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冬の寒さが辺りを覆い始めた頃、 私はこの場所にたどり着いた。 致命的なマインドシステムのバグを直す為に必要な リペアパーツやプログラムが手に入ると情報を得たからだ。 何とか生命エネルギーを維持出来てはいるが、 バグのない頃に比べると消耗は激しい。 出来るだけ早くバグを直すか、いっそのこと 新しくマインドシステムを取り換えて 生身の身体へのダメージを減らしたい。 地肌に内蔵されているセンサーも外気の温度を探知して 体温管理システムもフル稼働している。 今日はもうこのく
ここはどこだ 私はいったい、、、、 誰なんだ 気がつくと私は来たこともない異次元の場所にいた。 .................................................. ここは九龍城砦 今もサイバー環境に存在する近未来の九龍城砦だ 少しづつ記憶が戻り ある程度のことは理解しはじめてはきたが 肝心の自分が誰なのか、まったく思い出せない。 自分はいったい誰なんだ? そもそも 私自身 実在している存在なのか? それに はたして私はまだ生きて
今日は川でサーモンがとれたので どんぐりといっしょに おみそしるにします。
「だめだ...このままでは消滅してしまう。」 かな子はもう何週間もそのサイバー空間から出られないでいた。 新しく装備して使い始めていたマインドシステムの致命的なバグで、 かな子のメンタルシステムが深刻なダメージを受けてしまっていた。 もともとハイレベルのパーツとソフトウェアで構成、構築されているので 外部からのかなりのダメージにも耐えうる性能をかな子は備えていた。 しかし内部からのバグによるダメージには正直、 セキュリティシステムも油断していた。 身体の3分の1は機