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上咽頭洗浄について

鼻洗浄はいわゆる鼻うがいという方法で知られています。鼻腔内の洗浄目的に鼻から生理食塩液を入れもう片方の鼻あるいは口から液を吐き出す...といういわゆる「うがい」という概念があると思うのですが、上咽頭を洗浄するのには少量の液が「通過」(洗い流す)方法という捉え方でよいのではないかと思います。

生理食塩液とは食塩水の事です。食塩水を使うと、よくプールで鼻に水が入って痛たたた!ということにはなりません。

引用:ウィキペディアより

前回、慢性上咽頭炎があるなら先ずは鼻うがいを習慣化するようにと言われましたので、先週大阪の田中耳鼻咽喉科へ行った際、早速田中先生に生理食塩液を処方してもらいました。

以上のセットで、調剤技術料108点、薬学管理料53点、薬材料61点と保険点数は合計220点となり、自己負担額は3割の¥670円です。

薬剤師さんにやり方を教えてもらいました。

小さめのプラスチックボトル20mlが1日量で、1日でこれを使い切るようにとの事。1日朝・晩・寝る前の3回、もしくは昼も出来たら行って1日4回。1日4回になると液の1回量が減りますが、1日4回できればベストとの事でした。

やる時は上を向き、生理食塩液を鼻からぽとぽと入れ、のどに落ちてくるのがわかればよいとの事。少量だと口から吐き出す程でもない量なので飲んでしまってもよいとの事でした。20mlを切ると口から出す方が難しいです。

また腎臓が悪いのに食塩水を飲んでしまって大丈夫か?(塩分多過にならないか?)これは過去に先生に聞いた事もありますが、ごく少量なので構わないとの事でした。おそらく普段の食事の塩分の方がはるかに多くなりがちです。

生食20mlはボトル1回分ですので旅行用に持ち運びもできます。生食500mlで30回分約1ヶ月分だそうです。ここまでセット化されて便利だと安いと思うのですが、ところがウィキペディアにも書かれていますが、生理食塩液というのは薬局には売っていません。

生食500ml(20ml)は、本来は病院で注射や点滴用として使われています。注射用であるからこそ薬局では売れない事情があるらしいです。生食500mlの薬価は179円、20mlだと61円。そのまま買えればいいんですが、調剤が必要ですので原価では貰えないという事になります。

しかし、これがまた全国の薬局どこでも貰えるものではなく、上咽頭の治療に理解のある医師と協力してくれる薬局でないと処方すらしてもらえないと思います。

困ったものですねぇ。

私が初めて鼻うがいにチャレンジしたのは4年前。最初は市販のハナノア(シャワーでない方)で練習しました。

これだと痛くないイメージがありましたし、ミント風の爽快感もあります。しかし、なにせ洗浄液は高い。私はハナノアの洗浄器具だけ使い回して洗浄液はコンタクトレンズのすすぎ液ソフコンプラスを使用していました。

そもそもの使用目的が違うのですが、鼻うがい用で使用している方もググると多く出てくると思います。しかしソフコンプラスには銀イオンが入っているし鼻洗浄だと飲んでしまうので良くないと思います。私もこれを使うのはもうやめます。

また生食は蒸留水や精製水に塩を0.9%の濃度になるように入れれば出来ます。※水道水厳禁

水道水で鼻うがいをしていた女性、脳を食べるアメーバに感染して死亡(2018年12月12日のニュース)

上の商品の写真で説明しますと、ドラッグストアで精製水を購入し、計量スプーン小さじ5mlで塩を入れたら完成です。市販のミネラルウォーターでもよいのですが、作ったら早く使い切らないといけません。

市販のハナノアの洗浄器具で言うと1回20mlだと15回で使い終わり、1回50mlだと10回分ですね。花粉症対策に鼻うがいを頑張る方ならよさそうですが、ぽとぽと鼻洗浄だと1回20mlを切りますので、1ヶ月使うものを自作して使い続けるのは難しいし、こまめに作るのも手間ですよね。

生食を薬局で貰うのがもちろんベストですが、色んな状況の方がいると思うので紹介してみました。ドラッグストアには精製水はかろうじてありますが、コンタクト用に抵抗がある方は酸素吸入器用に使える精製水があります↓何故か?コンタクト用より高いです。本には自作の精製水はコンタクト用ので可能とあります。

精製水の自作が安価ですかね。

ちなみに、鼻うがい液に高濃度マグネシウムを数滴垂らし上咽頭を洗浄すると炎症が抑えられるという話を聞いて、楽天で「超高濃度マグネシウム」を購入しましたが(¥3000と高額)なにせ鼻うがい自体が継続できかねていたので、効果の方は分かりません。生食にMgを数滴垂らして使うのですが、継続して効果があった方教えて下さい。

鼻うがいだけでも一つnoteが書けたのですが、私は上咽頭への塩化亜鉛の擦過方法で悪戦苦闘しています。鼻うがいは予防でしかなく上咽頭炎を治すには医師によるEAT療法が必要です。これだけは念頭において...ぽとぽと鼻洗浄をご紹介しました。実践あるのみ!頑張りましょう。

追記:水道水での鼻うがいが何故いけないのか?を解説しているサイトがあったので、そちらもご紹介します。
矢野先生のコラム

2019年2月20日追記修正
IgA腎症患者ぉみかんより

参考「病気が治る鼻うがい健康法」127P
「慢性上咽頭炎を治せば不調が消える」30P

#鼻うがい #鼻洗浄 #生理食塩液

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