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ぼくのデビルマンの読み方

僕も小中学生の時に図書館にあったデビルマンを読みました。

僕の場合は一気読みではなく、はじめて手に取ったのは小5くらいだと思います。なかなか最後まで読めず、読み終えた時には中学生です。

デビルマンはとにかく怖くて仕方がなかったです。

不動明がデーモンと合体するサバトは、ヒッピーみたいな人たちが裸で踊り狂っているし、デーモンと融合しやすくするためにマリファナを吸ったり、女が血まみれで死んだり、大人の世界ではこういうこともあるんじゃないかと思いました。

ヒロインやその家族の最期もショックでした。これほどのショックを受けたマンガはデビルマンだけです。いや、あらゆる創作の中で僕にとっていちばんだと思います。

暴徒が恐ろしくて、いつか同じことが起こる気がして、僕の家の玄関が簡単に突破されそうだとか、2階の窓が割れて火炎瓶が飛んできそうだとか、夜は布団をしっかりかぶって本気で怖かったです。

こういう時に僕はデビルマンと同じ少年マガジンで同時代に連載されていた「天才バカボン」とかを連想してみました。トラウマになるような話でも、当時、ページをめくればこういうマンガがあったと考えると少し気持ちが楽になることを発見しました。

永井豪の「あばしり一家」というマンガで確か「ビビルマン」というデビルマンのセルフパロディがあって、こういうのも僕を安心させるのに役に立ちました。

僕にとってデビルマンは世代ではないですが、宝島社などからでている昭和マンガのムックなどを熱心に読んでいて、手に入らないマンガも名前だけはたくさん知っていました。

そういえば僕が読んだデビルマンは、加筆修正されているページがあり、永井先生はよくこうやって後から手直しする方なのかなと思って、オリジナルじゃないことが不満でした。。。子供時代から昭和の文化に憧れていたので、こういうことにものすごく敏感でした(魔太郎とかドラえもんにもよく修正があった)。


デビルマンの他には、中学生の時に読んだ「北斗の拳」や「はだしのゲン」は読むと気持ちが重たくなるマンガでした。

「北斗の拳」は絵柄がくどいし、内容も重くてかなりしんどい気持ちになりました。こういう時は同様に好きだった「こち亀」「キン肉マン」「シティーハンター」のことを考えると気持ちが楽になりました。

小林よしのりの「おぼっちゃまくん」にも北斗の拳のパロディがあって、絵柄もかなり寄せていて異常におもしろかったことも思い出しました。

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