貢献はなんのためにするか

こんばんは。今日もオリンピックが楽しいですね。同じ舞台を目指す子どもたちも、知り合いがいっぱい出ていて大変刺激を受けています。

貢献の定義

この投稿で定義する「貢献」とは、「ある組織内で誰かがやればいい仕事を率先してやる行為」を指します。私がやっていたラグビーであれば水を汲む、掃除をする、片付けをする、など。スキーチームであれば、車の荷物の上げ下ろしとか、ポールを運ぶとかなんですかね。

貢献をやることで誰が得をするのか

超普通に考えると「やってもらうことでみんなが助かるから自分以外のチームメイトが得をするよね」と考えるかな、と。

子供が思う「得」は「良いやつだとみんなに思ってもらえる」でした。たしかにそれもあるよねー、と話してました。

私の経験では、貢献をすることで一番得をするのは自分です。子供が思う「得」と私が思う「得」はちょっと違いました。(違うことは感じ方が分かるのでとてもいいと思ってます)

貢献で得できることは何か?

私が思う「得」は「自然と”見る”力が養われて判断のための正確な情報収集力が磨かれる」です。

理由その1:貢献は「見えていないと絶対に出来ない」行為である
貢献をするって結構難しいんですよね。気づかない人は気づかない。見えている人にだけ見えている仕事なんです。じゃあ見えている人は飢えるような気持ちで手伝うことを探しているかというとちょっと違って、視界に入る動きやその場の景色などからすっと情報を得ています。

理由その2:「見えている」状態がプレーパフォーマンスに何を与えてくれるか
ラグビーのときは貢献することで自分を「見えている」状態であることで、相手の今日の調子、疲れているか、グラウンドの掘れているところ、相手のポジショニングのおかしさ、など得られる情報はいっぱいあります。「見えている」ことで得られる情報のおかげで試合中の判断のための材料が集まり判断が正しく出来るようになり試合を有利にすすめることが出来るようになることが多くありました。

結果として「自分が一番いい思いをする」と考えます。

譲れないものを譲ってもらうために貢献する

同席してくれたコーチが面白いことを言ってました。「我々は世界一になるために”勝つためにすべきこと”は誰にも譲れない。それ以外のことに「どうぞ」と言えるようにしておくのが自分の豊かさを生む」。

面白いなあ。「世界中の全員に負けてもらうんだから他は譲ろうよ」ということなんだね。いい視点でした。

貢献が循環するチーム

貢献が循環するチームは強いに決まってます。誰か一人ではなく、全員が当たり前で「見えている」。判断力が強く正しい。

貢献をする文化になるように、貢献を知っている人とチームを作る。育てる過程であればそのような文化を見本として見せられる人を育てて背中が後輩を育てるようにする。

変えられない「他人」とチームになるときに出来ることが限られていたとしても当事者が出来ることは「貢献を続けて自らが得をし続けること」。

子供とは「ならすぐ始めようぜ」と納得してもらいましたが、これはやって経験してみて初めて気づくし、どんどんハマっていくものだから、頑張ってほしいし、親としては子供がどうにもならない環境にならないように、いいチームを作っていくことだと思いました。

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