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【ヒュージ・リーダーズ】白単ドレッジ改【ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン/Abdel Adrian, Gorion's Ward & 正体を隠した者/Faceless One】
はじめに
※この記事は「白単ドレッジ」の記事を途中まで読んでいただくとよりわかりやすくお読みいただけます。
白単ドレッジの開発から半年。
このデッキは非常に楽しく、細かなアップデートを繰り返しながら使い続けるつもりでした。
ところが。
『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』で登場したあるカードにより、もはや白単ドレッジは過去のものとなったのです。
そのカードがこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1656164244824-K2mtvQiRz6.png)
白単ドレッジのために作られたとしか思えない統率者《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》の登場により、白単ドレッジは白単ドレッジ改へと進化したのです。
ここがすごいよ!アブデル・エイドリアン
統率者がコンボパーツになる
何をおいてもこの点が重大です。
アブデル・エイドリアンは統率領域に置くことができるため、サーチの必要なしに複数の無限コンボのパーツになります。
従来の《消えゆく光、ブルーナ》がリアニメイト以上の役割がなかったことを考えれば、強力な進歩です。
兵士トークンが出る
能力によって生成されるトークンのクリーチャー・タイプは兵士です。
兵士2体と《謎めいた門》で始動するコンボを搭載しているこのデッキでは、自然に兵士を増やせるのは非常に強力です。
背景選択を持つ
キーワード能力「背景選択」は、エンチャント・タイプ背景を持つカードを追加の統率者として指定できる能力です。
本来は色や能力を目当てにするところですが、今回はエンチャントを確実に用意できるところが非常に重要です。
![](https://assets.st-note.com/img/1656234280040-bNImZzzGek.png)
《空翔る月銀の魂狩り》は昂揚達成でコンボパーツになりますが、カード・タイプを増やすためにやや噛み合わないと感じつつエンチャントを採用していました。
しかし、背景選択であればエンチャントを確実かつ無理なく用意できるのです。
では、背景を選びましょう。
理想としては、
固有色は白で
墓地に送りやすくて
なるべく軽い
背景があるといいのですが、そんな都合のいい背景があるわけ…………
![](https://assets.st-note.com/img/1656235063866-Z9kzdf8hvI.png)
ということで、全体除去に巻き込んで墓地に送れる《正体を隠した者》(色指定は白)を背景にすることにしました。
では、正体を隠したアブデル・エイドリアンによって生まれ変わった白単ドレッジをご覧ください。
デッキ
デッキの動き
ヒュージらしくマナ加速を基準にキープ。
序盤の数ターンはヒュージリーダーズ特有のテクニック「統率領域から荒地をセットしてディスカード」を駆使して墓地に釣り上げたいカードを送っていきます。
《星界の番人》や《太陽のタイタン》のために墓地に土地を落とすのも意識しましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1656239897973-Y5aZt7AJ6g.png)
あとは土地を伸ばしつつリセットを重ね、ロングゲームを目指して動き、パーツが揃ったらコンボを仕掛けていきます。
勝ち手段のコンボたち
魂狩りコンボ
《空翔る月銀の魂狩り》をサクリ台として活用したコンボです。
まず《霊体の先達》か《栄光の目覚めの天使》の能力で《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》を釣り上げ、エイドリアンの能力で天使たちを追放します。
その後《空翔る月銀の魂狩り》で生け贄に捧げることで追放されていた天使が戦場に戻り、再びEtBでエイドリアンを釣り上げるループに突入します。
この過程でクリーチャーはアンタップインするため、《髪張りの琴》で全員ライブラリアウトさせて勝ちです。
エルドラージがいてライブラリを修復された場合は《空翔る月銀の魂狩り》が無限パワーなので殴り倒しましょう。
このコンボは墓地肥やし用のパーツがそのままフィニッシャーになる構造が大変美しく、《シブシグの徒党》を思い出させますね。
また、派生パターンとして《光輝のソーラー》による無限ダンジョン探索も存在します。
![](https://assets.st-note.com/img/1656241046932-AaFJOaurs8.png)
基本は《ファンデルヴァーの失われし鉱山》を無限探索することになりますが、このデッキでは1点ドレインで相手のライフを削り切る前にライブラリアウトする危険性があります。
そうなった時には《魂を喰らう墓》に入り、[恐怖のヴェール]の部屋で《荒廃鋼の巨像》を捨てることでライブラリーを修復できるのでダンジョン探索が続けられます。
無限ライフ相手にも安心ですね。
無限兵士A
《嵐前線の乗り手》と《謎めいた門》による無限コンボです。
![](https://assets.st-note.com/img/1656241292763-LOHDuhtsh9.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1656241181114-8gBFozce2p.png)
まず《謎めいた門》を起動し、《嵐前線の乗り手》を戦場に出したらタップした2体のクリーチャーのうち1体と《嵐前線の乗り手》をバウンスし2体の兵士トークンを生成。
トークン2体をタップして《謎めいた門》の能力を起動し《嵐前線の乗り手》を出してトークン1体をバウンスしトークン2体を生成……を繰り返すことで、インスタントタイミングで無限トークンが生成されます。
いきなり怪しすぎるカードが2枚並んだので心配になるかもしれませんが、トークンは手札に戻ってから状況起因処理で消滅するため、問題なく誘発条件を満たします。
111.7 戦場以外の領域に存在するトークンは、消滅する。これは状況起因処理である。rule 704 参照。(トークンが領域を移動した場合、消滅する前に、それによる誘発型能力は誘発する)
このコンボは一見成立が難しいようにも思えますが、《謎めいた門》がある状態で《霊体の先達》で《嵐前線の乗り手》を釣ってくるだけで完成します。
かなりお手軽かつインスタントタイミングで始動できるため、白単におけるキキジキコンボと言っても過言ではないです。たぶん。
無限兵士B
なぜか無限兵士Aとはパーツを共有しない無限兵士トークンコンボが存在します。
コンボパーツは《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》《謎めいたリムジン》《たなびき織りの天使》による無限コンボです。
![](https://assets.st-note.com/img/1656241807150-AbYqmwkQJW.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1656242043591-lfuj6nzT1Q.png)
エイドリアンで残り2枚のうちどちらかを追放している状態からコンボスタート。
①:リムジンを追放している場合
たなびき織りを出しエイドリアンをブリンク
ブリンクしたためリムジンも戦場に戻り、エイドリアンとリムジンのEtBが誘発
リムジンに搭乗
エイドリアンのEtBを解決したなびき織りを追放、兵士トークンを生成
リムジンのEtBを解決しエイドリアンを追放
エイドリアンが追放されたためたなびき織りが戦場に戻りEtBが誘発
リムジンをブリンク
ブリンクしたためエイドリアンも戦場に戻り、エイドリアンとリムジンのEtBが誘発
3に戻る
②:たなびき織りを追放している場合
リムジンを出し、EtBが誘発
リムジンに搭乗
エイドリアンを追放
エイドリアンが追放されたためたなびき織りが戦場に戻りEtBが誘発
リムジンをブリンク
ブリンクしたためエイドリアンも戦場に戻り、エイドリアンとリムジンのEtBが誘発
エイドリアンのEtBを解決したなびき織りを追放、兵士トークンを生成
2に戻る
以上の手順により、無限に兵士トークンを生成できます。
この過程で他のEtBも無限に誘発させられるので、盤面に何かある場合はハチャメチャにしてやりましょう。
なお、《魂の嵐》などにより同時に戦場に出る場合、エイドリアンとたなびき織りだけで無限トークンが成立します。覚えておきましょう。
その他TIPS
・《晶洞ゴーレム》で統率者を踏み倒す時は先に墓地に落ちていてほしい《正体を隠した者》から唱えましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1656245600610-zuw26V2b0g.png)
・リアニメイトできるクリーチャーを追放したエイドリアンは除去耐性のあるクリーチャーとして運用できます。
・《霊体の先達》で《たなびき織りの天使》を釣るともう1体リアニメイトできます。
・《謎めいた門》は天使も出せます。
《セラの使者》を出して気持ちよくなろう。
・《天駆ける恐喝者》は続唱に反応します。
続唱の誘発に対応して《謎めいた門》から出して気持ちよくなろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1656245853912-PghXaCFIvY.png)
おわりに
白単ドレッジ改、いかがだったでしょうか。
生み出してからわずか半年ですが、新セットが出るたびに色々と変化が起きていって面白いデッキでした。
ひとつのデッキを使い続ける楽しみというのはこういうところにあると思います。
このデッキが好きすぎてあんまり白いデッキを組めないという弊害も発生したりしましたが、面白いカードも出てきたので、新しいデッキもたくさん紹介していけたらなと思います。
ではまた、ヒュージな世界で。
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