第1話: 三軒茶屋から始まった地獄への序章　バリ島までの道

私は誰もが憧れる渋谷のイケイケなベンチャー企業で働いていました。仕事は順調そのもので、若くして事業部長にも昇進し、充実した日々を送っていました。住んでいたのは、芸能人や有名人も多く住む三軒茶屋。街の雰囲気が好きで、彼女と一緒に暮らし、料理を作ったり、ジムに通ったりと、まさに結婚寸前の幸せな日々を送っていました。

本当に仲が良かった。

私たちは結婚後の生活も見据えて、鎌倉の七里ヶ浜に住むことを夢見ていました。海が見える家を内覧し、引っ越しのタイミングまで話し合っていた時期です。すべてが順調に進んでいるように思えたそのとき、人生を揺るがす事件が起こりました。

ある日、後輩が預かっていたお金を流用し、株やFXで勝手に投資をしてしまったのです。そのお金は、私と後輩が起業するために、友人たちから投資してもらった大切な資金で、総額はなんと2000万円にも上りました。その知らせを聞いた瞬間、私の顔は蒼白になり、血の気が引いていくのを感じました。

銀行の残高を確認すると、わずか5万円しか残っていません。これではどうにもならない、まさに絶体絶命の状況でした。ここはまさに地獄の入り口です。

「兎に角やばいぞ！」と心の中で叫びました。

このピンチをチャンスに変えて乗り越えられるのか。私の運命はどうなるのか。次回、2話に続きます。

兄でした。

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渋谷の大好きな会社を辞めなければ行けない状況になり絶体絶命！