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新連載 治療家のための”伝わる”英語勉強法 フィリピン英語留学編 第2回

文:斎藤大介(Global Trainer Project)http://globalathlete.jp
協力:3D ACADEMY http://3d-universal.com/


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主な日程

前回は主に私がお世話になった3D ACADEMY、そしてセブ島の環境について書かせていただきました。今回は、実際に私がどんな流れで毎日の授業を送っていたのかを紹介します。

上の写真は、入学日にレベルチェックテストを行った後、一人一人に配られる授業スケジュールです。授業は各50分+10分休憩で朝8時~夕方の17時50分まで1時間のお昼休みをはさんで連続であります。
私の場合は一般的なESL(実践英語)コースだったのでマンツーマンの授業(写真のスケジュール表では1:1Classという表記)が4コマ、そしてグループのクラスが3コマ、フリータイムが2コマという構成でした。
基本的に一度決まったスケジュールは自分から変更をしない限りずっと同じなので、卒業まで同じスケジュールになりますが、毎週1回マンツーマンの先生やグループクラスを変更できるチャンスがあるので、自分の理想のスケジュールへと変えていくことができます。
私のスケジュールを見ると、午後4時からの2コマがフリーになっていますが、もし余裕があればこの時間に授業を追加することもできます。ただ、私はこの時間に1日の復習と、ジムに行ってトレーニングをしていたので、追加することはありませんでした。
学校内に100近く部屋があり、各先生・各グループの部屋が決まっているので、先生のいる部屋へ生徒が移動する形式になります。生徒が同じ部屋でずっと待っているほうが楽に感じますが、1日中勉強漬けなので、授業間のちょっとした移動も他の生徒と話したりしてとても良いリラックスになりました。
3D ACADEMYの先生の質は素晴らしく、マンツーマンの先生の授業も、グループクラスの先生の授業もとても良かったので、私は初めに与えられたスケジュールの先生から一度も変更することなく卒業まで過ごしました。
各授業・先生ごとにとても特徴があり、各クラスでいろいろな勉強をしていたので、具体的にどんなことをやっていたのかご紹介します。


ネイティブイングリッシュクラス(グループ)

このクラスはアメリカ人のIssac先生がアメリカ英語について、毎日様々なゲームなどをしながら学んでいくクラスです。
私は2年半オーストラリアに住んでいて、知らないうちにイギリス英語が身についていた部分が多かったので、クライアント(女子プロゴルファー)の多くがアメリカ英語を話す私にはとてもためになりました。フィリピン人の英語はアメリカ英語に近いといっても、やっぱり100%ネイティブの英語は少し違います。ちなみにアメリカ英語の他にも、イギリス英語のコースもあるので、オーストラリアやイギリスでの留学や仕事を目指している方にはとてもおすすめです。 

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ムービークラス(グループ)

このクラスは映画を英語音声&字幕付きで観て、教科書的ではない実践的な英語を学習します。映画なのでとても楽しみながら英語を学ぶことができ、勉強しながらもリフレッシュの時間でもありました。授業用にあらかじめ資料をつくってある映画が数十本あり、約1週間から2週間で1本の映画を徹底的に勉強していくので、たとえ1年いたとしても映画が尽きることはありません。映画を英語学習に使うことはとても楽しくおすすめです。担当のRowena先生は教師歴が長く、映画の選択も資料もすばらしくて、とても勉強になりました。

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スピーキングクラス(グループ)

このクラスはとにかく音読を繰り返して発音を矯正するクラスでした。授業中はとにかく喋って発音やアクセントの違う部分を先生に訂正してもらうという繰り返しです。
日本人が苦手にしているといわれるRとLの発音やTHなどもこのクラスで矯正できます。発音を矯正することでリスニングの能力も向上すると言われています。日本で発音矯正だけに集中して勉強することはなかなかできないと思うので、このクラスもとてもおすすめです。先生は発音矯正のスペシャリストであるKris先生です。アメリカで勉強していたKris先生はアメリカ人の発音と遜色ありません。私の飲み友達でもあります(笑)。

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Jeorge先生(マンツーマン)

このクラスでは、私のリクエストで主に実践的な文法やスラング(俗語)を学びました。具体的には、文法といってもテスト的なものではなく、私が留学期間中、毎日英語で日記を書いたものを訂正してもらったり、それについて他の表現を学んだりしました。
毎日英語で日記を書くと、同じような表現しかしていないことに気づき、とても良い勉強になります。私のおすすめの勉強法の1つです。シャイな先生なので、横顔しか写真を撮らせてもらえませんでした(笑)。

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Lilian先生(マンツーマン)

このクラスでは私の契約選手のインタビュー動画をYouTubeで見て、それを聞き取るというトレーニングをしました。どんな人にも喋り方には特徴があり、よく使う表現があるため、もし特定の人の英語を聞き取りたいのであれば、一番の方法はその人の喋り方やクセを分析することです。オーストラリアには日本人女性×オーストラリア人男性の夫婦が多くいますが、英語はわからないけど、旦那の英語はわかるという方が多くいます。
そこでこの勉強法を思いつきました。もし特定の人がいない場合は、ファミリードラマなどの日常会話がほとんどの動画を観ることをおすすめします。
Lilian先生は一番仲の良かった先生で、とても喋りやすかったので、授業の半分はフリーコンバセーション(雑談)でした。雑談の中で間違いを指摘してもらうのもとても良い勉強です。

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Piere先生(マンツーマン)

弁護士になるために勉強中のPiere先生は、弁護士志望だけあってフォーマルな英語にとても強く、山のようにある私がアメリカビザを更新するための書類や、アメリカの弁護士とのメールのやり取りで私の勘違いがないようにすべて目を通してもらって手伝っていただきました。1カ月の授業でほぼすべての時間をこのビザの手続きにつぎ込んだので、先生の助けがなかったらさらに数カ月かかっていたと思います。  
先生の中にはPiere先生のように異色の経歴を持った先生が多くいるので、先生を選ぶ際は廊下に貼ってある先生のプロフィールをよく見て、自分にあった先生を見つけるのも良いと思います。

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May先生(マンツーマン)

ベテランのMay先生は究極の聞き上手であり、生徒の話をさえぎらずにちょうど良いタイミングで指摘してくれるため、普段は聞き役のことが多い私も授業の8割は喋っていたと思います。
どうやったら生徒の英語力が伸びるかを熟知しているため、卒業後の勉強方法やいろいろな参考書について相談をしたり、他の授業で何を勉強しているのかを伝えた上で先生が足りないと判断した分野の補強トレーニングをして頂きました。
私の場合だと、中級以上のボキャブラリー(語彙力)に乏しいと判断されたので、会話をCDで聞きながら、わからない単語を1つ1つピックアップしていく作業をしていました。
以上のような形で毎日の授業を過ごしていました。
スケジュールを見ると結構大変そうに感じますが、それぞれのクラスの雰囲気が違いますし、先生との雑談をはさみながらだったので、そこまで疲れることなく毎日を過ごすことができました。
私が1カ月勉強したうえで感じた大事なことは、事前に自分がどうなりたいのか決めた上で滞在中の目標を決めて、一度決めた勉強方法を毎日繰り返すということです! 学校にはいろいろな分野のスペシャリストの先生がいるので、先生に相談して勉強方法を決めるのも良い方法だと思いますが、ある程度方向性がはっきりしていないと先生の特徴を生かせずに終わってしまいます。

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次回は事前のプランニング、授業以外の学校生活の過ごし方や治療家の方へおすすめの留学プランについて書かせていただきたいと思います。



※2017年2月24日にシアナサイトで掲載された記事を転載しています


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