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オッキー
2024年7月2日 12:54
「昼からの来店、僕のお客さんA号棟狙いなんですよ。先輩のお客さんはB号棟狙いなんですよね? 二棟とも決めちゃいましょう!」 入社二年目の佐伯は人懐っこい笑顔をこちらに向けた。 随分成長したな。入社当時、まともに接客もできず涙していた佐伯が懐かしい。 昼「Bで申込みしようかな」 悩む客。「決めましょうよ」 奥様は強い口調で背中を押している。こんな時、俺は黙る。放っておけば