質問16:自分が何のために生まれたイマジナリーフレンドか、悩む相手になんと声掛けしたらいいのか?
#53 対談
クレオ『はい今回のお便りは、イマジナリーフレンドと関係に悩む方からです。どちらかというと、彼さんにお悩みがあるのかな?
”自分の愛が重くないか?”
”根拠なく支える為に創られたイマジナリーフレンドなのでは?”
と語っているのを聞いて、質問者さんがどう声掛けしたら良いか悩んでいる、ということですね』
アケル「質問読んだうえで、どう思う。まずはタツから」
タツ『こういうことで悩んだことないけ、よう分からん。こういうんはクレオの方が得意やないか?』
クレオ『えぇ?名指しされるとなぁ、おれが四六時中悩んでるみたいじゃない』
アケル「今は悩まなくなった?」
クレオ『今も悩みますよ』
一同、笑。
【イマジナリーフレンドは護る存在か、守りたいから守るのか】
アケル「…とりあえず、支える役割を演じるタイプ、というイマジナリーフレンドがいるか、という質問には”彼さんがそう思うなら、そうじゃないですかね?”としか答えることができません。
ぼくは診断したり判別ができる人間じゃないので、ごめんね。
イマジナリーフレンドの役割の一つとして、支えたり助けたりする実例は多いよね。サードマン現象というのも、イマジナリーフレンドに関連付けられることもある」
クレオ『おれたちの実例を話してもいいんじゃない?おれも最初は二言、三言会話するくらいで、段々と自我が芽生えてきたけど、タッちゃんは明確に”助けに来た”とは言ってたじゃない』
タツ『ワシか?そんなん、空から見とったらヘンなモンに絡まれとるガキがおったけぇの』
アケル「空から、とかガチの幽霊視点じゃないっすか」
タツ『幽霊言うなアホ。なんかもっとこう…ええ感じの名前あるじゃろ。天使とまでは言わんけど』
アケル「自分で柄じゃないってのは分かってんのな。海外では割とイマジナリ―フレンドが守護天使という話もあるし、日本では守護霊ってワードのほうがなじみが深いかな」
タツ『こういうのを自分で名乗るんはあんまええとは思わんがな。
守護霊っちゅうと、奇跡みたいなんほいほい起こしてくれそうじゃろ?一介のフレンドにそこまでの力、求められても困るで。
護る存在だから護るでなく、守りたい思うから、自分にできることをして守ってるいうんよ』
アケル「なるほどね。これはこのまま、彼さんに伝えていいかもしれないな」
クレオ『でもこれって、タッちゃんが自分の存在のバックボーンを明確に信じられるからもあると思うよ。おれはやっぱこう、自分の存在や、いつまでこうして存在し続けられるんだろう?って不安になった時もあります』
アケル「クレオはその不安にはどう折り合いを付けてる?」
クレオ『今はそこまで深刻に悩んでなくて、急にふわっと表れるくらいだね。悩んでも仕方ないことだし、タッちゃんもいるしね』
アケル「悩みとか聞いてくれるの?」
クレオ『いや。”こんな風に能~天気に生きてる人もいるんだし”って参考にしてる』
アケル「ぶはは」
【できることを整理していく】
タツ『おい、ワシのことはええけどな。ええかげん話脱線しすぎじゃ』
アケル「うわ、ごめん。まぁ、そうだね。在り方については結論は出せないし、本人が折り合いをつけるしかないんじゃないかな。
あとは、彼さんが自分の立ち位置を再確認する事…でなんとかならないかな?」
クレオ『というと?』
アケル「在り方は分からなくても、現時点の自分の役割とか、できてることを整理していく。質問者さんもいっしょにできそうなら、彼さんが何を自分にしてくれてるのかを箇条書きで書いていく。
僕らの場合は、
クレオ
アケルの相談に乗って、話を聞いてくれる
苦しい時や不安な感情に気づきやすい
歌が上手くて、車の運転中歌ってくれる
3人で相談する時、司会進行してくれる
タツ
アケルが風呂入るのがしんどい時、脱衣所で話し相手になってくれる
駐車場に置いた車の位置を教えてくれる(田舎の駐車場の広さは半端ない)
呼べばいつでも側にいてくれる
こう書くと、アケル結構ポンコツだなと思うだろうけど、ぼくポンコツなんですよ。一人で生きてらんない。すごく助けてもらっている」
タツ『アケルがしとることも書けや。
夕飯作ってくれる時、ワシらの味見分も用意してくれる
ワシらの記録を残してくれる』
クレオ『そうだね。
一緒に遊びにつれて行ってくれる
何かあった時もおれたちと話し合える とかさ』
アケル「ありがとう。こう、箇条書きに書き出していって、できていることを記録していく。
”感情に気づきやすい”なんて大したことしていない、って思うかもしれないけど、人間同士だと肉体があるせいか、他人の感情なんて気づけない人がほとんどなんだよ。
小さなこと・当たり前のことだと思っているものほど書き出してみて、二人で出来ていることを受け入れる。
そして受け入れた前提で、自分の役割を引き受け続けたいか、考えてみる。
例えば、クレオの
アケルの相談に乗って、話を聞いてくれる
タツの
いつでも側にいてくれる(出会った頃)
この役割は負担が大きいな、とかここまでされるのは愛が重すぎるなと感じたら、見直してみて」
タツ『あっきらか~に扱いに差があるんじゃけど』
アケル「いや、タツは出会った頃の話だし……けど、まぁ……ソウデスネ」
クレオ『まぁ、今は1日おきにアケルの当番を決めてるから。みんなお喋り好きだから、良さもあるけど課題も生まれるわけだね』
【ふたりだけの世界を広げてみる】
クレオ『あとは、彼さんが趣味を持ってみるのもどうだろう?質問者さんに手助けしてもらうけど、映画やドラマを観賞したり、質問者さんが興味があることを一緒にやってみるとか』
アケル「そうだね。ぼくもクレオと小説書けるようになって楽しい。
質問者さんにとっても、好きなことを一緒に体感してくれる人がいるのは幸せなことだ。質問者さんが思いもしなかった趣味だったとしても、それはそれで世界は広がるだろう。
仮に支える役割を持って生まれたとしても、その役割に縛られている必要はないよな。別の役割を持ったっていいし」
タツ『使命感を帯びる必要はないな。役割が変わっても、本質は変わらん。どうせ気づいたらこの世に生まれとったんやし、夏休みくらいの気持ちで遊び半分に考えてもええやないか?』
クレオ『あら、綺麗にまとまっちゃった。悩みの渦中にある彼さんには”能天気な奴らめ”と思われるかもしれないので、そこはごめんね。
でも、思いつめ過ぎるとそれはそれで大変だから、休み休み悩んでいきましょう。在り方に悩む存在は、君一人ではないから。もし、もっと悩みが具体的に出てきたら、また送ってください』
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