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小さくなる!!
茂木と久しぶりに会ったおれは「ぎょっ!?」とした。
茂木はもともと老け顔だったが、老け顔の子供の顔をしている。というよりも子供の顔だ。茂木は身長はそのままに子供に戻っていた。
声もキイキイとぜんまい仕掛けの子供の声をしている。おれは直ちに茂木にクリプトンガスを吸引させた。ヘリウムガスを吸うとドナルドダックのような高い声になるが、クリプトンガスは声を低くさせる。クリプトンの量を調整して元の茂木の声をつくった。そうしないと、彼の変化に戸惑うばかりで、まともに話をきくことができない。
茂木は近況を話した。これといって彼の職業生活に変化はないようだ。
『ブーーーーッ!』
彼はとつぜん豪快なオナラをした。
「焼きいも🍠食うと仕方ないな!」どういう言い訳だ。焼きいも🍠なんてどこにもない。
ーーーーー
そこへ本当に、焼き芋屋さん🍠がリアカーを牽いてやって来た。茂木は焼き芋を買いに行ってしまった。おれの分の焼き芋🍠もある。
ふたりは焼き芋🍠をハフハフと食べた。
『プッ』
「ごめん🙏」
今度はおれのオナラだ。茂木はさっきあんなにもおしりが緩いことを明らかにしてしまったのにまったくオナラをする気配がない。
「焼き芋は食う前におならをする!これがおれの10の教えのひとつ!」
茂木くん!!どうすればそんな芸当が可能なのですか?伝授してください!
ーーーーー
「ぎょっぎょっ!!」おれは二度驚いた!
茂木はいつの間にか小さくなっている。幼稚園児ほどのサイズしかない。顔だけは茂木のひねくれた顔だから、この子供は茂木なのだろう。
おれの肩に飛び乗った茂木は言った。「おれがこれから指定する女と×××しろ。お前ならできる。やればできる!」
そんなことができるわけがない。二人は町を徘徊した。茂木がある女を指差した。「あの女とやるんだ」えっ!?
女と遠くで目が合った。女がこっちにやって来た。
「僕とやりませんか?」「はい」
二人の間にたちまた合意が成立した。茂木はまだおれの肩に乗っている。
ホテルについた。茂木はさらに小さな赤ん坊になっていた。声帯が未成熟で満足に話すことができない。目だけがバチバチと赤く光り、ソファーに寝転がって二人に目で合図を送っている。
おれは女と×××をした。事後、部屋から茂木は消えてなくなっていた。
その時、胎児になり、受精卵まで戻った茂木は卵子と精子に分離し、精子になった茂木がおれの体内で泳ぎ回っていたのだ!
数日後、鏡を見たおれは「ギョッギョッギョッ」と三度も驚いた。髭が一本残らずなくなり、10歳は若返っている。おれは久しぶりに親友の岡田に会いに行くことにした。
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