本当にやりたいこと__2_

「本当にやりたいこと」の名前がわかるまで#2

子どもの頃、なりたくなかった職業は〈学校の先生〉でした。でも、いまはそれがわたしの仕事です。

この記事では、わたしが〈学校の先生〉=自分のやりたいことだと気がつくまでのプロセスを書いていきます。

前回は、学生時代のことまで書きました。

今度は、社会人になってからのことです!

「芸術が人に及ぼす力とは」「芸術を必要とする〈人間〉ってなに」--社会人になってからも、この問いへの探求がつづきました。

新卒で就職はせず、一般企業で事務のアルバイトをしていたのですが、あるとき思い立ち、休日に絵画療法士の養成コースを取り始めました。まわりから見れば、さぞかしフラフラして見えたことでしょう!

この絵画療法というのは、ユング心理学がベースになっているものでした。関心が「人間とは」の側へと傾きつつあるわたしにとって、それはなかなか楽しい勉強でした。上級のコースまでどんどん進みました。

そして、学びも終わりにさしかかる頃、絵画療法の先生(視える系の人でした)から、次のようなフィードバックをいただきました。

あなたって、絵じゃないわよね。音楽だと思う。人の内に流れるリズムとか響きとか、そういうものを聴き分けているはずよ。
先生の質があるから、何か専門的なことを学んで、それを教える人になってね。

そのままの意味で「音楽家」や「教師」になれと言われているのではない、とだけわかりました。けれども、具体的に何を指しているのかがさっぱりわかりません。思い当たるふしが何もないのです。

いつか、これだ!とはっきりわかる日がくるように、準備しつづけようと思いました。いや、内心、早く来い来い!でしたかね。

その後、普通の仕事もしつつ、絵画療法士としての仕事に取り組んでみたのですが、その時にわかったことが二つありました。

一つ目は、癒しを目的とするのは、自分のやりたいこととは微妙に違うということです。誰にでも「自分で自分を癒し・育てる力」「よりよく生きたいという欲求」が備わっていると思うのですが、わたしはそこに光をあてることだけしたいと思いました。結果はどうあれ、解決はその人自身に任せたいというか・・・。こういうのが、教育者っぽいのかしら。

二つ目は、子どもに関わりたいということ。絵画療法の対象は、お年寄りでも、働き盛りの世代でも、子育て中のお母さんでもよかったのですが、一番やりがいを感じられたのは子どもでした。それは、未来をつくっているという感覚を強く持てるからです。

こんなふうにして、いろいろな気づきを手にしましたが、自分のやりたいことにぴったりな名前を知るのは、あともう少し先です。

つづきはまた別記事にさせていただきます!


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