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就職活動に悩む医療系大学生・専門学生3・4年生に,学校教員が考えていること 〜私ならこう考えます 学生教育その1〜

🕛この記事は6分で読めます🙌

学校教員(理学療法養成校)5年目のいえやすです.

学生によく聞かれる就活の質問として

「どうやって就職先を決めたらいいですか?」

があります.

初めての就活だからこその気持ちもわかりますが就職先の決め方は重要です.年収で例えると,生涯の年収は最初の就職先で7割決まり,20代の過ごし方で9割決まるとも書籍で読んだこともあります.

そこで,これから医療系の特に理学療法,作業療法,言語聴覚の学生に向けて,学校教員5年目,理学療法士としての経験年数10年目の私個人の意見を以下3点でまとめます.

重要な3点は
①自己分析(性格面,関心領域面,成績面)をしっかり行う.
②自分が納得いくまで一次情報を情報収集する.
③その就職先で「大きく成長できるか」がポイント.給料は後からついてくる.
です.

それでは,この3点を具体的に説明します.

①自己分析(性格面,関心領域面,成績面)をしっかり行う.
結論は
「自分は何をしたいのか?」
が定まっていることです.

と言うものの,自分が何をしたいのかわからないと話す学生が多いのも事実です.その理由は自分のことが自分で意外とわからないためです.そのため,自分を振り返ることが重要です.

まず性格面について.
自分の性格は自分が一番理解し,そのほとんどを自分で理解できている,かというとそうではないです.学生と話していて自己評価と他者評価がズレている場面をよく経験しますし,就職の合否の判断は自己評価ではなく,採用担当者による「他者評価」によるものです.よって,他者からみられた良い自分,嫌な自分ともにしっかり受け止めて知ることが重要です.これを知る方法として,嫌な部分も指摘してくれる友達や家族に,自分の良い点・改善したほうがよい点を思いきって聞くことをおすすめします.

感心領域面について.
病院就職を考える際は,どの時期(急性期〜生活期)が良いのか?,どの疾患(中枢・整形・呼吸器等)が良いのか?と一定考えてよいです.ただ,新社会人は何もスキルもないわけで,新社会人ができること,現場に好まれることは「基本的には何でも引き受けます!」といった若い情熱・姿勢です.

成績面について.
成績良好者でないと入職できない施設も一定あります.過去の先輩方の就職具合と自分の成績も照合して立ち位置を考えながら決めることも良いです.成績面だけが採用条件の全てではないものの,採用者は必ずみてます.

②自分が納得いくまで一次情報を情報収集する.
一次情報,二次情報の解説は以下参照ください↓


二次情報ではなく一次情報から物事を判断することは重要です.
「友達の友達からあまりよくない施設だと聞いた」等の二次情報は参考にならず,間違った情報であることが多々あります.

自分の目,耳で直接確認することが重要です.
一時情報の例として,
1)就職希望の施設のホームページを隅々まで確認する(結局その後の面接でも必要です).
2)その施設の就職説明会に参加する.
3)その施設で働いている知り合いを探して直接話を聞く時間を作る.
等です.

3)が多くの情報を手に入れられるのではないでしょうか.私なら知り合いがいなくてもなんとかして,その現場の人と施設外で話す時間を設けます.

③その就職先で「大きく成長できるか」がポイント.給料は後からついてくる.
どの施設で働いても成長できます.が,ここで重要なのは「大きく」成長できるかです.この大きくの具体例は,その施設で働いている人達の行き先を知ることです.5年くらい働いて,次に新しいポジションで働かれている人か存在するのか知りたいですね.5年経って,同じ施設内で役職者になれている人がいるのか?転職しいわゆる栄転の人がいるのか?等です.社会人5年目くらいから年収が大きく変わる印象です.

最後に,私が今大学4年生時代に戻ったしたら?考える就活キーワード20について列挙します.

・最初はとにかく修行できる職場→修行したらそれだけ自分に返ってくるため.
・情報が発達している地域(最先端の情報集まる都会または課題最前線である地方)→良い情報をキャッチしやすいため.
・お給料はよほど安すぎなければどこでもよい→療法士は最初の給料より数年後のお給料の方が大きく変わるため.
・実習生を受け入れているか→その職場の若手教育に対する熱量指標.
・その施設の強み,学べることは何かがわかる→自分が学べることを知る指標.
・著名な職場(人)であるか→自分が学べることを知る指標
・人間関係良い(職員間・上下関係の会話の雰囲気)→上司が部下を雑に扱っている雰囲気を感じると,それは将来の自分かもしれない.
・他職種連携に力を入れていることが伝わる→患者さんが良くなるために必要.でも難しい部分.だからこそ力を入れているか知りたいところ.
・業務時間外の歓迎会等のイベントの有無→職員間の交流も重要視されている指標
・院内研修会,研究,学会参加が盛ん→業務に関する前向きさ,士気の高さの指標
・ホームページ等で病院全体,リハ部,理学療法の理念,目標が明白→新社会人にとってよくわからなくてもこれが提示されているか重要.会社の方向性ともいえる.
・リハ部の責任者がしっかり理念,目標をスパッと説明して頂ける→絵に描いた餅ではないこと,本当に責任者が理念を持たれているかがわかる部分.
・リハ部の責任者の新社会人に対する教育の熱量が感じられる→入職前に新社会人への熱量を感じなければ入職後に熱量が増すことは少ないため.
・リハ部の責任者とプレーヤー(平社員)が尊敬できそうな人間性なのか→責任者はその部門の鏡.プレーヤーは現場の雰囲気を表している人であるから.
・プレーヤーの雰囲気がイキイキしている→将来の自分の姿かもしれない.
・その職場で活躍している人材像の例は何かを責任者から知れる→その職場で評価される人材像を知るため
・教員,先輩等の話も参考に→先人が感じているその職場への評判を表している.ただこれが全てではない.
・ホームページが充実している→施設の広報戦略や時代変化の対応力の指標.
・リハビリ関連機器(下肢装具,その他の道具)の充実具合→そのリハ部の投資力の指標.ただ,色々機器がないといけないわけではない.
・何かしら新展開されている職場か→職場の成長率の指標.

採用担当者の皆様がもしこのブログを見られているようでしたら,好き勝手なことを書いてすいません.笑
こんな理想の職場はあるか!と言われると思います.一方で,良い職場とは何か?と考えること自体が,実は改めて重要だと思いました.

私自身は新社会人ではなく,理学療法士10年目で一定年数も経っているため,これらを「創る側」の人です.私も今の職場がより良くなるように取り組みたいと思います.

過去にも似たテーマで掲載しましたので,興味ある方はこちらもどうぞ↓


就活に悩む新社会人の役に立てたらと思います🤗

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