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つみたてNISAの落とし穴!資産運用で気を付けるべき4つのポイント

こんにちは!星野です。
今回は、つみたてNISAの落とし穴ということでお話をしていきたいと思います。

初めに言っておきますが僕はつみたてNISAをはじめとする非課税制度は「絶対に使うべき」と考えています。

ただ、2024年からのNISA拡充がありNISAという制度だけが独り歩きをしてしまっていて、肝心のことが忘れられてしまっている印象を受けます。

そこで、資産運用で気を付けるポイントを4つに絞ってご紹介したいと思います!


つみたてNISAを始める前にそもそも知っておくべきこと

例えば、つみたてNISAのこの商品がいい!と聞いたことはありませんか?
基本的には「良い投資商品」というのはありません。

「え?NISAがいいって聞いたんだけど、違うの?」

と思われるかもしれません。

ここ、結構勘違いが多いのですが、
NISAやiDeCoなどはあくまで【手段】なんですよね。
手段から先に考えるといいことはありません。

言い換えると、その人にとって合っている投資商品はありますが、万人にとっていい商品はありません。

どういうことかと言うと、
例えば、こう言われたらどうですか?

【質問1】
あなたは移動したいと考えています。
何を移動手段として選びますか?
____________
A.徒歩
B.自動車
C.新幹線
D.飛行機

これだと選びようがないですよね?笑
スーパーに買い物に行く手段なのか?
県外に旅行に行くのか?
それとも海外旅行なのか?
上だけの情報だと、情報が足りなくて最適な「手段」を選べないですよね。

では、質問を変えます。

【質問2】
あなたは東京に住んでいて、友達との旅行で北海道に行きたいと考えています。
何を移動手段として選びますか?
____________
A.徒歩
B.自動車
C.新幹線
D.飛行機

どうですか?
一般的には「飛行機」ではないでしょうか?
もちろん、飛行機が苦手という方もいると思いますので、新幹線という手段もありますよね。

これは、「目的地」と「現在地」がわかったから「手段」を簡単に選べたんですよね。

目的地:北海道
現在地:東京
手段:飛行機

これが、現在地が北海道だったらまた答えは変わってきますよね。

目的地が同じでも「現在地」が変われば、最適な手段が変わります。

言われてみれば当たり前じゃないですか?
でも、資産形成ということになるとなぜか「手段」を先に決めたくなってしまう。
「つみたてNISAのこの商品がいいよ~」
とか言われと
「そうなのかも?」
と思ってしまう。笑

言い換えるとそれは
「アルファードはめっちゃ乗り心地よくていいよ~」
と言っているようなものです。笑
確かに、大人数で乗る乗り物としてはすごくいいと思いますが、それで東京から北海道に行くとなるとどうですか?笑
なかなか北海道に着かないですよね。笑

このように先に「手段」を決めてしまうと、目的地までたどり着けないということになってしまう可能性があります。

資産運用も全く同じです。
将来どのくらいの金額(目的地)を確認して、次に今の資産(現在地)を確認して、ようやくどんな制度のどの商品を使うか(手段)を決めるという流れでないと、資産運用を失敗してしまう可能性があります。
(適当に選んで奇跡的に目的地にたどり着く可能性もありますが。笑)

で、数多く家計診断(ライフプランニング)をしてきてますので、簡単に家計診断を行う方法をシェアしたいと思います。

ポイント1:将来いくらもらえる?~年金額の確認~

まずはどこに行きたいのか?目的地の確認です。
日本は国民皆年金制度と言って、65歳以降から亡くなるまで国から年金をもらうことができます。

「年金が将来もらえなくなるから、資産運用を始めるべき!」

と煽る方もいますが、制度上、年金がもらえなくことはあり得ません。
(この辺りはまた別記事で。)

ただし、もらえる年金額が減る可能性は大いにあり得る(というか減るのは確実)ので、そのあたりを確認していきましょう。

自分の年金額を確認する方法

正しく知りたい場合は、年金定期便から確認するんですが、今回は簡易的な方法で。

小難しい計算方法は抜きにして、とりあえず概算だけ知りたいという場合は便利な方法として、オリックス生命のHPで出している老齢年金早見表についてご紹介します。
(参照:老齢年金|オリックス生命保険株式会社 (orixlife.co.jp)

計算条件等 ①加入年数別の1人あたりの65歳から支給される金額です。 ②平成15年4月以降は総報酬制の適用を受けますが、ここでは賞与額が全月収の30%として計算しています。 ③加給年金、経過的加算などは考慮していません。 ④一定の条件のもとに算出した計算上の目安額であり、実際の支給額を約束するものではありません。 老齢厚生年金の計算式 受給年額= { [平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月までの加入月数]+[平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入月数] } ※生年月日が昭和21年4月2日以降の人の計算式になります。

自営業の方は、国民年金なので「加入年数」のみで将来もらえる年金額が変わります。

一方で会社員の方(厚生年金の方)は「加入年数」と「標準月額(簡単に言うとお給料)」でもらえる年金額が変わります。

例えば、加入年数が大卒の23歳から40年働いて、月額報酬が35万円だとすると、将来もらえる年金額は【約16.4万円】ということになります。

35万円の月額報酬の方が40年働いてももらえる年金が半分以下の16.4万円であることがわかります。


ポイント2:将来どれくらい足りない?~不足額の確認

ステップ1で将来の年金額がざっくりわかったら、不足金額の確認です。
例えば、現在の生活費が35万円でその生活を維持したければ、老後も同額の35万円は必要ということになります。

ただし、住宅ローンを組んでいる場合は、将来はローンの支払いがなくなりますので、その分は差し引いて必要な生活費を計算します。

一生涯、賃貸生活をしようと思っている方(うちがそうです。笑)は、基本的には現在の生活費がそのまま老後も必要と考えるのが無難かと思われます。
(ただし、現在はお子さんがいて、子どもが独立したら生活費が少なくなりそうな場合などは将来の生活費は下がると思われますが、そのあたりの細かい計算をしたい場合は、ライフプランニングをするのも検討してみてください。)

例えば、月額報酬35万円の会社員の方の将来の年金額は、約16万円でしたから、毎月19万円(年間228万円)という計算になります。

ポイント~3:じゃぁ、具体的に何をしたらいいの?~必要資金と対策

上記の例に従って、仮に年間230万円が必要だと仮定すると、約4600万くらいをNISAやiDeCoを使って65歳までに貯められると、安心して老後を暮らせる可能性があります。

なぜなら、投資信託等で4600万円あると、毎年5%を取り崩しながらも運用すると長期的には資産寿命が延びる可能性がるからです。

これを【取り崩し運用】と言います。
(この点も今後は別記事で解説します。今はそういうものだと思ってください。笑)

■金融資産の棚卸で現在地を確認しよう

続いて、目標金額(目的地)が出せたら、次は金融資産(現在地)の確認です。
金融資産の棚卸ですね。

どの金融資産を長期投資に回せるか、逆に数年先に使う予定のあるお金は長期投資に回せないので、そのあたりを整理します。

特に生命保険は意外にお金が貯まっているけど有効活用できていないケースが多いです。
解約金に関してはコールセンターに電話するとすぐに教えてくれますので、確認するがおすすめです。

あなたの金融資産の内訳は?

■月々の積立額はどう決めたらいい?

これもよく聞く質問なんですが、人によって変わるという前提のもとで話をしますが、

ざっくり「手取りの【10%程度」を積立投資に回す」

というのをおすすめしています。
あくまで「手取り」ですね。
総支給だと人によって税金で引かれる金額が違うので、わかりやすく「手取り」だといいと思います。

例えば、総支給が35万円の方で「手取り」が25万円だとしたら
積立投資の金額は2.5万円ということになります。

ということで、仮に以下のように資産運用の投資原資が確認できたとしましょう。

■最後はシミュレーションをして目標金額に到達するか確認

そうしたら、あとはシミュレーションをして目標金額に達成するかを確認してみましょう。
利回りは全世界株式の平均値の7%で計算しています。
目標金額が4600万円に対して、いくらくらいになるかというと、、、

一括50万円と月々2.5万円を35年、利回り7%で運用

目標の65歳で4600万円は達成できました!

ポイント4:ここまでやって最後に制度の選択

■NISAやiDeCoをどうやって使い分ける?~資産配分例

このように
・月々2.5万円の積立投資
・50万円の一括投資
をすると将来の老後は大丈夫かもなということがわかりました。

ここで、初めて制度の選択になります。
(長い道のりでした?笑)

月々2.5万円をすべてNISAでやってもいいですし、節税したい場合は2.5万円の一部をiDeCoに回してもいいかもしれません。

ただし、iDeCoは節税にはなりますが途中引出しができないので、注意が必要です。

一方で途中引出しができない=継続しやすい

というメリットもありますので、この辺りはその人によって判断が分かれるところかなと思います。
途中引出しができると、ちょいちょい使っちゃうかもという方は以下のように一部をiDeCoにしてもいいかもしれないですね。

・月々2.5万円のうち
 →iDeCoに1.0万円
 →NISAに1.5万円
・一括50万円はNISAへ

すべてがNISAへ積み立ててもいいと思います。
このあたりは正解・不正解はないのでご自身の性格をふまえて決めるといいですね。

最後に・・・

ここまでお話ししてきましたが、
「自分一人では上記のようなことはめんどくさくてできないかも・・・・」
という方は、現在、家計診断のモニタを募集してますので、興味がある方は以下からご応募くださいませ!
お待ちしています。

家計診断を実施してみての感想をいただける方は【通常2万円のところ無料】とさせていただいきますので、これを機に将来の漠然とした思いをスッキリしたい方はご協力お願いします!

なぜ、無料か?というと、それだけ家計診断の具体的な事例を集めて「書籍化」したい!からです!

資産運用に興味はあるけど、実際にどうしたらいいかわからないという方は多いんではないでしょうか?

そういった方のために具体的な事例がたくさんあると参考になるのでは?ということで事例をたくさん集めて紹介していきたいのです。

また、この業界はプロが家計診断をするといっても「結局保険を売られるだけじゃない?」と心配される方も多いので、こんなケースではこんな提案してますよ、と具体的に分かった方が相談する側もいいとも思うのです。

その方が業界の健全化にもつながるかと!

ということで、「家計診断のモニタに協力してもいいよ!」という方は以下の公式LINEに登録すると、詳細情報を確認できますので登録よろしくお願いします。



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