【医学部受験】共通テストの得点率と国立医学部の合格可能性について

【医学部受験】共通テストの得点率と国立医学部の合格可能性について

<解説動画>


1/16.1/17に共通テストが2日間に渡って実施されました。
共通テスト本番の分析と医学部受験における影響を、予測にはなりますが、説明していきたいと思います。

予想平均点

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今回の共通テストの予想平均点について、大手予備校さんが出されている情報をまとめてみました。

*見方・・・駿べ/河合(昨年) 数値は四捨五入
日本史B:60/63(65) やや難化
世界史B:61/60(63) やや難化
地理B :60/60(66) やや難化
倫理政経:66/65(67) 並
政治経済:49/52(54) 難化
倫理:69/68(65)   並~やや易化
現代社会:56/57(57) 並

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*見方・・・駿べ/河合(昨年) 数値は四捨五入
国語:113/116(119) やや難化
英語リーディング:55/56(58) やや難化
英語リスニング :54/52(58) 難化

英語については、昨年はリーディング200点満点、リスニング50点満点だったので、これを今年の共通テストに換算しました。
(昨年の英語のリーディング粗点116点を58点に、リスニング粗点29点を58点に換算しています。)

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*見方・・・駿べ/河合(昨年) 数値は四捨五入
数1A:54/53(52) 並
数2B:58/54(49) 易化
化学:51/50(55) 難化
物理:55/58(60) 難化
生物:66/69(58) 易化

まとめ|得点調整の可能性は?

得点調整の可能性に関して発表されている条件としては、科目間の比較をした際に20点以上の差がある場合に検討するとされています。

この20点という点数は結構な差で、特に国立医学部に関してはボーダー得点率が2%以上変わることになるため、大きな影響を及ぼします。

今回は予想平均点から、政治経済と生物が得点調整の対象になると予想されますが、そうは言っても20点以上の差がでることはまれで、過去の例を参考にしても得点調整はなかなか行われないことが多いです。

そのため、得点調整が行われづらいことを考えると、今回は生物選択の人がやや高得点になりやすい試験であったと言えると思います。

医学部受験への影響

先日動画にアップした1日目の分析でもお話しした通り、国語と英語を中心として全体的に難化傾向でした。それにより、ボーダーの低下が予想されます。

ただ、昨年のボーダーがすでに低く、過去5-10年間を見てみても最低の水準だったと言えます。
また、昨年は全体的に低下傾向であり、特に顕著な大学だと、金沢大学で2%、福井大学で3%など、2-3%低下した大学が複数あります。
(詳細は下記「医学部受験バイブル」の記事をご参考ください。)

今年のボーダーについては、あくまでも予測であり大学の出願状況や傾斜配点にもよりますが、今年はやや難化傾向となっている一方で上記のように昨年の難易度がすでに高かったと言えるため、おそらく1-2%の低下に留まるのではないかと予想しています。

1点言えることとしては、試験が難化しても変わらず得点できる人は存在するため、最難関や難関の医学部ほどボーダーがあまり変わらないことが毎年の傾向としてあると思います。

一方で、特に地方国公立医学部のような平均よりやや下に位置する国立医学部は平均点の低下の影響をまともに受けて、上記のようなボーダーの3-4%の低下なども傾向としてはあり得ると思います。

全体としては、大学や難易度にもよりますが、平均をとると1-2%の低下に留まるのではないかと予測しつつ、それ以上の低下の可能性もあると思います。

実際の状況は↓の記事をご参考にしていただければと思います。
1/20頃に情報の更新を予定しています!

<参考記事>
【2021】医学部共通テスト/センター試験ボーダー・足切りは何%?

共通テストの得点率と国立医学部の合格可能性

ここからは、具体的で少し生々しい話になりますが、共通テストの得点率と国立医学部の合格可能性についてお話ししていきます。

今年度から新たに実施された試験になりますが、大枠では予測できることがあると思いますので、お話しさせて頂きたいと思います。

・共通テスト85%以上とれた人
傾斜配点はあると思いますが、粗点で85%とれた人についてです。
英数理の偏差値が60前半あれば、出願校を選ぶことで五分五分以上の合格可能性にもっていけると思います。

また、85%以上とれているのであれば、共通テストの点数ももちろん大事ですが、それ以上に模試の偏差値で出願校を選ぶとよいと思います。

具体的には、難関の国立医学部を目指すのであれば、共通テストも大事ですが、それ以上に二次試験の学力が合格可能性に顕著に影響してくるため、学科試験の学力の参考として模擬試験の偏差値を用いるとよいと思います。

・共通テスト80-84%とれた人
昨年のボーダーを見てみると、82-84%の国立医学部も少なくないことがわかりますが、英数理の偏差値が60前半であれば、出願校次第で五分五分以上の合格可能性にもっていくことができると思います。


ここから少し厳しめのお話しにはなりますが、せっかくなのでお話しさせて頂きたいと思います。

・共通テスト70%後半の人
合格可能性は十分にあると思います。
実際に、昨年の当塾の卒業生のうち2名が70%後半で国公立医学部に合格しています。

下記の記事に、国公立医学部合格者のセンター試験科目別得点率を一部掲載しているのでよかったらご覧ください。

<参考記事>
9割とるための医学部共通テスト/センター試験勉強法

このような形で、毎年2名程度ずつ70%台で合格している生徒さんがいらっしゃるほか、今年さらにボーダーがやや低下することを考えると、合格可能性は出願校次第で十分あると思います。

ただし、出願校が非常に重要です。
英数理の偏差値の目安としても、やや厳しめに65前後以上必要になってくるのではないかと思います。

・共通テスト70%前半の人
これも合格可能性はあるのですが、70%後半と比べると少し厳しくなってくると思います。
二次試験の学力が十分にあったり偏差値70以上のような方は別ですが、ボーダーの低下がないと厳しいと思われます。

また、出願校が非常に重要であるほか、英数理の偏差値は最低でも65前後以上は必要になってくるでしょう。

ボーダーの低下が全く見られない場合に厳しくなるのが、70%前半だと思います。

・共通テスト60%台の人
もちろん英数理の偏差値が非常に高くて、共通テストで失敗した方は可能性は残っていると思いますが、よほどボーダーが低下しない限りは国公立医学部の合格は残念ながら厳しめになってくるのではないかと思っています。

今年はボーダーが低下することが予想されますが、10%以上下がること(例えば、昨年ボーダー80%→今年68%など)はさすがにないと考えられるので、英数理の偏差値が相当よくないと厳しいと言うのが正直なところです。

共通テストで失敗してしまった方へ

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失敗には色々なパターンがあり、失敗された方の中にも合格可能性が十分にある人もいると思います。

まずは、

①ボーダー発表までは一旦落ち着く
②私立医学部受験者は私立医学部に集中!

を行うことをおすすめします。

①については、ボーダー低下の可能性があるので、今年はあきらめようなどと考えるのではなく、1/20のボーダー発表までは一旦落ち着きましょう。

②については、すぐに私立医学部の一次試験が始まると思いますので、私立医学部を受験される方は、まずは共通テストや国立医学部の話よりも、私立医学部に集中しましょう。

重要!

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これは、共通テスト1日目の分析動画でもお伝えしましたが、重要な点になってくるため再度お話しさせて頂きます。

①過去問にとらわれない。「試験の解き方」の習得と徹底
これは共通テストで身に染みたことと思います。もちろん今年度から実施された試験であるため過去問はありませんでしたが、模擬試験や予想問題集などがあったと思います。しかし、実際受験してみると、予測できない新傾向の問題だったり、傾向や難易度の変化があったのではないでしょうか。

過去問にとらわれて目標点数等を決めてしまった場合に、頭が真っ白になってしまったり、焦ってミスをしてしまうことなどが予想されます。

大事なのは、過去問にとらわれず、どのような試験形式であっても柔軟に対応できる試験の解き方の習得と徹底です。
今後、私立医学部、国立医学部の受験が控えていると思うので、今回の反省をいかしてシミレーションしておくとよいと思います。

試験の解き方参考記事↓
医学部受験本番の得点力を高める【試験の解き方】とは?

②試験本番の考え方のシミュレーション
試験の解き方以前に、試験本番の考え方が非常に重要です。

実際に、共通テストの合間に、複数の生徒さんから相談を受けて回答していたのですが、解き方を徹底する前段階として、誤った考え方、例えば
・過去問にとらわれ過ぎる
・いい点を取ろうとしてしまう
・周りの受験生に気を取られる など
を行ってしまうと、それにより焦りやミスにつながります。

まずは、ミスを減らすことなど、結果だけに目を向けるのではなく、根本的に試験に対する考え方を修正することが大切です。

今回受験した方は、実際に自分がどういった考え方をするのか身をもって経験できたと思いますし、今後も同様のことが起こる可能性があります。

そのため、例えば「こういう考え方をしたときにはこうする」といった対策を考えたり、シミュレーションをしておくとよいと思います。

③基礎の抜けを最優先で
これは復習についてです。共通テストでは、結構難しい問題があったと思いますが、大事なのはとにかく基礎の抜けている部分の復習を行うことです。

共通テスト後は、一部の大学を除き、ほとんどの大学で国語と社会がなくなりますので、英数理の全分野の基礎の復習を行うことが今後大切になってくると思います。

最後に|来年の受験を考えている人へ

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やってはいけないこととして、少々厳しい表現ではありますが、医学部に合格するために重要な点をお話しさせて頂きます。

よくあることとして、記念受験をして過去問演習や目先の対策に振り回されることが挙げられますが、これは避けた方がよいと思います。

例えば、記念受験のために過去問演習を行って、その問題が難しいからといって応用問題集に手を出したり、自由英作文が出題されるから英作文の練習をたくさん行うなど、目先の対策に振り回されてしまうのはよくありません。

国立の合格発表がある3月の前半~3月後半までぼーっとしてしまうこともそうですが、過去問演習や英作文等に時間を費やすことに成績を上げる要素はありません。しっかり基礎を復習することで初めて成績は上がってきます。

特に応用問題や過去問で上滑りを行ってしまうと学習効果がなくなってしまうので、来年のことを考えると3月末まで時間を無駄にしてしまうと大きなロスになってしまいます。

受験をすること自体は問題ありませんが、やるべきこと、つまり基礎の習得は最優先で行うことが大切です。

今年の受験に対しても同様で、共通テストで60%台で英数理の成績もそんなによくないといった方は、基礎が抜けがあることがほぼ確実だと思います。今年に限らず、来年もやることは同じであり、基礎の抜けを習得することが最優先になります。

決して過去問演習や目先の対策に振り回されて3月末までの時間を無駄にしないようにして頂ければと思います。

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