見出し画像

共に乗り越えて

阿部 直孝
慶應義塾大学 法学部 政治学科 4年


コミュニティの力

identity academy(以下IA)で得られるもの、それをあげだしたらきりがありません。金融や経済に関する知識やポートフォリオゲームを中心に学ぶリスクマネジメント思考、さらには企業コンサルを通じたデザイン思考など実践を交えて経験することでより深い学びを得ることができます。これらに関する詳細は他のアルムナイの方の記事をご覧いただくとよりIAでの活動が見えてくるでしょう。

今回、私はもう一つIAを語る上で欠かせないものについてお話しします。
それはIAというコミュニティを通して得られる、様々な業界で活躍する講師の方々や個性的な仲間との出会いです。これはIAに参加前の人であれば誰もが期待することだと思います。私も例外なくその一人であり、参加した5期開始前のLINEに貼られた個性的な自己紹介の数々を見て5期が始まるのを心待ちにしていたのを覚えています。そして約4ヶ月の活動を経て私が得たコミュニティ、仲間という財産は想像以上のものでした。
下記は個性豊かな仲間たちと過ごした4ヶ月の回顧録です。

直感に任せて

まずは軽く自己紹介を。

私のこれまでの経験をもとにIA内で自分をカテゴライズすると「ザ・体育会」が適切かと思います。
中高はほとんど競技漬けの毎日で勉強は試験前の一夜漬けのみという典型的なスポーツ学生でした。大学入試も一般入試ではなく、スポーツ経験が評価される入試制度を利用し、大学では中高でやっていた競技や休学して他の競技に打ち込むといったようなことをしておりました。

そんなスポーツ一辺倒であった私がIAに応募したきっかけは危機感からです。これまでの私の経験から確かにスポーツ経験は誇れるものがありました。しかし、その経験はプロ選手になるのならばいいですが、社会でビジネスマンとして働くことにおいては直接的に評価されることはないでしょう。このような考えから実践的な学びの機会や同年代のそのような経験が豊富な層との交流を欲していたときに偶然出会ったのがIAでした。

ここでしか出会えない仲間

前述の通り、「ザ・体育会」な私が4ヶ月を共に走り切った仲間たちは期待に違わず、今まで出会ったことのないような経験を持つ方々ばかりでした。
5期はメインで金融とコンサル課題を行いましたが、それらをすでにインターンで経験していたり、その業界トップクラスの企業への就職が決まっている者や国際経験が豊富な者、自身で起業している者や飲み会スキルが異常なほど高い者など驚くほど個性的です。また、各々が様々な分野で専門性を持っており、それが複数あるスーパーマン、スーパーウーマンも何人かいました。

このように多様性にあふれるコミュニティにおいて4ヶ月間、ある時は個人ワーク、ある時はグループワークを行い様々な課題に取り組みました。
個人ワークでは選択肢が豊富にある中で選んだものが同じでもその理由が自分には全くなかった観点であったり、そもそも選ぶ段階でpythonを使うというような自分には思いつかない発想を見せられたりと驚きと学びの連続でした。また、グループワークにおいてはフラットな雰囲気の中で各々の専門性や考えをぶつけ合って一つの課題にアプローチしていく貴重な経験ができました。
ポートフォリオゲームや企業コンサルなど全てが未知の体験であった私にとって、これらのワークを通した5期の仲間たちとの交流はかけがえのない財産となりました。

知らないことは価値にもなる

ここまでを要約するととんでもなく優秀なメンバーとの交流で多くを得た!といったところでしょうか。ここで読んでいただいている方はおそらく、お前は他のメンバーに何かを与えられたのか、と疑問に思うでしょう。

今回5期生がコンサルさせていただいたmipox社の方のお言葉を紹介します。
「同じ業界にずっといると徐々に考えがその業界のものに偏ってくる。だからこそ業界を知らない学生の全く新しい意見が聞きたい。」
また、トークセッションの講師の方も経験や知識に劣る新卒を取る理由として、「経験がないからこそのバリューが出せる」ということをおっしゃっていました。

IA参加前の私は金融やコンサルの知識は浅く、加えてスポーツばかりやっていたことで学問的な専門性にも乏しい状況でした。しかし、前述のお言葉を見ていただいて分かる通り、そのような状態だからこそ言える、気づけることもあり、それは貴重な意見になります。
また、私にも語れるようなスポーツの分野での専門性、団体競技を高いレベルでやってきたからこそ見える組織のバランスの取り方などは活かせる部分があり、 IAでの交流を通して抱いていたスポーツ経験は役立たないという意識をその経験で得たものを社会においてどのように活かすかという前向きな意識へと移すことができました。

これからIAに私のように知識や経験が乏しい状態で参加する方も少なからずいると思います。最初のうちは周りの優秀さに圧倒されるかもしれません。そんな中でも自分がやってきたことに自信を持ち、知らないからこそ言える率直な意見をぶつけてみてください。そして多様な個性が混じり合うコミュニティの中でも埋もれない自身の個性を見つけ出してください。それはどんな場面でも通用するあなただけの武器になると思います。

おわりに

IAにはここまで語ってきたような仲間の存在だけでなく、森山さん、各務さんをはじめ様々な業界で活躍されている講師の方々のトークセッションの機会が多くあります。質問をぶつけて業界の理解を深めたり、様々な経験を持つ方の中から自分のロールモデルを見つけたりと他にはない経験ができるでしょう。

「IAは社会に出る前の圧をかけた練習試合の場であり、圧がかかった中でのコミュニティは強固なものになる。」
代表である森山さんが最後の講義でおっしゃっていた言葉です。
IAでの4ヶ月間はときには難しい課題図書を読んで課題に挑戦したり、正解のない新規事業案について長時間話し合ったりと楽に乗り越えられるものではありません。しかし、そのような課題に対して全力で取り組み、乗り越えた先に得られる自身の学びや仲間との絆は一生物になるであろうことは私の5期での経験を通して保証します。

最後になりますが、一度面接不合格になった私にもう一度チャンスをくださった森山さん、長澤さんには感謝してもしきれません。また、各務さんをはじめ理事の方々、トークセッションの時間を割いてくださった登壇者の方々にも心から感謝しております。

そして5期生のみんなには改めて、これからもよろしく!

拙い文章ですが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもIAの魅力が伝わっていれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?