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移住のあれこれVol.2「移住先を探そう!」

 VOL.1では移住して失敗したと思える要因を書きました。要は脈略もなく移住するのではなく、情報をしっかりと集め下準備する事が快適な移住ライフに繋がっていくと思います。

移住先を探そう!

 地方への移住を考えているけども、まだ移住先をしぼれていなかったり、決められない方もいると思います。自然豊かな場所、食べ物がおいしい場所、暮らしやすそうな場所など頭ではなんとなく理想があるけども、探していると魅力的な場所も多く悩んでしまいますよね、、生活をガラッと変えるわけですから悩むのが正解です!
 なので移住先を決める際にチェックしておいた方が良いポイントを書いていこうと思います。


1.移住したいと思う目的

 まずは、自分が移住したいと思った事を軸に考えていきましょう!
 こんなロケーションの所に住みたい、皆を支える第一次産業の仕事がしたい、趣味が楽しめる場所に住みたい等々、移住を考える理由は人それぞれだと思います。その目的を軸に考えれば、候補地が何か所か浮かび上がってくるのでイメージがつきやすくなってきます。

 例えば、ロケーションで決めるのであれば地図を眺めながら、実家に近い場所、アクセスが良さそうな所など自分が欲しい付加価値をつけながら絞っていくと、候補がせばまっていきます。仕事がしたいとの事であれば企業支援、就農支援がしっかりとした自治体を探してみて、そこから付加価値をつけていくと候補が見つかりやすいです。


2.行政の事を調べる

 自分のやりたい事を軸に考えて、候補地ができてきたら自治体の事を調べてみましょう。行政がしっかりしていると住みやすさに繋がっていきます。

 移住支援がしっかりとしているのであれば、受け入れに積極的で先輩移住者が多くいる可能性も高く、話を聞いて移住後の参考にもなります。支援以外にも自治体のホームページがわかりやすく作ってあれば、住んでいる人に向き合っていると感じます。
 私が糸魚川市に移住を決めた最終的な決め手は行政の印象です。

 都市圏では各自治体が集まる移住フェアが年に何回か行われます。少なくとも、集まっている自治体は移住に関して力をいれていると考えられるので、イベントに行き自治体の方と話した印象で移住先を決めても案外上手くいくかもしれません。


3.移住者の事を調べてみる。

 単純に移住者が多く定住している所は、それだけ生活環境が良く過ごしやすいところだと思います。自治体の人口の転入転出情報を見て参考にするのも良いかもしれません。自治体が運営する移住ポータルサイトがあれば、移住者の声などが大体乗っています。移住者の交流があり、コミュニティがある所は相談に乗ってもらえるので移住がスムーズになるとおもいます。

 良い所だけ聞くのではなく、苦労話だったり、地域や風土の事を聞いてみた方が良いです。自分の中の常識が必ず通用するわけではなく、その土地に根差した考え方や文化がある地域もあるので聞いておければ戸惑う事もなくなります。


4.移住体験の制度があれば利用する

 候補に挙がった自治体に移住体験プログラムがあればなお良しです。色々と情報を集めて移住先候補を決めたと思いますが、実際現地に赴き肌で感じることが大事です。実際赴くと地域には色々なエリアがあり特色が違います。周辺の市町村と合併した自治体は地図で見るより広く感じます。

 私の移住した糸魚川市にも移住体験施設があり一週間利用させていただき生活しました。糸魚川市も想像以上に面積が広く、地域ごとに特色があるので同じ糸魚川市であっても全然違ってきます。空き家が安く購入しようと思ってたエリアも地図上では中心地から近く見えていましたが、実際に行ってみるとかなり離れていたので体感する事はとても大事です!

  ↓は以前書いた糸魚川市の移住支援をまとめたものです。良かったら見てみてください(笑


5.仕事に関する事を調べる

 今はネット環境さえあれば、どこでも仕事ができる方もいると思います。そうでなければ、今までの仕事を辞め新しく仕事を探さなければなりません。その地域にどんな求人があるのか、どういった産業があるのかなども把握しておくことも大事です。一次産業を始めたい方は、農業、林業、漁業などの受け入れ態勢も知っておくべきです。

 独立を考えている方は企業支援があるかどうかの確認をし、綿密な計画、市場調査が必要です。都市圏とは違い、駅前が栄えているという訳ではないので広範囲で地域を知る必要があるかもしれません。移住候補地の商工会議所などに相談する事も大事ではないでしょうか。


6.移住した後のシュミレーション

 移住候補の町に移住して住み始めたと仮定して、生活の事をシュミレーションしてみてください。例えば、日用品が買えるスーパー、子供たちが通う学校、病院だったりと、今現在自分が利用している環境と全く変わってきます。都心であれば遠くても一駅圏内(2~3km)になんかしらあると思いますが、地方だと5~10キロそれ以上離れることもザラにあると思います。

 あとは移住後に受けられる住宅支援などの事も把握しておいたほうが良いと思います。例えば移住してから5年以内に家を購入した場合に補助金だします。という支援があるとすれば、まずは賃貸物件で街中に暮らし、地域の事を知ってから5年以内に気に入った地域に空き家を買おうって事も計画にいれられると思います。

 個人的には移住してすぐに空き家や住宅を買うのは危険だと考えます。上記のように補助金の期間が長いのであれば、賃貸物件に住んで地域の事を知ってから気に入った地域に住宅購入を考えたほうがいいです。俗にいう2段階移住っていうやつです。何故かは今後の記事で書きますが、いざという時の保険になります。

 例として糸魚川の移住者への支援制度をまとめたものを貼っておきます。上記の例で書いた、移住してから5年以内という猶予がある住宅補助金の支援は糸魚川市のものです。


 私も移住して一年間は街中の便利な所に賃貸物件を借りて生活してました。今は街中から離れた5世帯しかない地域に住んでいますが、街中で賃貸で住んで良かったと感じてます。一年通して季節の移り変わりを感じて、地域ごとの特徴を把握して今の住居に引っ越せたからです。

 いろいろな事を加味しながら準備すれば、自分に最適な環境が見つかると思います。住めば都と良くいいますが、自分が吟味して決めた場所であればそこが世界で一番過ごしやすい場所になるかもしれません。

 次回は、地方移住のメリット・デメリットに関して書いていきます

前回の記事はこちら↓