ロシェル・カップ氏が原告団長の神宮外苑再開発認可取消訴訟が昭和の左翼市民運動になっている問題を指摘する

私は神宮外苑再開発に反対だけれど、ロシェル・カップ氏が原告団の神宮外苑再開発認可取消訴訟は、参加はしていない。訴状を見て、疑問が多かったからだ。
ただ世間の注目度も高く、著名人の反対も多いこの訴訟は、上手く議論を展開するだろうとも思っていた。

のだけれど、その後議論の高まりも無く、さほど活動も見られない。

そこで、訴訟団のhPに記載があった2024年5月17日(金)東京地裁での第四回弁論の後の、衆議院第二議員会館で行われた報告会に顔を出してみた。

ら、ら、ら、驚いた。

クラウド署名とクラウドファンディングを活用したこの神宮外苑再開発認可取消訴訟は、若手アクティビストがやっているのかと思っていたら、全く違った。

30名弱の人数の平均年齢70代と思われる、見るからに昭和左翼市民運動家の方々の集団だ。

人は見た目では評価出来ないが、動かすべき社会との間で、お互い排他性の壁が明らかに高い。

私以外の60歳未満は、おそらく政治家秘書とジャーナリスト、他は維新の某区議くらい。

参加者の中に身なりもしっかりして、しっかりした発言をされたいた方もいらしたが、そうした方がどういう対応を受けたかはまた後で話すとして、実際私のような「違う」人間も参加して「違う」発言をされた事がお気に召さなかったのか、終了後の訴訟団のHPから、この報告会に関する記載が一切削除された。


けれど私が失望したより深刻な問題の本質は、未だ東京の環境活動=高齢昭和世代の左翼市民運動では、現在の日本に社会を動かす若い世代のアクティビストが育つ余地がない事である。

日本では失われた30年の間に、この20年の世界では、コミュ力が高い若い年代が主流となって、ヴィーガンアクティビスト、気候変動アクティビスト、
廃プラ運動家、その他多くのアクティビスト達の活動が、20世紀型の行き過ぎた利己的消費社会から21世紀のよりサステナビリティな世界づくりを模索して社会を動かしている。
気候変動アクティビストのグレタ・トゥーンベリさんが国連の温暖化対策サミットで演説をしたのは16歳の時である。
自分達の未来のために、声を挙げ、連帯し、社会を動かす。
日本だけ、その世界の成功体験から切り離されて、例え若い人が自分達の未来のために声を挙げても、昭和世代の高齢左翼市民活動の餌にされてしまう。これは問題である。

そこでこの問題を明らかにしたく、

1この神宮外苑再開発認可取消訴訟が難しいと思われる理由
2昭和左翼市民活動と現在の世界のアクティビストの違い
3本来あるべき論点

を、書き留める事にする。

ちなみに、私自身はアクティビストではないが、イギリス人のOxford大学出身の優秀な友人が、2000年過ぎからビーガンの活動家になって、盛んに情報発信を初め、私も海外の友人達の影響で2007年からfacebookを始め、お陰でヴィーガン活動の躍進と広がり、他の活動への影響をリアルタイムで見続けてきた。だから日本では、アクティビスト活動の成功要因と左翼活動との違いを具体的に語れる数少ない人間の一人と自信を持って言える。


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