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小さなタスクと次への楽しみ。終わり方を考えてみる。|手仕事の授業より

3学期も引き続き、高学年クラスの手仕事を担当しています。

いや〜、前回の授業はどっと疲れました。

というのも、お裁縫は工程が細かく切り替わるため。質問の嵐で、妙に忙しくなるときがあるのです。

おまけに、課題の進み具合もバラバラ。現在、作品づくりが以下の3パターンに分かれております。

◆手仕事の道具入れ(1学期からの課題)
◆図書用ミニカバン(2学期からの課題)
◆オイリュトミーシューズ入れ(3学期からの課題)

宿題にしたらいいんでしょうけど、宿題の管理も大変なのでね〜〜〜。

刺し子で道具入れ。手縫い糸がすっぽりおさまります。

刺し子の全面刺繍は、「まっすぐ縫っていくだけだから簡単じゃ〜ん」「これだけやったら確実にうまくなるし、間が持つからいいな◎」と思っていたのですが、いざやってみたら、単調な繰り返しに耐えられない子や、きれいに仕上げたすぎてかな〜〜〜りゆっくりしか進めない子がでてきました。

単調苦手チームには、糸の色を変えさせたり、小さな目標を設定してみたり。あの手この手でノセていきましたが、それでも、進まないものは進まないみたいです。一旦その課題は休めて、次の課題をやらせました。それで、まだ一学期の課題が終わっていないというわけです。

お手本の図書カバン。お財布と手帳を持ち歩くのにぴったり!

決して、早く終わらせられればいいということではないですよ。どちらかと言えば、ゆっくりでいいから、丁寧に取り組んでほしい。

というわけで、何気に困っているのは、早く終わりたくて雑に終わらせるチーム。やる気があるんだかないんだか!(わたしもそういうタイプだからあんまり人のことは言えないんですが。)

「ここ、やり直そうね〜」
「なんでですかぁ〜〜〜どうせ下手なんだからこれでいいじゃないですか〜〜〜」
「ゆっくりでいいから、きれいにね〜」

このやりとりが、毎回大変(笑)高学年になると、できるだけ面倒なことはやらなくて済むよう理屈をこねてきますからね〜。

それも、よくよく聴いていると「うまくできないかも」という不安から言っていることだったりしますが。そういうときは、自信がつくまで、つきっきりで教えてあげたりもします。

あんまり一人に手をかけていると、今度は、単調苦手チームの手が止まってきますからね〜。いや〜、油断も隙もありません!

少人数クラスのいいところは、一人一人のことが細やかに把握できるところ。その反面、ケアしてもらえるからと妙にくつろいでしまうことがあります。小集団の難しいところです。

先へ先へ行きすぎるチームに少し待ってもらうために、何かできないかな?

ヒントを得るために読んだ手仕事のテキストには、だいたいこんなことが書いてありました。

2時間の授業の終わりには、彼らが取り組んでいる仕事にまつわる絵(イメージ)を与えると良いでしょう。次の授業が楽しみになるようなものを。
また、終わりの30分で、何か"小さな作業"をやらせるのも良いでしょう。気質の観点から調整作用があったり、将来的なデザインの力につながるかも?

HANDWORK INDICATIONS BY RUDOLF STEINER

わたしのコマは45分しかないなので、現状、そんなにたっぷりとは時間を使えません。4月からは90分いただくことになっているので、授業の終わり方を充実させられそうですね。

とりあえず来週は、早く終わった子向けの内職を準備していくことにします。(自分を助けるという意味合いもあります。)

とにもかくにも試行錯誤で、”自分版”を考えていこう!

サポートしていただけたら、毛糸を買って何か編みます☆彡