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「体育会×identity academy」

竹村喬
東京大学 法学部 ➝ 外資系戦略コンサルファーム


IAを知るまで

 当時の私は体育会の活動に一辺倒でありその事に何ら疑念を抱いていなかった。というのもその生活を目的に大学に入学したし、周囲の同期・先輩も同様の考えであったからだ。

 部活漬けの日々も2年が経った頃、急に将来が不安になった。大学4年間を部活に軸に捧げる意思決定に何ら後悔はないが、遥に重要な大学卒業後の数十年のことを何一つ考えていなかった事に大きな危機感を抱いたのだ。そのタイミングで森山さんが弊部に講演しにいらしたことが転機だった。先の未来がますます予想しづらい時代において人生を豊かにするためにリスクマネジメント思考が必要だという内容で、まさに当時抱いていた不安に響くものだったため迷わずエントリーした。

IAでの学び

 「将来のキャリアについて考えるきっかけになればいい」程度の期待を抱いていた私の予想をIAのカリキュラムは遥に超えていった。初めは森山さんによる金融の基礎に関するセッション、そしてポートフォリオゲームを中心に展開し、次第に金融・コンサル・ベンチャーのキャリアにまつわるトークセッションが増えていくものだった。中でも非常にありがたかったことは二つある。一つは学生側の意見を反映してカリキュラム内容を柔軟に変えてくれたこと、質問にはどこまでも付き合ってくださったことである。二つ目は、「ここまで知っておけばいい」というラインを示しつつ広範な内容を扱ってくださったことだ。これにより学生側からすると、より学びたいジャンルを選択でき深めるだけ深めることができる構造になっていたと感じた。​

 自分は部活動が忙しかったこともあり、前半部分の消化不良が否めなかったことが本当に心残りだったため、後半のトークセッションに心血を注いで参加していたのだが、そこでかけがえのない経験をさせていただいた。例えば、加納さんによるブロックチェーンのセッションをきっかけに現在の最先端のテクノロジー並びに未来動向への知的好奇心が高まり、長澤さん・菅原さんのキャリアに関するセッションではアグレッシブにリスクをとって挑戦するキャリア観やマインドを学んだ。そして特に刺激的だったのは理事である重光さんのセッションである。Smart Capitalの業務に関連させながらPEファンドの基礎を学んだことは後の自身の就活に大きな影響を与えた。

 上記のような経験をきっかけに、「日系の大企業に就職して安泰な人生を送る」というキャリアへの考えが、リスクを正確に把握した上で挑戦を積みリターンを最大化するキャリアを歩むべきではないかという考えへと変わった。

今振り返って思うこと

 そしてIAを卒業して約半年が経った今、思うことは二つある。一つは日常生活から常に選択肢を多く保つ意思決定をする思考の癖がついたことである。二つ目は、IAは本当に人との出会いに恵まれ触発を受けられる環境であるということである。一期生や登壇者の方(特にSmart Capitalの方には本当にお世話になりました)、そして何より森山さんはじめIAの方と濃密な時間を過ごせたのは素晴らしく色褪せない経験だったと痛感する日々である。

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