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薫風日誌

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つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそものぐるほしけれ。我を知らずして外を知るということわりあるべからず。さ… もっと読む
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記事一覧

お母さんが、お父さんが、クラスメイトが、部活の友達が、当たり前にできることを、難なくでき…

啓風

内臓に鉛の錘(おもり)がくくりつけられ、脳ミソの毛細血管に湿った濃霧が巻きついて、その無…

しあわせは

しあわせは、大きさを測るものじゃないよ。人と比べるものじゃないよ。 目をつむって、深く呼…

女性性とルッキズム 私と貌

「女を武器にも弱みにもせず生きていく」 と、中学1年、セーラー服を着た時に言ってから、女性…

まぶ、発つ。

日本人女子0のラボに入って3ヶ月後 カフェでランチをオーダーした時 「あれ、日本人女子とリア…

I Can Appreciate Myself More

わたしのどうしようもないとこぜんぶ分かって仲良くしてくれてる友だち本当生きててくれてあり…

歳重

薄く。花びらのように、白雪のように。たくさんのものが積もって、重なりながら繋がって、ちぎれて、埋もれて、養分となって、礎となっていく。 降って来たときに質量のなかったそれが、培って、培われて、ちいさな質量となっている。絡みあって、もう易しくはほどけない部分がある。もう、私を離せない。 歳を重ねるとは、いつのまにか、色をつくり、音をつくり、薫りをつくり、言葉をつくり、感動に鼓動をし、辞書を編んで、眼鏡をかけ、世界をつくることだ。

おきまどわせる白菊の花

心あてに折らばや折らむ 初霜のおきまどはせる白菊の花 拙訳: 「朝、手に息を吹きかけながら…

ぼんやりとよく思うこと

「明日死んでも後悔しないように生きろ」って言うじゃない。 たしかにそうなんだけど、でも、…

「エヴァが本当に終わったんだ」という事実

「エヴァが本当に終わったんだ」という事実、信じられないようでもあり、当然のようにも思う。…

花束

アンパンマンの顔のように 身体の一部や命の時間を分けてでも、 生きていて欲しいと願う そ…

新元号「令和」の出典を現代語訳してみた

新しい時代が清く美しい光で照らされ、やわらかで爽やかな風に彩られますように。 この日本語…

色づかい、そしてフォーカスの多様

世界に愛されている人だなとつよく思うことがある。いや、みな愛されているなかで、とくに感謝…

「令和」の発表で思い出した風刺画

新しい元号の発表をリアルタイムで見て、この風刺画のような体験をした。 風刺画が意味すること。 「新しいことを学ぶとネガティブな面を知り世界に絶望しかけるけど、もっと学ぶと理想を実現する方法を知ることができる」と私は解釈している。 「令和」への様々な反応に心が揺らいだので、この画像のことを思い出したのだ。 まずテレビで「新元号は、令和であります」と聞いたとき、大きな喜びもがっかりもなかった。詳しい意味が分からなかったので、「・・・うん。そっか」という感じ。 みんながどん