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今さら聞けない!BTSの絶対に聴くべき推し曲5選(入門編)



テイラー・スウィフトにビリー・アイリッシュなど、今、世界中でもっとも人気なアーティストたちがその名を連ねる2019年アメリカン・ミュージック・アワード(AMAs)で3部門もの賞を受賞した、今世界でもっともHOTな韓国の7人組HIPHOPグループ・BTS(防弾少年団)。名前はよく耳にするけどなぜそんなに人気なの?ちょっと気になるけど何から追えばいいのかわからない…メンバー多すぎでは?覚えるの無理でしょ!と思ってるそこのあなた!
今すぐこのnoteをブックマークしてください。そして現役バリバリのARMYのみんな!興味を示してくれた友達に何がいいの?と聞かれても、愛が深すぎるゆえに「え…ぜんぶ良い…もれなく良い。どれも尊い…どの答えが正解なんだ??????」と試行錯誤した挙句、最新曲 or めちゃくちゃ通好みの俺だけの思い出の1曲!!!を紹介してしまい、もっと何かあったんじゃ…ともどかしさを抱える前に、このnoteのリンクをそっと送ってあげてほしい。

今回は、そんなBTSに初めて触れる人でもその孤高の魅力を感じられるようなビギナーズ向けの5曲を、デビュー前から現在までに公開されているすべての曲を網羅し、毎日のように愛でまわしている強火ペンの筆者によるPickでお届けします!



1  MIC Drop


「MIC Drop」は、オバマ大統領が最後の晩餐会でのスピーチの締めくくりに行った、マイクを落とすといったパフォーマンスにインスパイアされて作られた曲。
(➡︎President Obama Drop the Mic )

この“MIC Drop”とはもともと80年代にコメディやヒップホップシーンで『俺のパフォーマンスは最強だろ?もう何も言うことはないぜ』という意思表示として生まれたパフォーマンスで、楽曲の内容はその言葉の由来に沿って、世界での人気を獲得し、数々の賞を受賞した自分たちの現状と有名税と共に足元を救おうと群がるヘイターたちへの皮肉を、最高のパフォーマンスをもって蹴散らしているかのようなクールな内容です。

日本語Verの前に公開されたStive Aoki Remixは韓国語独特の言葉のリズムが最高に中毒性があるのでこれも絶対にみて。 




2  IDOL


2018年8月に公開されたスペシャルアルバム「LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’」のタイトル曲「IDOL」は、“You can`t stop me  love myself(君は自分自身を愛する俺を止められない)”という、くり返される魔法のような言葉と韓国の国楽のリズムがミックスされた楽曲で、あーだこーだ言ってくるやつがいるけど、他人のことに構ってないでお前がしっかりしろよ!といった意味あいの爽快なリリックや、“俺は君になんと呼ばれたって構わない、俺は俺のやりたいことをやるだけさ、俺はいつでも最高!俺は俺に恋してるんだ!”という強いメッセージが込められた1曲。

言葉が分からなくても踊り出したくなるような爽快な音楽と、カラフルなMVの世界観に、観ると心がワクワクしてくる超超おすすめの曲です。

何がいいかって、まずここ。
ジミンくんの口がワームホールになる世界観のクセ、なんかめっちゃこわい…となりそうなところ、そこから出てくるテヒョンくん(通称テテ)のびっくり顔のかわいさよ…

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メンバーたちも歴代級に大変と話していて、実際踊り終わるたびにしにそうになってるんじゃ…と心配になるほどハードなダンスパフォーマンスは圧巻そのものです。

なんとなくメンバーの見分けが掴めてきましたか?
ここで同じDance practiceの映像でのゆるめの【メンバー紹介動画】をぜひご覧ください




3  Spring Day


BTSの楽曲は、メンバー自身が作詞作曲に参加しているという大きな魅力があります。そのため、詩の内容の多くは、メンバー自身の内面の話や置かれている現状などが色濃く反映されています。ここまでは強い彼らの志しを感じられる2曲を紹介しましたが、ここでしっとりと優しいメロディーに胸が切なくなる1曲をお聴きください。

눈꽃이 떨어져요
또 조금씩 멀어져요
보고 싶다
보고 싶다
(雪の花がおちていきます
 また少しずつ 遠ざかっていきます 
 会いたい 会いたい)

この詩のように、くり返される“会いたい”という言葉や、요体(です・ます調)で綴られた詩に、まるで遠く離れてしまった友へしたためた手紙を読みあげているかのように、とても切なさを感じさせる楽曲です。

「春の日」というタイトルでありながら、雪の降る寒い冬、夜の闇の中で温かなその季節が来るのを待っているかのような情景の浮かぶ内容が、相反する2つの季節をイメージさせることで独特の切なさを演出しています。なかでも冒頭のRMパートに登場する“8月にも冬がくる”というフレーズは、まるで純文学の一節のようにとても詩的で美しく、凍えるような悲しさを表現しているすばらしい一文です。




4  FAKE LOVE


いきなりMVでもない7分もある動画をぶち込むけど、絶対みて。


・・・・・・・・観ましたか?
まず驚いたでしょう? 世 界 観 の ク セ
この動画の「FAKE LOVE」は毎年年末に開催されているMAMAという歌謡祭で2018年に披露されたスペシャルステージのものです。

君のためなら僕は悲しくても 嬉しいフリをすることができた
君のためなら僕は痛くても 強いフリをすることができた

「FAKE LOVE」の始まりの一節はこんな言葉から始まる、“愛する人の望む自分になる為に本当の自分を偽る”といった内容の一見すると切ないロックバラード。
しかしながらBTSの楽曲には、彼ら7人とARMY(ファンの名称)の歩んできた物語が色濃く反映されています。順風満帆とはいかなかったデビュー当時、これまで幾度となく巻き起こった数々の論争、どんな時でもいつでもそばにいたARMYというファンダムの存在。彼らの楽曲の多くは彼らが世界に羽ばたくための翼になってきたARMYへの応援歌であり、ラブソングのはずなのです。
それなのに突然放たれた「FAKE LOVE」=「偽物の愛」の衝撃たるや…

狂おしいほど愛しているよ
僕を消して君の人形になるよ

MAMAのために特別に準備されたいつもと違うダンスのすばらしさにぶち上がっていたのもつかのま、4:50からの特別に構成されたダンスブレイクの場面で、あやつり人形のような動きや黒装束の群衆に飲み込まれていくメンバーたち…
“僕を消して君の人形になる”というフレーズを彷彿とさせる演出の悲しさたるや…(この辺りからARMYはきっと号泣しながら観てた)



5  NOT TODAY


最後の曲は「NOT TODAY」です!

まずはこの最高にかっこいいMVを私の字幕コメンタリー付きで観てください。 
(※一部極端な表現をしていますがメンバーはみんな仲良しでファンにもスタッフにもとっても優しい子たちです)

(※オリジナルMVはこちら)

“カル群舞”と呼ばれる団体でぴったりと動きを揃えるダンスの大迫力!
そしてメンバーひとりひとりのキャラ立ちの良さ!!最高!!!!!!

そして何より、その強いメッセージ性が良い…!!!

「NOT TODAY」は映画『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』のクライマックスでのセリフを引用し作られた曲です。そしてその映画のセリフにインスパイアされた冒頭のRMの語り部分にこの楽曲の意図が端的にまとめられています。
以下、冒頭部分の抜粋です。

All the underdogs in the world
A day may come when we lose
But it is not today
Today we fight!

“世界中のすべての弱者たちよ
いつか負ける日が来るかもしれない
でも今はその時じゃない
今日を俺たちは戦おう!”

そして歌詞中にはマーチン・ルーサー・キング(キング牧師)の、
“もし飛べないなら走れ
走れないなら歩け
歩けないなら這え”という名言が引用されています。
「NOT TODAY」に登場する、BTSの別の曲のタイトルにもなっている“ベップセ”という脚の短い鳥。
韓国には『ベップセがコウノトリについていくと股が裂ける』ということわざがあるそうで、この鳥もまた、思うように歩を進めることの出来ない弱者の例えとして登場しているのだと思います。
ベップセたちみんな手を挙げろ、友よみんな手を挙げろ、俺を信じるなら手を挙げろ…!!そして放たれる『총! 조준! 발사!(銃!照準!発射!)』は、まるで勇気をくれる呪文のよう…。


勝利をつかむその時まで、俺たちは生きよう!とくり返し舞い踊る7人。
言葉はわからなくても、偏見を捨て、誰かに決められた自分の型を破り、心を開いて音楽に触れた時、その時感じた音に、もしもあなたが何かあふれる想いを感じたのなら、それが「NOT TODAY」に込められたメッセージのすべてです。
飛べないなら走ればいい、走れないなら歩けばいい、歩けないなら這ってでも進もう。私たちは生きているのだから。たとえくたびれてボロボロで、今にも負けてしまいそうでも、今日はまだ、その日ではないはずだから。



今、世界中でアツい支持を得ているBTS(防弾少年団)の私的おすすめセレクション〈はじめてのBTS編〉いかがだったでしょうか?
メンバーのかわいさやこれまでのBiographyについてはこちらをご覧下さい。


ちなみにiTunesトップソングランキングと韓国の音源サイトMelonのトップソングはこのようになっています。(2019/11/30)

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日本のiTunes、韓国のMelon共に、1位は最新アルバムのタイトル曲「Boy With Luv」、Melonの2位にはこのnoteでも紹介した「Spring Day」が入っています。


自分を愛すること、大きさに関係なく思い思いの夢を描くこと、私たちの心のサプリメントのように、そっと背中を押してくれる宝物のような楽曲の数々…この5曲から少しでも気になってもらえたら、ぜひトップソングや最新アルバムを手にしてみてください!
もしもあなたがARMYならば、「Boy with luv」の始まりにHalseyがシャッターを下ろすように、私たちが日常を終えて甘いキャンディをなめる時、そこには夢のようにキラキラと輝いた7人の男の子たちが待っていてくれるはず…


写真 2019-11-26 17 29 17


本文中に登場した楽曲の再生リストです。


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