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質問5:大好きになったイマジナリーフレンドと、もっと話をしたい。良い方法はないでしょうか…?


# 31 対話形式:アケルとクレオ

 アケル「今回は、イマジナリーフレンドと、もっと話をしたい。いい方法はないでしょうか…?という質問に答えていきたいと思っています」

クレオ『姿が見えないし、話しかけても返答はないんだね…不思議な人だな』

【シャイな妖精さんと、観察作戦】

アケル「質問を読んでて、なんだか妖精・精霊みたいなひとだなぁ、って思った。西洋の民話のブラウニー(お手伝い妖精)みたいな」


クレオ『どれどれ…。(引用先を読む)
でもこの民話だと、洋服をあげるといなくなっちゃう感じだね』

アケル「妖精には妖精のルールがあるんだよな。人間にはわかりづらいし、いちいち言ってくれないけど。質問者さんのフレンドさんが妖精だと言っているわけではないんだけど、だいぶシャイな性格をしているよね。そうしたら、野生の鳥が窓辺に来てるくらいに思って、いきなり距離を詰めたりはしないほうがいいかもしれない」

クレオ『今のままの方がいいってこと?』

アケル「いや、ぼくがこうした存在に近づこう、って思ったら、さりげなく観察するかな」

クレオ『どんな風に?』

アケル「今まで言ってくれた言葉をノートにまとめてみる。

  • どういう状況で声をかけてくれたか

  • 時間帯・場所・話しやすいな、と思う条件

  • フレンドさんの声の感じ(高いか低いか/明るいなどの様子/声の感じが声優・俳優の誰さんに似ている)

  • 質問者さんが、聞いてどんな風に嬉しいと感じたか

 記録を作るだけでも、フレンドさんと質問者さんを繋ぐ絆になるだろうし、フレンドさんに気付きやすくなるかもしれない」


【お手紙作戦】

クレオ『でも、フレンドさんの姿は見えないんでしょ?ずっと見守ってる存在だったら、質問者さんが調べてるの、分かっちゃうんじゃない?』

アケル「あぁそうか。どうしよう」

クレオ『まぁ、質問者さんがフレンドさんに声をかけてるってことは、フレンドさんに気づいてることは分かってるか。それでもそばに居続けてるから、もっと近づきたい、と思ってる質問者さんの気持ち自体、知っているかもしれないね』

アケル「じゃあ、フレンドさんに今までの嬉しい気持ちやもっと仲良くなりたい、ってお手紙を書いてもらうのもいいかもね。もっとフレンドさんを知りたいから、今まで言ってもらった言葉をまとめたい、っていうのも書いて、2〜3日フレンドさんが見てくれそうな場所に置いておく。(家族さんに内緒にしたいなら、自分の部屋の人目に触れにくいところがいいかもな)」

クレオ『そうだね。今までの感謝の気持ちを言葉にしてくれるって、とても嬉しいことだから。フレンドさんが質問者さんを励ましたいって思ってしていたことなら、とっても嬉しいと思うよ』


【野鳥観察は、気配や距離感を学びやすい】

アケル「記録をある程度とること。お手紙を書くこと。…あとは、回り道になっちゃうんだけど、野鳥観察、って質問者さんはやってみたことあるかな?もしお暇なときあれば、少し外に出て試して欲しいんだ」 

クレオ『なに?アケルもよく庭でぼーっと鳥を見てるけど。そういや知らない鳥が来ると、アケルすぐ気づくよね』

アケル「ぼーっと見てる方が、鳥は近づいてくんのよ。観察し出すとすぐわかるんだけど、野生の鳥って、じっとこちらが見ていると、すぐ気づいちゃうんだよね。

 距離があれば逃げたりはしないんだけど、自然な時と、人間に見られてる時の気配が、結構違うんだ。ある程度こちらが近づいたら、飛び立ってしまうし」

クレオ『小鳥は外敵が多い分、警戒心が強いのかな』

アケル「質問者さんがフレンドさんと関わっていこうと思うなら、知識よりは、野生の生き物と関わっていくうちに身につく間合い(距離感)や、気分や気配を読み取る力を伸ばしていくと役に立つかと思ってさ」

クレオ『確かにフレンドさんが正体不明で、捉えどころがないものね。こうだ!って決めつけるよりは、その場その場のフレンドさんの気分が読み取れるようになったら、素敵な関係が生まれそうだ』

アケル「観察自体は15分くらいで、公園や庭で鳥を探してみて。見つけたら少しずつ近づいてみたりして、鳥がこちらに気づくか、気づいたときにどんな反応をするか。何回も試すうちに、生き物の気配や気分、こちらがどんな風に近づけば警戒心を解いてくれるか、分かってくる」

クレオ『案外フレンドさんも、一緒に観察しているかもね』


【まずは秘密の友達から】

アケル「ひとつだけ、お節介なことを言わせてもらうと、フレンドさんとはある程度関係が進展するまでは、SNSや公開スペースで語らずに、秘密のお友達として付き合ってほしい」

クレオ『どうして?自慢しちゃダメ?』

アケル「確かに、今って人を大好きになることや、推しって言葉もあるよね。好きなものをみんなで分かち合う社会になってる。ただ、古い民話や文学作品では、あまり多くの人に姿を見られたり、存在を知られることを良しとしない存在もいる。それに、発信することを優先しちゃうと、“好きだから相手を知りたい”から“SNSに公開したいから、相手を知りたい”に変わっていってしまうこともある」

クレオ『確かに。それに、noteにおけるおれたちの話も、“このエピソード書いてもいい?”って確認して、お互い投稿前に読み合ってるものね。で、案外“思ってたのと違う。おれはこんな気持ちじゃなかったぞ”とかもよくある』

アケル「まあ、もうSNSに書いてたり、誰かに相談していたとして、フレンドさんの態度がなにも変わってなければ、それは続けてもいいことだから気にしないで。ただ、もし意思疎通が少しずつできるようになった時、その時ほどフレンドさんの意思を慎重に確かめた方がいいかな」

クレオ『言葉を交わせるようになった時ほど、思い込みや誤解は生まれるものね。

 ささやかな関係から、一歩近づいていけますように』



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