こじんまりとした会に集まってくれた人々。
オルタナティブスクールで低学年クラスの担任をしています。この仕事をはじめて2年目の新米です。
先月、大人の方を対象にワークショップ(体験授業)を行いました。
普段やっている授業をそのままお届けするというコンセプトなので、企画や授業の進行にはそこまで苦労しなかったのですが、「自分で自分を売り出す」ことには不慣れで、非常にドギマギしました。
(体験授業の準備をしていた頃の記事)
今後このような機会は増えていくはずなので、やってみて気づいたことを振り返ります。
どういう経路で人が集まったか
今回は定員六名の企画だったのですが、増席して計八名からのお申し込みをいただきました。
内訳は、
チラシを見て来た人:一名
わたしの知人:二名
知人の声かけで集まった人:三名
入学検討中の人:二名
だったのですが、そのうち二名は当日キャンセルになりました。どちらも入学を検討されていて、学校説明会などでお会いしたことのある方々です。
そして、実際に参加してくださった残りの六名は、子育て中の方か、そうでなくても子どもに関わるお仕事をされている方ばかり。「新しい教育のカタチに興味のある方へ」というメッセージがきちんと届いたようでした。
嗅覚でたどり着いた人の「吸収力」はすごい!
内訳の通り、全くのつながりがない状態で、純粋にチラシだけを見て来てくださった方が一人いました。(チラシも自作なのでちょっとうれしい)
そして、この方の授業への入り込み具合が・・・まぁすばらしかった!未知の世界にぱっと飛び込んでこられたくらいなので、吸収しよう、楽しもうという意欲が飛び抜けています。
誰よりも楽しんで、感動して、授業後にはたくさん質問を投げかけてくださいましました。帰り際も、名残惜しそうに「自分の子ども(大学生)がまだ小さかったら、通わせたかったな〜」とひと言。
届けたい人に届けられたという実感が、もっとも強い例です。
コンテンツとあわせて人となりを伝える大切さ
というわけで、残りの参加者はみな紹介・口コミ経由だということになりますが、ここで注目したいのは、知人がなぜ三人も引っ張ってこられたのかということです。
おそらく、チラシには全く載せなかった部分=「授業をするのはこんな人」部分がよく伝わったからではないかと思います。
シュタイナー教育を学んでいる / ヴィパッサナー瞑想者 / 星読みが好き / 語りの芸術を学んでいる / 31歳の女性 etc.
怪しいのが結構混ざっていますが(笑)このあたりの情報が後押しとなったようでした。たしかに、ここまであきらかになると、ピンとくる・こないがはっきりしてきますね!
シュタイナー学校じゃないところで、どうやってシュタイナー教育を?
こういう具体的な問いを持たれた方もいたようでした。
ここまで具体的な情報ではなくても、せめて性別くらいはわかるような情報開示をチラシでもするべきだったなと反省。
同じ内容でも、好きな世界観を通して学びたい
参加者は、提供者の人となりがわかると安心する。これは、自分が学ぶ・受け取る立場だったときの体験に当てはめてみると、よくわかります。
例えば、わたしが星読みを学ぼうと思った時、できれば、よい「ことば」を持っている人や、共鳴する世界観を持っている人から学びたいと思いました。
同じようなコンテンツは世にあふれているし、検索すれば無料で手に入ってしまいます。どうせしっかり学ぶのなら、好きな世界観に心震わせながら導かれたい、そのほうがよくすっと理解できると思います。
まとめ:つながりのない人にも届くように
というわけで、実際に人が集まるまでの流れを振り返ってみて、「人となり」を知ってもらう大切さがよくわかりました。
そして、それを伝えるのに紹介や口コミは便利だけれど、身内の会っぽくならないように気をつける必要も感じました。
今後は、全くつながりのない方にも「人となり」が伝わる工夫を考えていきたいと思います。
サポートしていただけたら、毛糸を買って何か編みます☆彡