短編映画制作の彼是
IeMFilmsの宮口です。経験のバックもない個人が映画制作していく、それは試行錯誤の連続でした。会社でもない個人が実際にスタッフを集め、役者を集め、機材を集め、場所を探し撮影編集していく中で、映画制作のノウハウが溜まっていきました。今回から直近3作品について、実際の映画制作の制作ノートを書いていきます。
過去どのように考え、いろいろと工夫しながら制作していったかを読んでもらうことにより、これから映画を撮ってみたい、どうやって映画を撮影していくのかわからない、こうやって映画制作ってやっているんだという参考になればと思います。
まずは、映画制作の流れをまとめてみました。映画製作の工程は細かい作業はあるにしろ、下図のような流れになります。
まず始めに発起人が必要です。どんな映画を作るのか、短編?長編?予算はどうする?どんなジャンル(ホラー?コメディ?)といった根本的なことを話す人間です。スタッフ集めとの違いは、この段階の面子がコアメンバーとなり、制作完成の責任を持つということです。基本このメンバーはプロデューサーとディレクターとなことが多いです。また、制作資金に関してもここのメンバーが考えていくことになります。映画制作に必要な予算は撮影日数や人員によって変化しますが自分たちで短編映画を撮影した経験から最低50万はかかりました。(ちなみにIeMFilmsはディレクターの犬竹とCGなどの技術を担当する宮口の2人が発起人になることが多いです)
次に考えるのはシナリオです。シナリオは自分で書く、シナリオライターに依頼する2つのパターンがあります。自分でシナリオを書けば予算はかかりませんが大変時間のかかる作業となります。
シナリオができたら、ロケ地探し、役者・キャスト探し、撮影機材の選定をしていきます。本来ならシナリオができてから撮影場所を探すのが良いのですが、時間的予算的な余裕はなく、シナリオを修正しつつ、これらの作業をすることが多いです。また、スタッフの顔合わせや演者のシナリオ読み合わせなど、何かと準備には時間がかかります。
撮影準備ができたら、ついに撮影です。今まで参加がまばらだった面々もこの日に合わせて集まります。実際に撮影にはいろいろなトラブルが発生し、その都度コアメンバーは頭を悩ませます。ただ、準備が長かった割には撮影はあっという間です。
撮影終了から編集作業が始まります。編集とは簡単に言えば、撮影した素材を並べる作業です。ここから監督と編集マンがひたすらPCで作業をしていき、ついに映画が完成します。
映画が完成したら、次は公開です。映画祭に出品したり、スクリーンを借りて公開したり、最近ではYoutubeやVimeoといった動画サイトでの公開していきます。
と、映画制作の流れを簡単にざっと書いてみました。簡略して書いているので、実際にシナリオ制作はどうしたのか?機材はどうしたのかなど、具体的な話を、実際に制作した短編映画を例として書いていきたいと思います。
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