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子どもを健全に育てるって何だろう?

12月15日(土)高知県小中学校PTA連合会による「土佐の子育て交流会」が開催されました。学校関係者・PTA役員の方など100名余りの方々が集まった交流会でした。

私はその中で「親プロファシリテーター」として1テーブル8名の参加者の方々の進行役で参加しましたが、仕事としての参加が様々な立場の人との交流や臨床心理学から見た子育ての話など面白い話に夢中で仕事なのに楽しんでしまいました。

子育ての考え方あなたはどう思う?

上記のワークシートをテーブルで記入、シェアリングした後に高知県教育委員会 生涯学習課の方が臨床心理学に基づいた意図をパワポで詳しく説明してくれたことが目からウロコ‼︎でした。
うちの子はすぐキレる、落ち着きが無い…などよくある悩みですが、その子の性格や特性という話では無い子どもとの接し方が原因な事があると言う、これは世のお母さん方にぜひ聞いて欲しいお話です。

子どもの規範意識と子どもの感情を育てるために
〜子どもへの接し方を通して〜

不快感情を安全に抑える力って?
不快感情(不安・恐怖・怒り・悲しみなど)を安全に抱える力(=感情制御の力)の獲得は感情制御の力(自立)がベースにあり、その上で規範意識が育まれる。

脳の発達は共感力の発達
人間の脳は
辺縁系・脳幹部【本能・感情の脳】感情(性的行動・感情反応)身体(食欲・睡眠・発汗)
皮質【理性の脳】認知(抽象的思考・具体的思考・協力関係・共感)
があり、これらが上手くペアリングして発達しなければいけないのに、大人が違うラベリングをすると…
子どもは転んで痛いのに「痛くない」「泣かなくてエライ」など違う声がけばかりしていると本能の部分を押さえつけられて理性と本能を解離させて何かあった時に感情を抑えられない、ということにつながるそうです。
私もやってたな…注射しても泣かない子だったので「痛くないね〜泣かなくてエライね〜」など😱
「痛くない」ではなく「痛かったね〜よしよし。」と子どもの感情に共感してあげてから次の行動に移すべきでした。思いを共有する、寄り添うことで子どもは安心し、不快感情を安全に抱える力をつけていくのだと思います。

しつけってどうすれば良い?
しつけは守るべき「枠組み」を示すことから始まります。
しつけの枠組み=子どもの反応がどうであろうと親がダメを通して良いこと
① 社会のルール
(財布から勝手にお金を持ち出すなど、社会ルールとしてしてはいけないこと)
② 子どもの命と健康を守るための制限(赤信号で横断するなど)
③ 発達段階に即した課題

じゃあしつけ=叱ること?

叱るために叩くー恐怖を与えて子どもをコントロールすること=支配

頭ごなしに叱る・感情で叱る・暴力を振るうと…
怒られる・叩かれるのが嫌なので親の言うことに「従う」もしくは言うことを聞くことで親から「認められたい」と思う。

親の前では言うことをよく聞く「良い子」になる(本当の感情の抑圧…一時解離状態)※日常化すると防衛反応が適応反応として定着

親がいないところ、他の場所で「良い子」でいることのストレスをぶつける。
(かんしゃく・キレる・暴言・暴力・いじめ・嫌がらせなど)
と言うことが起こるそうです。
「家では言うことを聞く良い子なんです…なんで学校でだけ?」と思うお母さんもいるのではないでしょうか?学校や先生の対応が悪い?お友達が悪い?そう思っていませんか?
家庭でのお子さんとの関わりを少し振り返ってみませんか?
ママパパがケンカしているところを子供に見せていませんか?
最近は「自己肯定感のある子に育てる」と言う話をよく聞きます。自分の都合で怒ったりルールを変えたり、私もよくやりました。反省です💧

私たち大人も自分の性格や行動を見直してみよう!


私も八つ当たり的に怒ってしまうことが多々あります。そのあとで反省するのですが、言ってしまった言葉は謝っても取り消せないですよね。
最近は腹が立つことがあると誰かに聞いてもらいます。聞かされる友人は大変ですが(笑)
自分の感情を子どもにぶつけないように自分も理性の脳と本能の脳をしっかり連動させて感情制御・規範意識を持つ親になりたいな〜と思う今日この頃です😅

今回お仕事でいかせていただいたのですが、多くを学ばせていただきました。
まだまだ奥が深い、発達臨床心理学。
興味ある方と一緒にもう一度話を聞きたいと思います。
担当の方は「今回は小中学校向けでしたが、保育園・幼稚園向けのワークショップも用意してますよ〜。」と言ってくださいました。
私も聞きたい〜と言う方がいましたら是非お声をかけてくださいね!
ワークショップ開催しましょう❣️

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