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流浪の月(凪良 ゆう)※ネタバレなし※

4連休が始まったということで、なにかしら新しいことでも始めてみようかなと思う。

今まで発信とかはあまりしたことないが、自分の備忘という意味も含めて、感じたことを書きたい本に出会ったら、気分で感想を書いてみようかな?と思う。

本を批評するなんてのはおこがましすぎるので、感じたままのことを書いていければと思うし、これをきっかけに、だれかが読もうという気持ちになってくれればもっとうれしい。

この本を手に取ったきっかけは、本屋にふらーっと入っていた時に、「ああ、今年も本屋大賞もう出たんだなー、買ってみておこうかな」くらいの軽い気持ちで買っていて、そのまま置本になっていた。その本を連休だしーという感じで、たまたま読んだのだが、読んだ感想としては「今読みたかった本だった」というのが本当に素直な感想。読んでよかったな…

そして、久しぶりに本を読んで泣いた。

読み終わったあとに、表紙を見るとなんかまた感じるものが違うなと思った。

感じたことを言語化することは難しいが、これもアウトプットの練習と思い…

【感じたこと】

・人の数だけ事実に解釈はあり、それは往々にして自分と同じ解釈がされることはない

・善意がゆえに苦しくなることもある(救われないこともたくさん)

・世の中にある名前でラベリングできない関係性や感情はある

・それをわかってほしいと願っている(それがわかってくれなかった際の落胆につながる)

・レールから外れたいと思いながらも、外れていることが苦しくなることもある

・結論、世の中から理解されないこと、ラベリングできないこと、自分でも言語化できないことでも、自分の心が素直にやりたいことをやるのが、一番自由で幸せなんじゃないか?

・その自分の理解者はきっと1人(多くても2人くらい)いれば十分(作中でも主人公の男性がそう言っていたことへ強く共感した)

というところがざっくりと感じたことな気がする(言語化できていないこともあると思うけど)

話が進むにつれて、感じたことに書いたような苦しさを主人公の女性はどんどん感じていって、読んでいるこちらも苦しくなり、もどかしくなり(それは誰にとかじゃなく、そういう現実に)辛くなってしまうのだが、だからこそ最後2人が自分たちの道をもがきながら決めたことがすごく尊く、自分自身にも光を感じられる気がする。

本当にこの話がハッピーエンド(と個人的には思っているが)で終わってよかった。

正直、今年は社会的にも自分の中でも苦しいことも多く、また年を重ねるなかで、自分がほかの人と比較してうまくやれないこと、(作中では欠陥品ではないか?と主人公の女性が自身のことを思っていた)人の善意が自分の事実や感情の解釈とずれて苦しくなることが多かった。

そういう中でこの本を読み、世の中ではない、なにより自分自身が自分の好きなように素直に生きること、自分が本当に理解し合いたい人に素直に心を開き、分かり合う努力をすること、これを忘れなければ、きっと幸せに、心豊かに生きれる気がするなと希望が持てた。

このタイミングでこの本を読もうと思った2日前くらいの自分に感謝です。

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