千屋ゆう子

文筆家、詩人:文を綴ることの楽しさよ。エッセイ、詩,小説、企画的な読み物等の創作物マイ…

千屋ゆう子

文筆家、詩人:文を綴ることの楽しさよ。エッセイ、詩,小説、企画的な読み物等の創作物マイペース不定期発信。名刺 ▶︎ https://lit.link/idxhacker

最近の記事

落ちて 落ちる 落ち続けては まばらな境界線 それは九月 大人には解り得ない、嘘 または滲んだ青と青

    • 淋しさも愚かさも 煙る夜更けの残骸で たかだか数銭の 出来事でしかないと 私のお口が吐き出した

      • 『僕は、』

        君は数時間 眠こけて裸でこっちを見ない 揺れるモビール 生温い缶ビール どう、けりをつけてくれるのやら 慌ただしい毎日の その中の一つひとつが 何となく走馬灯のようで まるで僕は死んだみたいだ 窓の外はしとしと雨が降ってて 扇風機が心地良い風を運ぶ 良かったね、君だけは 夢の中でずっと生きている 夜が、夜が更ける 君と僕を包んで運ぶ 明日になれば全てが果てる 名も無いような時間が溶けて 僅か、僅かに 僕ら、僕ら同じ穴のムジナ

        • 初夏の朝に。

          湿っぽい。実に。 夏は夏でも、梅雨入り前だから、それが済まないと初〝夏〟と名乗ってはいけない。 何ていう、冗談をめかす。 時折、ベタつく肌に苛々としてしまうけれど、風呂に入ろうとすればバスタオルが洗濯中だったりする。 今日は晴れ時々曇り。まあよく乾くだろう。 家事に仕事に、な働き者の自分が、更に働き者の夫を見送る。 互いに励まし合える、戦友のよう。 流れる時間と風に心地良さを感じ、うとうととしてしまうが、これもまた、人生の内の一つ。 安らかに眠れるよう、コツコ

        落ちて 落ちる 落ち続けては まばらな境界線 それは九月 大人には解り得ない、嘘 または滲んだ青と青

          『喝采』

          慎ましく生きて来たつもりだけど 頭の中は煩わしくあった 温和な人となりを見ても 実は激しい衝動に駆られたい そう願っている自分に 私は手を叩いて声を荒げた それは渦だった ぐるぐると私を掻き乱した それは枷だった 何者にもなれない駄目な私が 引きちぎった血の鎖でした 出来ることなら イチからやり直したい 出来ることなら 何者かになれれば そんな幸せを私は願っていた なるようにしかならない世の中 善も悪も判らなくなった 子供の私を私は喝采する 親は子が一番と吠えるものだか

          自己紹介、してみますね。

          はじめまして。 千屋 ゆう子・・・せんや ゆうこ、と読みます。 この名義では、文芸や絵などの創作活動をしています。 実は、note歴結構長かったり。 noteがリリースされたばかりの当初に、記事の毎日投稿バッリバリやっていました。 でも、だんだんと失速していき、気付いたらアメブロの方で記事を書くようになっていました。 再びnoteをやってみよう、と思ったのは、先日から、文の活動に今まで以上に力を入れようと決め、ならnoteもイチからまたやりたい!と思ったからです。

          自己紹介、してみますね。