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MovieReview

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映画を見ての感じたことや想ったことなどをまとめています。
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2022年12月の記事一覧

『サイダーハウスルール』 成り行き任せからの卒業 vol.568

今日は『サイダーハウスルール』を見ました。 自分のこれまでの生き方を肯定し、将来を考えるきっかけをもらえる映画です。 この映画を見ての感想を書いていきます。 レールから外れて考えてみる孤児院で生まれたホーマーは、ほとんど自分の将来が決められていました。 そこに疑問を抱きつつも、変えられないだろうという思い込みの中、覚悟が決まらない中過ごしていたのです。 正直にいうと、そのレールに乗っていった方がきっとホーマーの人生は、安泰であるはずでした。 外の世界も知らないホー

『マトリックス』本当の幸せとは何か vol.566

超有名映画『マトリックス』遅ればせながら、今日初めて見ました。 ただ敵の鉄砲をアクロバティックによけるだけの映画だと思っていたのですが、見てみてびっくり。 まさかこれが本当に1999年の映画なのか、裏の設定も哲学的な問いもしっかりしすぎていて、少し恐怖心も感じました。 マトリックスを見ての感想を書いていきます。 映画を見終えた今、どちらの薬を選ぶか1番の議論の中心にもなるのではないでしょうか。 過酷かつ悲観的で未来への希望が限りなく少ない、それでも人間として自我を保

『(r)adius ラディウス』 それは運命か偶然か vol.560

これまたSFチックな映画です。 自分の半径15m以内に近づいたものは無意識に無差別に殺してしまう。 そんな奇怪な能力を手に入れてしまった時、あなたはどんなことを考えますか。 そして、果たして自分の運命をどのように捉えるでしょうか。 SF映画好きな私が見事に引き込まれてしまった映画です。 この映画を見ての感想を書いていきます。 自分の運命をどう受け入れるのか別に自分が殺したいわけではない。 しかし、近づいてしまうと全ての動物が死んでしまう。 植物は死なないという

『トロール』真実を頭の隅で生かし続けるか vol.557

目に止まったのでたまたま見てみたら、Netflixで公開されてまだ数日という映画でした。 こう言ったSFチックかつ科学的見解をなんとか入れようとするような映画は好きな部類です。 非現実的な物語でもあり、なんだか感情移入ができない映画でしたが、この映画を見ての感想を書いていきます。 空想の話の中に真実は隠れている作中ではほとんどの人がこのトロールの存在を信じませんでした。 それもそのはず。 もし現代にこんなでかい生物が現れたとしたら、多くの場合、自分の目で確認するまで

『モンスターハンター』何をしたいんだか、、、 vol.550

私の学生時代に熱中したゲーム「モンスターハンター」。 それが映画化されるということで、数ヶ月前はワクワクしておりました。 いつものパターンで大体忘れているのですが、今回はたまたまNetflixで見られるようになっていたので、見てみました。 率直な感想は、「うーん、こんな感じなのか。」と言ったところ。 なんでも、バイオハザードに次ぐ大ヒット作品にしたいようで、節々にそんなような続編を作りたいんだぞって感じは見られました。 逆にそのせいで他の部分が若干荒くなったり。

『天使のくれた時間』 何を大切に生きるか vol.547

映画を見始めてまず感じた感覚。 「この映画、見たことがある。」 なぜ、普段あまり映画を見ていなかった私が、こんなふうにみたことがあったのか。 そしてなぜ今この瞬間にこの映画と改めて出会えたのか。 おそらく結構前だと思います。 そして、どんな印象を抱いたか、どんな内容の映画だったのかもあんまり覚えていません。 でも、絶対にこの映画は見たことがあると断言ができるのです。 そんな、何が始まるのかわからないワクワクを携えて見たこの映画の感想を書いていきます。 全ては今

『ドリームプラン』計画と想いのバランス vol.543

テニスを嗜む人であれば、一度は聞いたことがある名前だろうウィリアムズ姉妹。 10年ほど前世界ランクの上位にいて、グランドスラムを何度も達成している選手です。 当時、ちょうど学生でテニスをしていた私からすれば、彼女らのテニスはまさに規格外。 他の女子選手などとは比較にならないほどの強さで、男子に混じっても上位に入れるのではないかと囁かれるほどの実力者でした。 そんな彼女たちの半生を描いた映画です。 重すぎる愛情?それすらも受け止めてこのウィリアムズ姉妹の半生は、父親の

『イミテーション・ゲーム』普通を選ぶな、普通と思うな vol.540

理系的な映画『イミテーション・ゲーム』。 最初に聞いた時は、単純なる謎解き映画かと思っていましたがそれは間違いでした。 この映画は、真実かどうかもわからなくなってしまっている、国家機密になっている、だけれども素晴らしい発明をし、現代の科学技術の発展に大きく寄与した人物、アラン・チューリングの伝記でした。 この時代ならではの苦悩、そして戦争という悲劇の中で動き出す歯車。 さまざまなことを感じられる映画でした。 この映画の感想を書いていきます。 天才の苦悩この映画を通