コラテラル・ダメージを最小化するためにはどうするか?
本日は、手短にコラテラル・ダメージへの対応方法をお話しいたします。
まず、復習~「コラテラル・ダメージ」とは?
「ヒトに抗菌薬を投与することにより、抗菌薬が目的とする病原菌以外の正常細菌叢を攻撃し、正常細菌叢を殺菌・減少させてしまうこと」でした。
このコラテラル・ダメージは、程度の差はあるものの、すべての抗菌薬によって生じると考えられます。
それでは、コラテラル・ダメージを最小化するためにはどうするか?
一つは、抗菌薬の治療対象とする細菌とその周辺の菌種のみに有効で、それ例外の幅広い細菌に無効は抗菌薬を選ぶことです。
二つ目は、抗菌薬の治療期間を可能な限り短くすることです。
この2つのコラテラル・ダメージ最小化の努力を行えば、抗菌薬のヒトの多種多様な正常細菌叢への影響を少なくすることが可能となります。
コラテラル・ダメージ最小化のポイント
・目的菌種を限定した抗菌薬選択
・可能な限り短期間の抗菌薬治療
おまけ
読者の皆様が、「抗菌薬」を処方される際には、医師にぜひ下記「お願い」をしてみてください。
『私の治療に抗菌薬が必要な場合は、適切な治療が可能で かつ コラテラル・ダメージが小さい抗菌薬を処方してください!』
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