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【ヒュージ・リーダーズ】スライサー対策について

はじめに

「《雇われの剛力、スライサー/Slicer, Hired Muscle》はヤバい」

レビューの段階で書きましたが、この予想は外れていませんでした。

発売から数ヶ月、使った方、使われた方からの声がちらほら聞こえてくるようになりました。

それらを総合した結論として「やっぱりライン超えてるんじゃない?」ということになったので、今回は最低限のスライサー対策について書いていきたいと思います。

スライサーの危険性について

スライサーの危険性は「従来のヒュージリーダーズではあり得ざる安定性と速度の両立」にあります。

見た目以上のものにより3マナでキャストすることが可能であり、2ターン目に3マナを捻出する手段となる土地は8枚存在します。

これまで速度に特化したジェネラルとしては《ヨーグモスの息子、ケリク》が存在しましたが、ケリクの2Tキャストには4マナかかり、ハンドの要求値はかなり高くなります。

一方でスライサーは8枚のうち1枚がハンドにあれば2T目から殴り始める公算が高いです。

早期着地の安定性の面において、これほど高い水準を誇るジェネラルは例がありません。

さらに、スライサーは何もなければ出してからターンが返ってくるまでに21点、その後は24点のクロックを形成します。

ヒュージでは、3ターン目がマナ加速の多くを使用するタイミングとなることが多く、ここまでを序盤の時間と考えることが多いです。

しかし、スライサーは序盤の時点で削るべきライフ合計75点の半分以上を削ります。

4ターン目にさらに殴られたり追加展開をされるとすれば、手番次第ではマナ加速しただけで終わってしまう可能性があるわけですね。

ヒュージのソルリン

私は3ターン目に《溺墓の寺院》を戻したプレイヤーがゲームに参加できない状況を高い再現性で起こせるのは不健全だと考えています。

現状監視入りしていない理由としては、

  • 対策が全ての色に存在する

  • 《Mishra's Workshop》がないと完全体ではない

  • 《鏡殻のカニ》も委員会に要望出したやつまでいたのに大丈夫だったじゃん

あたりかなと思っています。

ということで、今回は対策のほうを啓蒙することにしました。

各色で3ターン目までに展開を損なわずに使用可能な対策を書いていきますので、参考にしていただければ幸いです。

明日からできる!スライサー対策

いきなり高級品で申し訳ありません。

0マナかつインスタントタイミングと、対策としては最高峰。

スライサーは毎ターンコントローラーを変えるので、自分の手元にいる時に使えば殴られたライフを回復できます。


撲殺はスライサーの特権ではない。

絆魂によりライフを回復しつつスライサーと相打ちを取れる、恐るべき人間です。

暗黒交渉術として「相打ちは取らない。最初にスライサーで殴ってきたやつを殴り返す」と宣言するのも手です。

奇跡が起きたら存分に使いましょう。

もちろん打ち消してしまえばいいわけです。

見た目以上のもので唱える際は単なるアーティファクトなため、《徴用》の対象になります。

あとはみんなでスライサーの持ち主を殴って退場させれば後腐れなし(それが健全なゲームかと言われればそうではないと思います)。

困った時のバウンス。

速攻系のジェネラル全般に強いので、青のたしなみとして搭載しておくのもいいでしょう。

スライサー特効兵器。

見覚えのない方もいらっしゃると思いますが、ライフ1点と黒のカード1枚でマナを支払わずに唱えられ、-2/-1カウンター2個を自由に割り振って置けるインスタントです。

初動で3/2の段階であれば倒せますし、第1面にトランスフォームした後でも-2/-1カウンターを2個置くことで無力化できます。

コンバットトリックとしても最低限の性能はあるので、採用を検討してもいいと思います。

他人のスライサーでする忍術は最高!!!!!

毎ターン忍術のタネを貸してくれる足長おじさんとして活用しましょう。

やはりピッチスペル…………ピッチスペルは全てを解決する!!

こちらはソーサリータイミングでしか撃てませんが、続唱でめくれたりした時に嬉しいことが多いです。

1マナのみと最もリーズナブルな対策カード。

ヒュージではかなり取り回しがいいので、枠があるなら入れておくと便利です。

かつては監視入りしていましたが、今や安全弁として機能することになりました。

スライサーのオーナーがサクリファイスランドからスライサーを出していた場合、土地を渡す相手にも困りません。

スライサーより速くスライサーを殴れ!!!

3ターン目には4/4になってスライサーと相打ちを取れます。そうしなかったとき世界がどうなるのかはあまり考えたくありません。

多色

追加の《ソード・コーストの海蛇》です。

汎用性が高く、起動型能力なので《鏡殻のカニ》以外にほぼ打ち消されないのが魅力です。

こちらは打ち消される海蛇たちです。

汎用性は《遠隔+不在》に軍配が上がるか。

さらに強いバウンス。

ヒュージでもドローを潰すのはそれなりに有用なので、しっかり時間を稼ぎましょう。

ちゃんと除去ができる分割カードもあります。

追加戦闘という強力な効果が付属しているので対策専用カードにならないのがいいですね。

無色

普段は奪われたクリーチャーやキマイラを回収するのに使いますが、スライサーを返却することもできます。

《群衆の掟》などに強いのも含め、優秀な赤対策カードと言えるでしょう。

こちらはマナが出ませんが、攻撃全般を止められるため他の速攻デッキに対しても対応できるのが強みです。

《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》や《焦土》もしくはバウンスランドと併用することでテンポを回復しましょう。

おわりに

以上、スライサー対策特集でした。

デッキに合わせてこれらから1〜2枚採用しておけば、スライサーと戦うときも安心できるはずです。

ヒュージ・リーダーズは近年低マナ域のアクションが充実し、対策カードにもかなりの選択肢が生まれています。

皆さんも「このカードが強いな」と感じたときはカードプールを隅から隅まで眺めてみると、新しい発見があるかもしれません。

今回は私一人で考えましたが、ヒュージ・リーダーズ村のdiscordサーバーで質問してみれば集合知にアクセスできるので、そちらもオススメです。

対戦募集もされていたりしますので、まだ参加されてない方はぜひ参加してみてください。

ではまたヒュージな世界でお会いしましょう。

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