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東日本大震災ってどこに行った? 『あなたじゃない、誰かの問題』

文字数:80,306文字
本のページ数:121ページ

この作品に関しては内容に触れてしまいますが、途中から東日本大震災のことについて書いていますので、そういうのがあまり好きではない人は読まない方が良いかもしれません。
結構、自分勝手に書いてしまっている面はあると思うので…。


ただ、自分にもこれを書かなければ収まらない時があったのだと思います。

最初に書こうと思った時は都道府県を擬人化したら面白そうと思い始めました。それも、「東京に原発があったらこんなに放っておかれていただろうか」という疑問からでした。
それは震災の4年後に行われた式典をラジオで聞きながら、お台場で何本もクレーンが手を上げているように見えたところからです。やっぱり東京はカネになるのかな、だからみんなこぞって工事をしたがるのかなで、最初の発想に戻ります。


ところが、その後の体験によって大きく軌道修正をしてしてしまいました。
恐らくこの経験がなければここまで自信をもって送り出せるものには育っていなかったのではないかと考えています。経験というのはこの物語でいうところの5章、岩手県が呼ぶ友達は自分のことです。
なのでこの章で友達が語ることは自分の経験だったり身に降りかかってしまった事です。


もうひとつは
「かれら(被害の大きかった東北三県)をみないふりするのはいじめではないか?」
と考えたことで前3章を書いて相互に作用してくれればいいなと思いました。本当はもっとスターウォーズのように時系列を逆にしたかったのですが、限界でした。


ごめんなさい、あともうひとつ。
「もうすでに人間は科学に負けてしまっているのではないか」
ということも書いたつもりです。
なんでか? と言われればあれだけたくさんの人々に影響を与え、安全ではないということが分かったのに他の科学的な建造物は稼働している。
人間だったらあれだけたくさんの人間に影響を与えたならば、死刑になってもおかしくないのでは? まあ、誰も殺してないけども。ん? 本当に? と考えました。なのでもう、人間は科学に存在として負けていると考えます。
彼らに更生の余地があることは誰がどこを見て決めたのでしょうか。


全ての作品の説明に書きますが…。
僕はこの物語に自分がこう思っていることを文章に乗せて書き上げています。
必ずしも正解だとは限りませんし、不正解だとも限りません。
読んでもらった人に何か考えてもらえたらそれだけで本望です。
明確なラストは書いておりません。
この文章たちは存在意義を果たしています。
長いかもしれませんがそこまで気負わず、小学校の時に読んだ道徳の教科書みたいな感覚で読んでいただけたらと思います。


以上です。
ありがとうございます。


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