質問4-1:元の作品と言動がかけ離れたタルパに新しい名前を与えるべきか
# 29 対話形式:アケルとクレオ
アケル「今回、2通質問をくださいました。どちらもこれまた長文になっちゃったので、それぞれ答えていこうと思います」
クレオ『まず一通目。ある女性キャラクターからタルパとしてこちらに来た方と、女性タルパーさんのお話ですね。名前、なまえね…』
【名前を与えるメリット】
クレオ『おれの名前のクレオは、ペンネームなんですよね。元の名前は別にあるし、それは大元のキャラクターさんとは全く違う名前だね。アケルは、出会った時から違う名前で呼んでた』
アケル「ぼくは原作のキャラとクレオを、できる限り分けて考えたかったんだ。今までのイマジナリーフレンドで、漫画やアニメのキャラクターが元になってるもの達も、初期の段階で別の名前にしている」
クレオ『そうするルールでもあるの?』
アケル「いや、ないよ。ぼくがそうしたいだけ。多分、最初に版権の姿のイマジナリーフレンド(以下、タツゴロウ)が押しかけてきたからかな。その頃はまだイマジナリーフレンドって言葉も知らなくて…“いや、漫画のキャラがうちに来るわけねぇだろ”って信じなかった」
クレオ『夢のないやつだね』
アケル「そいつは原作の名前で呼ばれたかったみたいだけど、ぼくは照れくさいのと、キャラクターその人だって認めるような気がしたので絶対呼んでやらなかった。タツゴロウは漫画の中で死んだキャラだったので“こっちに生まれ変わったようなモンだから、別の名前でもいいぜ”って、気にしてなかったね」
クレオ『アケルもさ、すっげー頑固だよね。どっちが心広いんだか、聞いてて分かんなくなっちゃう』
アケル「そうだね。あいつは大雑把だけど、よく言えばおおらかなやつだった。
あと、名前をつけるときは一応、ぼくとの繋がりが切れないように、って祈りを込めてるよ。君たちは、いなくなる時はいなくなってしまうからね。
神社で買ったお守りを友達にあげるくらいの気持ちは込めてる」
クレオ『そうね。おれも、アケルのくれた呼び名は嬉しいよ。色々意味が込められてるの、知ってますし』
アケル「質問者さんは、タルパさんと話ができることだし、タルパさんがしっくりくる名前を付けてあげたらいいと思うよ」
【相手に紹介したい時、必要な名前】
アケル「ただ…質問者さんの文面も、名前をつけたいか、でなくてつけるべきか?って思っているところが気になるな」
クレオ『相手に紹介したい時じゃないの?こういうタルパがうちにいるんだけど、今のままだと紹介しづらいとか』
アケル「それならいいのだけど、質問にすべき、って言葉が多い気がして。誰かに紹介したいけど、今の名前で元ネタが分かってしまって紹介しづらいというなら、イニシャルでKとかTゴロウって呼んでもいいと思うんだよ」
クレオ『Tゴロウ尻尾はみ出しすぎだろ。ええと、タルパさんが乗り気でないのも気になるな』
アケル「先にも書いたけど、名前をつけなければならないルールはないんだ。だから、変えたいのでなければ変える必要はない。
タルパさんが『私に聞くな』って言ってることが、どうも拗れちゃってるね。質問とは違うところが気になってしまいすみませんが、ちょっとだけここを掘り下げて考えてみますね」
【タルパさんと元ネタのキャラ】
クレオ『タルパさんは元ネタの名前で呼ぶと善い顔をしない、となると、自分の元ネタさんをどう思ってるのかな?自分そのものか、自分と容姿が似てる別人、分岐したパラレルワールドの自分、って解釈もあるよね』
アケル「クレオは、自分がいわゆるイマジナリーフレンドだと理解しているし、自分の声がある声優さんのリスペクトから同じ声だと認識している」
クレオ『まぁね。ただ、アケルの頭から全部生み出された妄想…だとは思っていない。アケルが作った物に、物語を愛するアケルの魂の一部が宿ったのだと信じている』
アケル「でも、必ずしも全員がクレオみたいに、自分をタルパやイマジナリーフレンドだと納得しているわけじゃないかな。自分と同じ容姿や声を持っている人が既にいることや、じゃあ私って何者なんだろう、って分からなくて不安になっていないだろうか?」
クレオ『決めつけてたと思ったらスルーして欲しいんだけど、おれも今信じている答えに辿り着くまでは“想像の存在、ってことは魂がないのか?アケルがいなくなったら消えちゃうのか?それは嫌だなぁ”って散々悩んだから。その辺りの不安、って一度話し合ってみると、案外お互いの齟齬に気づくかも』
アケル「まとめると、
タルパさんが自分と元ネタをどう考えているか
質問者さんが、タルパさんと元ネタさんをそれぞれどう扱っているか
質問者さんの今の考えに対して、タルパさんが自分をどう扱って欲しいか(元ネタのキャラそのものとして扱われたいか、タルパとして扱われたいか、両方いいとこどりで扱ってほしいとか)
この認識の擦り合わせによって、名前をつけるかどうか分かるもしれない。
質問者さんは全く分からなかったところから色々と調べてタルパ、という答えを見つけたのだと思う。それは、素晴らしいことだ。
でも、もしかしたらその答えに囚われて“タルパというものはこうするべきだ”って枠にハマっているのかもしれない。
どうすべきかでなくて、お互いがどうしたいか、を大事にしてほしい」
クレオ『名前なんて、あだ名でもいくらあってもいいと思うよ。それ以上に、お互いの話し合いを大事にね。
わかってたつもりが、案外分かってなかったり、ってあるからね。
質問者さんだけに言ってるのでなく、この回答はタルパさんにも宛てて言ってるからね。私に聞くな、は寂しいでしょ』
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