千屋ゆう子

アマチュア文筆家、詩人:言葉、エッセイ、詩、散文などの創作物マイペース不定期発信。生と死、人生、愛、人間、命などについての内容が多い。プロになって本を出したいという夢がある。名刺 ▶︎ https://lit.link/idxhacker

千屋ゆう子

アマチュア文筆家、詩人:言葉、エッセイ、詩、散文などの創作物マイペース不定期発信。生と死、人生、愛、人間、命などについての内容が多い。プロになって本を出したいという夢がある。名刺 ▶︎ https://lit.link/idxhacker

最近の記事

望む者|詩

憂いたしょうもない日々が 招いた悪気もない件だった こんなに絶望してどうしたんだ? 僅か手にした希望も何も 少年は嗤う蝉時雨の朝 同情もする予定は無かった 下した許しが怒りに変わっても 恥晒しがのたまうだけ 自惚れんな、それがお前だ 傷み分かち合え 譲れないってもんがあるけれど 前に進め、それが今だ 掠め取る世界 息づくように覚悟契り合った 誰かが忙しなく言った 「平等も不平等の内…」 ルールでがんじがらめじゃ どうしても 選りすぐられていくみたい 探す者 探される者

    • 踏み出せば|散文

       よくよく思えば『生』に固執していた若き頃。何者かになろうと懸命に生きていた。確かにポテンシャルはあった。けれど、それを活かす方法が判らずじまい。そもそも「どうして何者かになろうとしているのか」すら解っていなかった。  時は経ち、老いに勝てない体で未だ、何者かになろうとしている自分がいる。ただそれだけが自分を生かしている気がしてならない。馬鹿も甚だしく、けれど、周りの人間は寛容で。甘えなのだろうか、甘えでもいい、僕は生かされたい。  その一歩を踏み出す勇気が、かろうじてあ

      • 官能的な味を求めて…。

        • 水葬|詩

          海鳥は物憂げに虚空を見つめている 雲一つない穏やかな空だ 喧騒から解き放たれた僕の遺骸は 花々華やぐ桶に納められた 忘れそうだ、忘れるのかもしれない 記憶が曖昧だ、何かが遠のく 悲しくはない、けれど嬉しくもない 何を見た、何を感じた、何を、一体… 桶が海水に浸かった、そして潮に満ちた 僕の身体ごと、ゆっくりと沈む 「助けてほしかった」 「見届けてくれて安心した」 「僕は何者なのだろう」 様々な考えが巡る 僕は大海原へと旅立った もう、誰と逢うこともない 暗く深い海の底へ

          白昼夢|詩

          平凡な毎日に飽くような 差し色のような夢を見た 光を纏ったそれは 何ものにも代え難く 僕を、君を、導いていく 然程白む震えに魅入られて 欲を言えば焦燥からの逃避行 ただそれだけの甘え ぼんやりとした輪の中に 渇きも潤いも 見ることができた 丸く優しい歌だった

          チルドレ|詩

          忘れがたき僕のフリッパー ないと困るけど あればあるで邪魔なのだ 社会から断絶された 悲しき僕の、愛しき闇 メモの走り書きが 温みをもっていた 人差し指で描いた 切望のような ダイイングメッセージ また明日が来ることを 感じられる心が欲しい 大人になりきれない 意味の意味を知らない 世界が廻っていることも いずれ命が尽きることも 僕が僕であることすら 誰が誰で、何が何で 如何に歪で、虚実を並べ 美しいものも、下卑た夢も たった一つの、命 子供にもなりきれない ならば何

          チルドレ|詩

          落ちて 落ちる 落ち続けては まばらな境界線 それは九月 大人には解り得ない、嘘 または滲んだ青と青

          落ちて 落ちる 落ち続けては まばらな境界線 それは九月 大人には解り得ない、嘘 または滲んだ青と青

          淋しさも愚かさも 煙る夜更けの残骸で たかだか数銭の 出来事でしかないと 私のお口が吐き出した

          淋しさも愚かさも 煙る夜更けの残骸で たかだか数銭の 出来事でしかないと 私のお口が吐き出した

          僕は、|詩

          君は数時間 眠こけて裸でこっちを見ない 揺れるモビール 生温い缶ビール どう、けりをつけてくれるのやら 慌ただしい毎日の その中の一つひとつが 何となく走馬灯のようで まるで僕は死んだみたいだ 窓の外はしとしと雨が降ってて 扇風機が心地良い風を運ぶ 良かったね、君だけは 夢の中でずっと生きている 夜が、夜が更ける 君と僕を包んで運ぶ 明日になれば全てが果てる 名も無いような時間が溶けて 僅か、僅かに 僕ら、僕ら同じ穴のムジナ

          初夏の朝に。|散文

          湿っぽい。実に。 夏は夏でも、梅雨入り前だから、それが済まないと初〝夏〟と名乗ってはいけない。 何ていう、冗談をめかす。 時折、ベタつく肌に苛々としてしまうけれど、風呂に入ろうとすればバスタオルが洗濯中だったりする。 今日は晴れ時々曇り。まあよく乾くだろう。 家事に仕事に、な働き者の自分が、更に働き者の夫を見送る。 互いに励まし合える、戦友のよう。 流れる時間と風に心地良さを感じ、うとうととしてしまうが、これもまた、人生の内の一つ。 安らかに眠れるよう、コツコ

          初夏の朝に。|散文

          喝采|詩

          慎ましく生きて来たつもりだけど 頭の中は煩わしくあった 温和な人となりを見ても 実は激しい衝動に駆られたい そう願っている自分に 私は手を叩いて声を荒げた それは渦だった ぐるぐると私を掻き乱した それは枷だった 何者にもなれない駄目な私が 引きちぎった血の鎖でした 出来ることなら イチからやり直したい 出来ることなら 何者かになれれば そんな幸せを私は願っていた なるようにしかならない世の中 善も悪も判らなくなった 子供の私を私は喝采する 親は子が一番と吠えるものだか

          自己紹介、してみますね。

          はじめまして。 千屋 ゆう子・・・せんや ゆうこ、と読みます。 この名義では、文芸や絵などの創作活動をしています。 実は、note歴結構長かったり。 noteがリリースされたばかりの当初に、記事の毎日投稿バッリバリやっていました。 でも、だんだんと失速していき、気付いたらアメブロの方で記事を書くようになっていました。 再びnoteをやってみよう、と思ったのは、先日から、文の活動に今まで以上に力を入れようと決め、ならnoteもイチからまたやりたい!と思ったからです。

          自己紹介、してみますね。