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雨降る正午、風吹けば2022【大阪公演】の感想

こんにちは、今日は雨降る正午、風吹けば2022の大阪公演の感想を書きたいと思います。

僕が観劇したのは、
春組3回(8月18日19時回、8月12日12時回、16時回)です。

作品全体の感想は先日投稿した東京公演の感想記事に書いているので、今日は東京公演との違いや座組の一体感と映像化に向けた話を書きたいと思います。

東京公演感想記事

【東京公演からの違い】

れったんはじめとしてキャスト達が話していたように東京公演から更に演技や演出が進化していました。
どうしても風子中心の話になってしまいますが、東京公演でもれったん演じる春組風子は3年後の見事な変わりよう、芯のある女性になった感が大阪では進化しているように感じました。

感情が溢れすぎた大千秋楽以外はアフターイベントで本人が話していた通り、暗いマックスの治郎との別れでは最後まで気丈に言葉通り笑って見送ろうとしていました。
昔、彼女がアイドルグループに所属していた頃にソウルメイトと呼び合うくらい慕いあっていたメンバーが卒業する時に涙を堪えて笑顔で見送ったことがとても印象に残っているのですが、そのことを思い出しました。

他のキャストも箱が大きくなったからというだけでなく、秋組や冬組の想いも背負って演技しているからこそ、東京公演より感情表現が強く刺さって来るように感じました。

特にかいちーさんがとても感情が乗っていて、治郎に「生きたいと思って良いのよ」と訴える場面はとても印象に残りました。

その他、箱が大きくなったことによって照明が当たっている場所とそうでない場所の差がハッキリして、特に照明演出が肝の今は亡き母が出る場面での演出が際立っているように感じました。

【座組の一体感】

大阪公演では座組の一体感をとても強く感じました。
Twitter等で春組と夏組のキャスト達が「秋組と冬組の想いも背負って」と書けば、秋組と冬組のキャスト達も春組と夏組のキャスト達にエールを送り、開演前から一体感が感じられました。

さらに大千秋楽のスタッフロールと三好さんへの花束贈呈は見ているこっちも笑いながら泣きそうになりました。
桐山さん、三好さんの2人が中心にいるからこそ、この作品が成立したのだろうし、これだけのキャストが揃ったのだなとあらためて実感した場面でした。

【映像化に関して】

正直東京公演の時には「この箱だからこその作品、という面もあるのかな」と思ったので映像化でこの作品の魅力が伝わるのかな、と思ったりもしたのですが、今回大阪公演で箱が大きくなった時にキャスト陣は箱にあった演技に切り替えていたし、演出も箱に合わせて変化していたし、何よりその変化で更に「良い作品だ」とあらためて思ったので、舞台から映像にフォーマットが変わっても問題なく素晴らしい作品になるなと思えたし、桐山さんがアフターイベントで「ヒンデンブルク号の設計図を書き始めた」と話をしていたように、ただ「映像化したい」と言っているだけじゃなくて具体的に着手し始めていることが伝わってきて、とても楽しみです。

【最後に】

東京公演の時にも感じましたが、今までエンタメ舞台を中心に観てきた自分に「あ、自分こういうの会話劇、純な舞台作品が大好きなんだ」と気づかせてくれた個人的にエポックメイキングな作品でした。

またその作品が今回限りではなく来年もその先も続けていこう、となっていることが堪らなく嬉しいし、そうした作品を自分の応援している人も「自分にとって分岐点になった」「出れて良かった」と話していることもとても嬉しいです。

今から来年の動きが楽しみでないコンテンツです。

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