誰も評価してない東京パフォーマンスドールを語る#6 [30周年編]
アイドルデビュー○周年記念
1980年代にデビューしたアイドルは2020年以降40周年を迎えます。これを記念してCD・DVD-BOXの発売やコンサートを開催したりするアイドルも多いです。
中森明菜 (40周年)
デビュー40周年を記念してワーナーイヤーズ・全アルバム復刻シリーズ、全30枚組のアナログBOX集、ライブ盤「AKINA EAST LIVE INDEX-ⅩⅩⅢ」の高音質盤の発売。
YouTubeではワーナー・パイオニア公式チャンネルでライブ映像の配信も開始されている。
特設サイトの開設
松本伊代 (40周年)
40周年を記念して筒美京平が手掛けた楽曲をセルフカバーしたアルバム「Tresure Box」をリリース。ビルボードライブで40周年を記念した公演を開催。Blu-ray/DVDも発売
Wink (35周年)
シングル・アナログ盤の復刻、全アルバム15タイトルのオリジナル・リマスター盤をリリース、シングル・ベストなどのデジタル配信、スペシャル・トークイベントの開催。
シングル23曲のMusic Videoを収録したベスト「Wink Visual Memories」、ライブ映像をまとめた「Wink Performance Memories」を発売。(いずれもDVD)
早見優 (40周年)
ボーナストラックとして新曲を収録したベストアルバム『Affection ~YU HAYAMI 40th Anniversary Collection~』発売、アルバム全17タイトル、全31シングルが全曲一斉配信開始。
堀ちえみ (40周年)
全アルバム+アルバム未収録シングルなど堀ちえみの全楽曲を網羅したCD13枚+DVD1枚のBOXを発売。
全楽曲223曲のサブスク一斉配信が開始
原田知世 (40周年)
40周年記念オリジナルアルバム、ベストアルバム、トリビュートアルバム発売。
スペシャルコンサート開催。
工藤静香 (35周年)
35周年記念セルフカバーアルバム発売、ライブツアー敢行+Blu-ray・DVD発売。
薬師丸ひろ子 (40周年)
CD9枚+Blu-ray1枚の「薬師丸ひろ子 40th Anniversary BOX」発売。ベストアルバム「歌物語」のアナログ発売。薬師丸ひろ子 40th Anniversary Tour 2022 ~アナタノコトバ~開催+Blu-ray・DVD・CDを発売。
WOWOWにて「祝・歌手活動40周年 薬師丸ひろ子 WOWOW特集」放送。
高橋由美子 (30周年)
新曲"風神雷神ガール"と、デビュー曲"Step by Step"の30th Anniversary Versionをボーナストラックとして収録したベスト盤発売。(限定盤はDVD2枚と別冊ブックが付属)
30周年を記念して日本青年館でコンサートを開催+DVD・Blu-ray発売。
ピンク・レディー (45周年)
45周年PLUSとして2023年の4月にはDVD6枚組BOX『Pink Lady Chronicle TBS Special Edition』の発売されます。
デビュー・○周年記念はアイドル自身の力だけではなく、周囲のスタッフからどれだけ愛されているかによってファンに届けられるクォリティだったり充実した作品なのかが大きく変わってくるのではないかと思います。
上に挙げたいずれのアイドルもアニバーサリー企画としてはかなり力が入っていると思います。中でもWinkと高橋由美子が個人的にかなり気合が入っていた印象を感じました。
東京パフォーマンスドール 30周年記念アルバム
'90年に結成された「東京パフォーマンスドール」は'96年に活動停止し事実上の解散。2013年にオーディションから選ばれたメンバーにより「東京パフォーマンスドール」の名を冠して活動を再開。
2020年、結成30周年を記念してアルバム「20 BEATS 20 TALES」を発売。
ノンストップ?
先代東京パフォーマンスドールの1st・2nd・6thアルバムは曲間を繋いでノンストップ収録されているコンセプトアルバム。
30周年記念アルバムのリリースアナウンスの際に
いやいや、これただクロスフェードさせてるだけやん!! これをノンストップとは言わんやろ。 こんな中途半端なミックスするぐらいなら単体で聴けるようにしたほうがマシ。
再生ソフトのクロスフェード機能使ったほうがまだいいまである。
新生と先代のコラボ!?
「ダイヤモンドは傷つかない」と「BE BORN」の2曲は"先代"と"新生"2組のボーカルが使われている。が、アイドルとしてのスタイルがかなり違うのでまったく馴染んでいない。
先代を基準にして聴いてみても、新生を基準に聴いてみても違和感しか残らない。
曲構成と曲順
上のコラボでも書いた違和感は曲の構成にも感じるところである。新生の曲間に先代の楽曲が差し込まれているような感じなのだが、アレンジとボーカルの作風が違う故、統一感が感じられない。
投票?
正直そんなに投票数は集まらなかったのではないだろうか? 篠原の「恋しさと~」とか当時のTPDファンが選ぶだろうか? 「BE BORN」より選ばれる曲があるのに? この選曲で納得する先代TPDファンはそういないと思う。
チープ
ジャケットもアレンジもミックスもとにかくチープ、安っぽい。
30周年記念アルバムということで期待していたこともあってかなり落胆した。東京パフォーマンスドール名義のアルバムではラストアルバムの「Check My Heart ~Cha-DANCE Party Vol.12」が過去イチ駄盤だと思っていたがそれを大きく上回った。
個人的にこうすれば良かったのでは?と思う点
これだけでもだいぶ違ったと思う。新生のファンはOGとコラボしても喜ばないだろうし、逆も然り。
個人的に制作企画を任されたなら
とか?
新生も売れてはいなかったし、予算がなかったんだろうなということは予想できるのだけれども30周年なのだから意外性のある企画で制作してほしかったところ。
中途半端に作るよりもまだ活動していた新生東京パフォーマンスドールの楽曲のみでベスト盤なりをしっかり作ってあげていたほうが良かったと思う。
先代・新生ともにセールス的には望めないと思うので次作があるとするならばコアなファン向けに振り切った作品をだしてほしい。
何もないだろうとは思うけれども'25年にデビュー35周年を迎えるのでその時に嬉しいことが起こることを微かに期待してみたいと思う。
過去の東京パフォーマンスドール関連の記事をまとめたマガジン