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採択激減した育鵬社の教科書って?

香苗:今日は日本の教科書の採択について考えてみたいと思う。

絵馬:教科書の採択?

香苗:うん、教科書は日本全国同じものを使っているわけではなくて、採択権限は国立と私立は校長、都道府県立と市区町村立は教育委員会が持っている。この間久しぶりに、中学時代の恩師に会ったんだけれども、私の地元である石川県の金沢市で使っている歴史の教科書は全国で1%程度しか採択されていない育鵬社(いくほうしゃ)という出版社のものだと聞いてさ。

絵馬:全国で1%程度って少なくない?

香苗:うん、ちょっと気になって調べてみた。そしたら、4年に一度行われる教科書の採択で、2020年の採択時に育鵬社の教科書の採択が激減したという記事を見つけてさ。

絵馬:なんで激減したの?育鵬社の教科書に何か問題があったの?

香苗:育鵬社のホームページを見ると、「日本を誇りに思える」「公共心を涵養する」教科書だって書いてあった。それ自体はすごく良いことだなって個人的には思うんだけど、日本の歴史への愛情をはぐくむことを目的とした記載内容が右翼の思想が強いって、一部の市民団体や教員の中で問題視されていて、反対運動が起こったんだって。それで、批判を恐れて採択を取りやめたところが多かったと言われているみたい。

育鵬社中学歴史・公民教科書 半数以上が他社版に 反対派の運動背景か(1/2ページ) - 産経ニュース (sankei.com)

育鵬社の中学歴史教科書、採択激減!原因は、厄介な左翼の抗議運動...|竹田恒泰チャンネル2 - YouTube

絵馬:なるほど。 海外では自分の国に対して愛着を持てるような教育を施すのが普通だよね。アメリカに留学してた時の友達が、アメリカでは星条旗を教室に掲げて国家を歌うって言ってた。

香苗:私は高校時代にスタディツアーでタイの高校に行ったときに、建物の色んなところに国王の写真や肖像画が飾ってあって、「キング!キング!」って私たちに誇らしげに教えてくれたことが今でも印象に残っているなあ。

絵馬:それらと比較して、批判を恐れて採択辞めるっていかにも日本人っぽいね(苦笑)。

香苗:他にも日本の歴史を悪く描く自虐史観を排除することを目的にして作られた新しい歴史教科書をつくる会」が主導した自由社の歴史教科書が教科書検定不合格になったんだって。

絵馬:へー。そんなこともあるんだね。逆に不合格になった教科書って気になるかも。

香苗:この教科書は教科書としては採択されなかったけども、代わりに「中学歴史 文部科学省検定不合格教科書」という名前の書籍として第五版まで発売されているみたいだから買えるよ(2023年4月時点)。

絵馬:買ってみようかな(笑)

香苗:今回教科書の採択について話してみたけど、教科書って、子どもたちが最初に手に取る教材だよね。

絵馬:そうだね。どんな教科書で勉強するのかって結構大事なことだよね。採択が4年ごとってことは、次のタイミングは2024年か。

香苗:うん。2024年の教科書採択、注目してみよ!

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