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開業予想シリーズ#3 北海道新幹線 札幌開業時のダイヤを予想してみた その4


みなさんこんにちは。なんちゃっ鉄です!


今回も引き続き、開業予想シリーズ第3弾として
北海道新幹線が札幌開業した時のダイヤを予想してみた
ということでやっていきたいと思います。


目次


北海道新う幹線概要 実は札幌で終わりではない!?
 
ルート・線形 海と山は新幹線にとって天敵

駅予定地 退避のできない棒線駅が多いわけ


予想本数 北海道新幹線の東京-札幌間は1日何往復でさばける?

予想本数 北海道新幹線の札幌開業が不要ではない理由

予想本数 北海道新幹線札幌開業で東京直通がなくなる?

予想本数 宇都宮駅は札幌直通列車を止められるのか?


表定速度 JR北海道にとって東京より大事な?区間とは
 
表定速度 青函トンネルと整備新幹線

表定速度 1分を絞り出すためにできること
 

予想運賃 JR北海道の命運を握る新規区間
 

最終評価値 遠くても下がってしまう評価値のワナ
 

予想ダイヤ 不死鳥のように復活するはくちょう 


おまけ 乾坤一擲、起死回生!?
    北海道新幹線はJR北海道にとっての 救世主となり得るのか

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表定速度 JR北海道にとって東京より大事な?区間とは


現在の法律ですと、
整備新幹線の最高速度は260km/h
と定められています。

この260km/h 制限を
解除しようという動きがあります。

新しくできる区間。
新函館北斗ー札幌間は線路の長さが
およそ211 km になる予定ですので、
表定速度が211km/hであれば、
ちょうど1時間で到達する
ということになります。

しかし、最高時速が260km/h だと、
ノンストップだったとしても1時間という
ダイヤを組むのは少しキツめかもしれません。

現行の整備新幹線と比較していきましょう。

新函館北斗ー札幌 間

実キロ 211.5 km
ルート効率 67.0 %


に対して、例えばこの区間
北陸新幹線  大宮-長野 間

実キロ 194.7 km
ルート効率 78.4 %

かがやき(最速達ノンストップ)のみ

平均所要時間 58 分 54 秒
平均表定速度 198.3 km/h


勾配がキツイ大宮-長野間とはいえ、
より線形が良い区間でも、
最高速度が260km/hにおさえらえると、
表定速度は200km/hを下回ってしまいます。


ところが、現在の東北新幹線の最高速度である
320km/hまで出すことができれば、
1時間というのは
そんなに難しくはないでしょう。

JR北海道の社長は東京-札幌間を4時間半。
そして、新函館北斗ー札幌間は1時間を目指す。
というコメントを残しています。

あとから出てきますが、
私はどちらかと言うとJR北海道にとっては
後者の函館ー札幌間を1時間。
というほうが経営にとって、
大きなインパクトがあると思っています。

ここでは仮に、
新しく建設される区間の最高速度を
320km/hとしてダイヤを予想します。

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表定速度 青函トンネルと整備新幹線


北海道新幹線の話題になるとセットで登場するのが、
青函トンネルスピード出せない問題です。

現状、青函トンネルは新幹線と在来線が、
同じ線路を走っています。

新幹線と在来線では、
動く電気の電圧と線路の幅が違います。

青函トンネルでは、両方の列車が走れるように、
在来線が新幹線に電圧を合わせ、
線路の幅は両方が走れるように、
3本のレールが敷かれています。

新幹線が高速ですれ違うとき、
在来線である貨物列車のコンテナが
吹き飛んでしまう恐れがあるため、
新幹線を全速力で通らせることができない
という問題が横たわっているのです。


今に始まった問題ではないので、
さまざまな解決方法が
案としてあがっているようです。

青函トンネルはほぼ一直線で、
勾配も均等になっており、
騒音の心配もしなくていいのですから、
本来は車両が出せる最大限のスピードを
出していいはずです。

こんなところで、
スピードを落としている場合ではないはずです。

整備新幹線の区間だとしても、
320km/hは出したいですね。

ただ、この問題の一筋縄ではいかないところは、
北海道と本州をつなぐ貨物列車も相当な本数があり、
しかも、旅客列車に負けず劣らず重要な区間なようです。

札幌まで開通すれば、
青函トンネルを通る新幹線は
現状13往復から予想本数でも24往復となります。


個人的な考えですが、
この問題はチマチマごまかすのではなく、
抜本的に解決しないといつまでも
引きずるような気がします。

結局は、第二青函トンネルか
トレインオントレインで、決着をつけなければ
ならないのではないでしょうか?

第二青函トンネルを掘るのであれば、
今度は鉄道ではなく、
自動車専用道をという声もあがるでしょう。

そもそも、青函トンネルは距離が長すぎるので、
自動車より列車が向いているから、
現状は列車用のトンネルしかないと考えると、
もはや在来線の貨物列車を
チンたら走らせている場合ではないと思います。

高速化できるなら、トンネルを通過するのは
原則、新幹線のみにしてしまうべきなのです。

札幌まで開通してしまえばいっそのこと、
札幌苗穂の車庫と仙台くらいで貨物新幹線を
設定しても良いかもしれないとさえ思います。

また、ここ最近は旅客のスペースに
荷物を載せる実験もされているようです。

解決する方法は必ずあると思います。

この問題はわりとメジャーな問題のため、
他の記事や動画など、取り扱われている
コンテンツも多いので、
ここでは、深くは取り上げません。

予想ダイヤとしては、
青函トンネルを全列車最高320km/hで駆け抜けられる
という前提で話を進めたいと思います。

だいぶお花畑ですね。
北海道だけに。

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表定速度 1分を絞り出すためにできること


以前、東海道・山陽新幹線と
東北・北海道新幹線を対決させてみたの際に、
盛岡駅について少し述べました。

それから秋田新幹線と山形新幹線が
対決した時にも少しほのめかしたことですが。


現在、東北新幹線は、はやぶさとこまちを
連結させて盛岡まで運行して、
そこで連結切り離しを行っています。

札幌まで開業した時なのですが、
私はもしかしたら変化があるのではないかな
と思っています。

それは何かといいますと、
現状、はやぶさとこまちの連結は
こまちが秋田方そしてはやぶさが東京方
に繋がれて運行しています。
下り先頭がこまちなわけです。

そうすると盛岡駅で連結切り離しのための
待ち時間が発生するのですが、
現状、はやぶさの方が下りは後で出発し、
そして上りは先に到着してこまちを待つ
という形になっています。

そうすると、はやぶさのほうは盛岡駅での
停車時間が長くなるということになります。

札幌までつながったときに、
果たしてそのままの状態で運行するか
というのが少し私は疑問です。

札幌まで1分でも早く到達したいという
JR東日本とJR北海道の思惑が、
この状況を、
そのままにしないのではないか思います。

札幌まで開業すれば
かつての終点であった盛岡駅は
ちょうど中間地点でしかなくなります。

1000km先まで到達する列車が
中間地点で4分も停車しているでしょうか。


そしてこう考えるのには
もう一つ理由があります。

新幹線や特急列車の特別席である
グリーン車もしくはグランクラス。

これらの車両はほとんどの場合、
ホームの階段から近いところに
停車位置が設定されることが多いです。

現在で言うと、
こまちの下り最後尾がグリーン車ですし、
はやぶさは下り先頭がグランクラス。
そしてそのとなりの車両がグリーン車ですね。

東京駅で言うと階段のある真ん中あたりが
特別車両となっているのです。

先だって、終点にあたる札幌駅の
新幹線ホームの位置が決定しました。

札幌駅は在来線のホームに並ぶ位置には
新幹線は来ないことになりました。

下り列車が到着する時、
在来線のホーム横を通り過ぎて
東側に新幹線が停車することになりました。

すると、駅の中心部である
在来線ホーム寄りは下り最後尾
になるわけです。

現状のままだと、最も運賃を多く払っている
グランクラスのお客さんが、
駅中心部から最も遠い下り先頭で、
降ろされることになるわけです。

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この2つの問題を
一気に解決する方法があります。

それは、
はやぶさとこまちを連結させないことです。

現行のダイヤでも一部の列車では
はやぶさ単独で走っている便もあります。


しかし、この方法だとはやぶさとこまちが
盛岡まで全く同じ停車駅なのにもかかわらず、
運転手が2人必要になってしまいます。

JR東日本はできるだけスタッフの数を
増やさなくても済むように取り組んでいる最中です。
時代に逆行するようなことをするとは思えません。

さらに5方面の新幹線が集結する
東京-大宮間の新幹線ダイヤの枠も、
そこまで余裕があるわけではありません。


すると、1つ方法が浮かびます。
それは現在、
こまちが下り先頭で連結している並びをひっくり返し、
下り先頭をはやぶさにすると言う方法です。

この方法だと盛岡駅で連結切り離しをする際、
下り線は、はやぶさが先に出発し、
上り線は、はやぶさが後から入線することになります。

はやぶさの停車時間は短縮されますし、
はやぶさの下り最後尾を
グランクラスにすれば、
グランクラスのお客さんは
東京駅でも札幌駅でも駅の中心から
近いところで乗り降りすることができます。

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しかし、この方法は秋田新幹線の
盛岡駅での停車時間を増やすことになります。

これに秋田県知事を始めとする秋田の人たちが
黙っているかどうかは分かりません。

もし変更するなら、スピードアップをして、
そのタイミングで変更して、
これまでと所要時間は変わりませんよ。
などのアナウンスの仕方で
なんとかするのでしょうか。

実際にはどうなるかは分かりません。
私が知る限り誰もこのことに
触れていませんが、ここは将来に向けて、
注目すべきところではないでしょうか。

というわけで、所要時間を出しました。

以下条件を確認します。
あくまで個人の予想です。


※整備新幹線の区間の最高速度は320km/h

※青函トンネルについても最高速度は320km/h

※E8系が導入されるので、東北新幹線の近距離列車の最高速度は300km/h

※現在、最高速度320km/hの区間は最高速度360km/h

※盛岡でのはやぶさの停車時間は1分

※東京-大宮間は現状より2分短縮(されているといいですね)


条件を見ていただければおわかりになる通り、

はっきり言って、
これだけムリ筋の理想的なダイヤを組んで、
ようやく東京-札幌間4時間半切り達成です。

札幌-新函館北斗間は各駅停車タイプを含めているので、
1時間を越えましたが、
はやぶさに限ると56分30秒となりました。


その5へつづく


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