【医学部受験】医師の適性について、気にしなくてよい理由

今日は医師の適性について、医師としての経験・医学部に合格した卒業生を指導してきた経験から個人的な見解をお話しさせていただきます。

受験生とお話をしていて「自分はコミュニケーション力が低く、医師に向いていないのではないか」という質問を受けることがありますが、このように医師の適性について悩んでしまう方は多くいる印象です。

結論としては、受験生のうちに医師としての適性について考える必要はないと考えます。
理由としては
・すべての医師が適性を完璧にクリアしている訳ではない
・医師として多様な働き方ができるため、適性も多様である
の2点が挙げられます。

まず1つ目についてですが、世間でよく言われている医師としての適性(体力・責任感・コミュニケーション力・リーダーシップ等)を全て備えている医師は多くないということです。もちろん、中には能力も人格も備えたスーパーな医師もいますが皆がそうとは限りません。

そのため、実際の現場で働く医師がいわゆる適性を完璧にクリアしている訳ではないのにも関わらず、中学生や高校生の段階で医師としての適性を判断する必要は無いと考えます。

2つ目の理由についてですが、医師の働き方は多様です。

科によって価値観や雰囲気が異なるほか、人によっても、場所によっても働き方が異なります。
例えば、外科のように手先を使う職種がある一方で、患者さん自身により密接に寄り添う訪問診療や、患者さんに直接は接することが少ない病理医などの職種があります。

人によっても働き方は様々で、勉強好きで休日も黙々と勉強する医師や、プライベートを大切にする医師もいます。また、病院や企業、在宅医療など、働く場所によっても働き方が異なります。

つまり、医師としての働き方が多様であるため適性も様々です。それらのすべての適性を受験生が考えることはほぼ不可能であり、悩む必要はないと考えます。


一方で、備えておくべきものがあるとすれば、社会人としての基本的な姿勢です。これは医師に限られた話ではありませんが、時間を守る、挨拶をきちんとするなどは、社会に出て働く上で当然備えておく必要があると思います。


医学部の二次試験においても、大学側はコミュニケーション力や責任感を審査するのではなく、見るとすれば「人としてしっかりしているか(遅刻が多すぎないかなど)」を評価しています。そもそも学科試験重視の大学が多いため、面接を過度に心配する必要はありません。


また、今回の適性に関する相談に対して1点注意すべきこととしては、適性の有無を医学部受験の言い訳にしてはならないことです。
医学部受験の勉強は簡単ではないため、成績が伸び悩んだり苦労をしたりする中で、自分には適性が無いなどといったマイナスな情報に目を向けてしまいがちです。目標を自ら遠ざけてしまうことは避けましょう。

まとめると、受験生が医師としての適性を過度に心配する必要はありません。
医師の働き方が多様であるため、受験生のうちはマイナスな情報に惑わされることなく受験勉強に集中することが大切です。

ありがとうございました。

▽LINEにて毎日医学部受験の情報を配信しています

公式LINEのタイムラインでは、医学部受験情報をほぼ毎日更新しています。医学部受験の最新情報や、医学部受験バイブル記事の新記事、寄せられた質問への回答動画などをご覧いただけます。

👇友達追加はこちらからどうぞ!
https://line.me/R/ti/p/%40pvh4723e

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?