち位置を。

国公立医学部の偏差値表(河合塾より)

国立大学の偏差値表ちゃんと見たことありますか?

上述の関東ど真ん中国公立医学部は70前後の最難関です。
現実をみましょう。

そこで、地方に目を向けると、センター(今は共通テストっていうのか)
得点率78%でも見込みのある偏差値62.5の医学部が地方にはたくさんあります。

旭川医科、弘前、山形、群馬、秋田、福島県立医科、富山、島根、大分。


私立医学部の下の方、国立医学部の下の方なら偏差値62でも医学部に行けるんですよ。
お金を工面するか、地方に行くことを厭わなければ。

だいぶ夢あると思いませんか。

そこで。
「私立医学部って言ったって、お金の工面ってどうしたらいいんだよ、
うちは医者家系じゃないし、親はフツーで貯金もそんなにないし!」
と思った方向けに、
奨学金をフル活用して私立医学部6年分の学費を工面した私のやり方を、次回の記事で書きたいと思います。

皆さんが実際にこのやり方でチャレンジできるよう、再現性高い記事にしようと思っています。そのため、どんな奨学金を借りたか、身バレしないギリギリラインで詳細記載しようと思っています。
 私自身、社会人を経て、親に経済的援助を受けずに私立医学部に進学するにあたって、ネット情報を探しまくりました。なかなか信頼できる情報に出会えず、銀行や奨学金の団体にいくつも問い合わせをしました。今医学部を目指している方には、そうしたことに時間と労力をさかずに勉強に注力して欲しい。私が、勉強に注力できずに本当に苦労したから。なので、なるべく詳しく書きたいと思っていますが、書きつつ、これは詳しく書きすぎた、と思ったら有料記事にさせていただく可能性があります。そうなったら、本当にこの情報を必要とする方のみ読んでいただければと思います。

それをご覧いただいた上で、「奨学金ヤダ、やっぱり地方国立しかない」と思ったら、地方国立目指して勉強頑張るしかないです!

長くなりました。本日はこの辺りで。おやすみなさい。

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