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PI値って何? その2

PI値って何?シリーズ、その1からその7までの7本を集約したマガジンです。その2のみのレポートとデータは下記からご購入できますが、7本すべてが購入できる、こちらのお得なマガジンもご検討ください。

PI値って何?、その2、商品比較を取り上げます。PI値はPOS分析、ID-POS分析の基本指標のひとつですが、そのポイントは比較にあります。特に、重要な比較は3つ、商品比較、時間比較、店舗比較です。この3つの比較にPI値を活用することによって、マーチャンダイジング力は飛躍的にアップすることになります。
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商品比較は店舗全体の客数で割ったPI値を使うことが最優先です。店舗の客数を分母にすると、すべての商品をPI値のみでランキングすることが可能となります。一般的に食品スーパーは約1万品、コンビニは約3000品、売場に商品がありますが、この一品一品を店舗の客数で割ってPI値を算出すると、すべての商品のランキングがPI値で見ることができます。この動画の事例ではバナナと他のバナナ、バナナと他の果物、リンゴとアボガド、バナナと野菜、きゅうりともやしを取り上げましたが、約1万品すべてをランキングすることも可能です。また、PI値は店舗の客数以外にも様々な客数で割って算出できますが、ランキングをつけたいときは同一概念、ここでは店舗全体の客数で割ることがポイントとなります。
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事例では、単品の客数で割ったきゅうりも取り上げましたが、単品の場合、よく活用するのは商品開発です。この事例ではきゅうりを単品の客数で割ったPI値が2.803となりました。これはきゅうりを購入する顧客はきゅうりを約3本づつ購入している顧客が多いということを示しています。結果、きゅうりのマーチャンダイジングはこの事例のばら売りでの販売もさることながら、3本パックの商品開発も顧客視点から重要であるとの示唆をPI値が示しているといえます。
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このように、店舗の客数に加え、単品の場合は単品のPI値の活用もポイントといえます。店舗全体の客数を分母にした場合のPI値ですが、店舗内の商品ランキングが鮮明になりますので、特にPI値が高い商品は来店顧客の関心の高い商品ですので、必然的に他店、競合店と比較購買している可能性が高く、マーチャンダイジング上は絶対に欠品を出せない商品、すなわち、最重点商品の判断基準ともなります。このように、商品比較にPI値を活用すると、即、マーチャンダイジングの改善につながりますので、この事例を参考にして、大いにPI値を活用して欲しいと思います。

(動画の字幕)
ブログ、食品スーパーマーケット最新情報です。Dプラスアイの鈴木です。今回のテーマは、PI値って何?、その2となります。PI値はPOS分析、ID-POS分析の基本指標の1つですが、特徴としては、比較に使えるということが大きなポイントといえます。回は、商品企画を取り上げますが、次回は、時間の比較、そして、その次は店舗の比較ということで、PI値は、比較をするための指標といっても過言ではではありません。
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では、具体的に商品比較を見てみたいと思いますが、こちら側がPI値での商品比較となります。PI値の1番重要な良く使われる指標は、店舗の客数を分母にして、PI値を算出するということですので、ここを中心に見ていきたいと思いますが、バナナ、これは同じバナナの中で、フィリピンバナナとPI値で比較しています。それからこのバナナと今度は果物の他の商品との比較ということで、りんごのバラ、アボガドと比較しています。で、更にですね、野菜との比較ということで、きゅうりのバラ、もやしとPI値を比較しています。
で、これはそれぞれですね、店舗間、店舗のPI値ですので、店舗の全体の客数で、それぞれの数量を割ってですね、算出したPI値となります。バナナは0.036と。で、フィリピンバナナが0.020ですから、この瞬間にバナナとフィリピンバナナでは、このバナナの方がPI値が高いということがわかります。
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では、りんごと比較するとどうかですが、リンゴは0.092ですので、こちらの方がバナナよりPI値が高いことが分かります。特に、ここではリンゴのバラをとっています。で、アボカドですが、0.039ですから、PI値はバナナよりは高いと、でも、りんごよりは低いということが分かります。4番目、今度は野菜に入りますが、きゅうりのバラです。0.273っていうことで。これは圧倒的に高いPI値ということで、この中でNo.1のPI値になりますね。
それから、もやし、同じ野菜ですけども0.020いう形で、ちょうどフィリピンパナナと同じ数字になりした。こういう形でPI値を店舗の客数を分母にして比較すると、PI値の強い、弱いが、明確になるのが特徴です。
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で、この中でちょっと、ここでは、きゅうりのバラに注目してみたいと思うんですが、きゅうりのバラの店舗のPI値は、きゅうりが96,4 19本バラで売れていますので、客数は353,368人ということで、これが店舗全体の客数です。割ると、0.273でこうなります。ちなみに、分類で見た、この5つだけの分類の客数で見た時には1.313と。それから単品で見た時の、単品の客数は、きゅうりが3,400、34,400ですので、これで割ると2.803という数字になります。
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実は、今日もう1つのポイントとしては、単品のPI値、この活用の仕方も、大きなポイントになります。2.803ということは、顧客が1人当たり2.8個、きゅうりのバラを購入しているということになります。まあ、約3という数字になります。ということは、きゅうりを買う顧客は、3本づつきゅうりのバラを購入しているケースが多いというのが、この単品で見たの時のPI値の特徴です。単品のPI値は1.0以下はありませんので、必ず1個は購入されますから、きゅうりはその意味で、バラは2.8個。もお、マーチャンダイジングがここから見えてくるわけですが、ということは、きゅうりはバラで売ることも重要ですが、3本パックで売ると更に顧客の満足度だったりですね、マーチャンダイジングの新しい商品開発に繋がるということもいえます。まあ、こういう使い方が単品にPI値にはあります。ただ、重要なランキング、店舗、商品間比較する上においては、店舗のPI値を基本に見ることが重要です。
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まとめますと、PI値は、数量、割る、客数で算出できるわけです。その時、重要なポイントとしては、同じ概念の客数で比較するということで、例えば店舗全体の客数で比較して、その中における、きゅうりのPI値、バナナのPI値、りんごPI値を見るというところがポイントになります。これによって、PI値が強いか弱いか、イコール、この商品間のランキング、差が見えるということになります。
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2つ目のポイントですが、じゃあ、PI値が高い商品の特徴って何かということですが、これは、この場合は店舗全体の客数を使ってますので、
来店顧客の支持が高い商品程、PI値が高いということが、数字で判断できることになります。これは、そのままですね、他店との競争にも繋がっている可能性が高いと。というのは顧客が、比較購買をしてるPI値の高い商品は、可能性が非常に高いということから、他店との競争にさらされている商品程PI値が高いという特徴があるかと思います。従って、マーチャンダイジングの最大のポイントは欠品を出さない。欠品は禁物だということです。
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そして3つ目ですが、価格がPI値で影響している可能性もあります。実際に、その3以降で触れてみたいと思いますが、価格とPI値の関係を調べると、やはり価格の安い、低い、もの程PI値が高いという特徴は、多くの商品でありますので、そういう意味で価格が、PI値の影響している可能性は非常に高いと見ていいと思います。価格によりPI値は大きく変動。もちろん、それ以外の天候とかですね、いろいろな要素があると思いますが、価格というものがPI値の一応、の、大きい、小さいですね。決める大きなポイントになるということが、3つの特徴です。
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以上その2、商品間比較へのPI値の活用法というテーマを解説しました。

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1.動画解説のレポート(PDF)」、「2.動画解説のexcelデータ」のダウンロード

商品のPI値比較の事例

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